コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

初夏の房総、渓谷を彩る花 

2015-05-13 18:25:12 | 登山


ほとんどが仕事だったゴールデンウィーク、
疲れていたので、一日ゆっくりしようかと思いましたが
ここ2年ほど計画しては、見に行くことができなかった房総の花
今年もまた行かなかったら、また一年後というのはやっぱり寂しいし
どうせ家でゴロゴロするなら、花を見ながら歩いたほうが癒されて疲れた体に良いと思い
迷いましたが、重い体にムチを打って出かけることにしました。
来年必ず行ける補償もないですからね。

これが八ヶ岳あたりでしたら止めていたかもしれませんが、
房総の山は、すっかり通い慣れて高尾山へでも出かける感覚で
気楽に行けるようになったからかもしれません。

しばらく良い天気が続いていましたが、今日の夕方から台風の影響が
でてアクアラインが閉鎖する危険もありますので、早めに帰宅しようと思い
明け方早くに家を出ました。

目的地にもまだ早朝といえる時間に到着しました。 
いつもの様に、沢沿いをノンビリ歩きます。











朝のヒンヤリとした空気を吸って歩き始めると、新緑がとても綺麗です。

ホイホイホイというサンコウチョウの囀りを聞き、ヤマツツジ、ヤブデマリの花を
見ながらゆっくり歩いていると、体も心も少し軽くなってきました。




















エビネの花は、そろそろ終わりです。











沢沿いの花もハナミョウガに交代の時期になりました。










   




今日のお目当ての花が見えてきました。





























望遠で引っ張ってみましたが、手持ちに加えて台風の余波で風が強く
ブレブレですね。 (-_-;)







スミレの花が終わり陽射しが日に日に強さを増してくると、深山の渓谷や岩場では
コイワザクラやユキワリソウの咲く時期になりますが
房総では、どちらの花も自生地はありません。

しかし勝るとも劣らない、この紫蘭(シラン)が渓谷の岩場を彩ります。







白花が混ざって咲いているところもあります。










岩壁のお花畑ですね。
















さらに奥へと歩いていくと、だんだん手が届きそうな
目線に近い場所にも咲いていました。
















垂直に近い岩場ですが、最初は茎、葉とも真上に向かって展開していく感じですが
花が大きくて幾つも咲いてくると、重くなり花茎は
だんだん垂れ下がるようになってきますね。





そして更に奥へと進むと・・・沢の流れのすぐ上に赤い点々を見つけました。
嬉しくてザックをほうり投げて、カメラ片手に花の方へ。



































こんな大きな花を付ける自生のランは珍しいですね。

シランといえば、車で移動中にも農家の庭や花壇などにいっぱい咲いていたし
自宅周辺でも玄関先に鉢が置いてあったりして、とてもありふれた花です。
しかし、ここの険しい渓谷に少し垂れ下がりぎみに咲いている風景を見ていると
自生の花の美しさは、また別格ですね。
ほんとうに美しい花です。

ジョウロウホトトギスの咲く景色と似ている感じもありますが
シランの方は、明るく陽射しの当たる岩場に多く咲いていました。
反対側のイワタバコが着生している岩場にはなく、少し湿り気のある明るい岩場の方に
多く咲いている感じです。




      






やっと自生の紫蘭を見ることができました。
家に帰ると、やはり鉢に咲くシランの花をアチコチで見ますが
本来の自生地は、険しい渓谷の岩場です。








5月12日




コメント (4)
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