秋空の下、松本、安曇野で英気を養ってきた。松本では素晴らしい展望の鉢伏山に登り、諏訪湖、アルプス、美ヶ原、乗鞍を見渡した。帰路、崖温泉でゆっくりとつかり、安曇野では満開のコスモスが待っていた。山葵田では今夏の猛暑にもかかわらず、山葵があおあおと育って、湧水は相変わらず清らかだった。
ところが土産屋によって、がっかりしたことがあった。先月、志賀高原でも同じことを感じたのだが、信州の名産が手に入らないことだ。杏の里には何回か花見に訪れ、そこには地産の杏が売っていたが安曇野ではトルコ産になってしまう。同じことが花豆にも言え、上田城の花見の時には地産の安い大きな花豆が買えたが同じ県内では中国産になってしまう。土産物屋で売っているのだから原産地を確かめない人は信州産と当然思うだろう。
長野県の観光協会からは細かいアンケートがきたことがあり、熱心さはわかるが肝心の土産を地元のものを使わないという事情がよく判らない。日本の他の観光地でも同様のことを経験するが、外国観光客1000万人目標と言うからには笑われないようにしないと。