行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

オバマを救うかプーチン提案

2013-09-10 22:52:08 | Weblog

今宵のロイター通信によると、「 シリアのムアレム外相は10日、米国による軍事介入を回避するため、化学兵器を国際管理下に置くとのロシアの提案を受け入れることを明らかにした。ロシアのインタファクス通信が報じた。」これが実現すれば、シリア内戦の停戦も期待できる。

シリア内戦が米国の空爆により国際的に拡大し、中東動乱になれば、日本人の生活に大きく影響する。石油、ガソリンの値段が急騰するからだ。金の値段が上がるから今のうちに買っておけという業者からのメール、戦争を歓迎する人間はいつの時代でもいるものだ。いまだにテロが続いているイラク、アフガンを見れば、もう戦争はこりごりだ。精密空爆でアサドを殺せても、それまでどれほどの人命が犠牲になるのか

今回のロシアの提案はプーチン大統領のもので、これが実現すればノーベル平和賞も夢ではない。既に平和賞を授賞したオバマ大統領はイラクの失敗や、アフガンの困難さからシリア爆撃にはかなり躊躇していた。米国世論も反対が強く、本当はやりたくないのだろう。しかし、証拠があるので爆撃するぞと言ってしまった手前、議会のバックを求めたりして時間を稼いでいたところにプーチン提案で、渡りに船と言ったところだ。誰もオバマ大統領を責めることはしない。

プーチン大統領もメンツがあるから、自分の平和提案を実現すべく、米国の同盟国日本の安部首相にも支援を求めてきた。この機会を逃さず安倍さんオリンピック招致の熱意でシリア化学兵器国際管理に一肌脱いだらどうか。プーチンにもオバマにも貸しができる。


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