行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

大相撲、付け人制度を廃止すべし

2018-12-21 22:45:02 | スポーツ
日本相撲協会は貴ノ岩が付き人に暴力を振るった事件を受けて、関取を対象に「付け人は関取の小間使いではない」、「互いに感謝の気持ちをもって接する」ことを認識させる特別研修をしたが、付け人は当に小間使いでは無いか?貴の岩の引退は誠に残念だが、暴力の被害者が弱者に暴力をふるった背景には旧態依然とした大相撲の組織にも問題がある。被害者だった貴の岩は精神的なダメージに対するリハビリはキチンと受けたのだろか?事件後、貴の岩はかくされたのか隠れていたのか私達には不明であった。
 
対称的に日大による悪質タックルで被害にあった関学大QBの奥野耕世選手、その後はオープンにされ、日大の責任が追及され、奥野選手の症状も、回復も伝わってきた。そしてアメリカンフットボールの大学日本一を決める「甲子園ボール」が2018年12月16日、阪神甲子園球場で行われ、関西学院大学が2年ぶり29回目の優勝を飾った。しかも関学大QBの奥野耕世選手が活躍し、MVPに選出された。
 
テニスでも野球でも一流選手に付け人などいない。トレーナーやマネージャーとチームを組んでいる。同じ相撲取りを付け人にするなど親分子分の関係で、付け人の相撲稽古や研究に悪影響を来す。自分の身の周りのことは自分でするのが人間としての関取だ。20代で何人も付け人を付ければマネージもできないから往々にして小間使いとして扱う。この際相撲協会は付け人制度を見直すべきだ。横綱など必要なら同じ力士からでなく、キチンと賃金を払いその道のプロを雇い、チームを創ったらどうだろう。
 
かつて、PL学園でレギュラーに下級生を付け人にしたら、下級生が練習する時間が少なくなり、戦力が落ちたという事例があった。結果、付け人制を取らない大阪桐蔭の台頭を許した。

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