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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

だだこね七変化 3

2012年05月31日 | エッセー
 トイレの戸も壊れて、中国式トイレみたいになり、便器も欠けていて、窓ガラスも割れ放題の東京都中野区のある中学校の話。
 あれって、だだこねしたい(小さい頃だだこねを十分させてもらえなかった)、思春期でやり直しをしたい(魂の生き残りをかけて)中学生のだだこね・・・だ。
 だだこね進化系だ。

 ポケモンの進化系だね。

 ポケモンが進化したら、カッコイイけれど、だだこねが進化したら大変。

 で、中野区の中学校の場合、一つのテーマを決めて、5~6人のグループで感じたことや考えていることを思い思いにはなしてもらうというグループワークを10回程度やったら、壊す的だだこねが自然となくなっていったとのこと。

 な~ぜ?


 みんな違うんだ。自分ひとりだけ悩んでいると思っていたけれど、みんな悩んでいるんだ。
 世の中にはいろんな人がいて、いろんな考えがあるんだ。

 という体験が、視野を広くする。
 おぼれかけていた心が、水中から脱出でき、堤防から川を眺めるような気持ちの余裕が出てくる。

 そういうことなんだろうか。

 誰にも言えなかった。悩みなんて。恥ずかしくって。
 相談なんかできないと思っていた。
 相談するなんて恥ずかしいことだと思っていた。
 人に弱みを見せるなんて恥ずかしいと思っていた。

 でも、違うんだ。
 みんないろんな考えがあって、いろいろ悩んでいる。

 そういう体験をしたとき、
 相談してもいいんだ。恥ずかしいことじゃないんだ・・・と気づく。

 この気づきが、トイレを壊したい衝動を一気にかき消してくれるのかもしれない。

 だって、小さい頃、泣いたらダメ!って(つまり、相談したり弱みを見せたり本音を言ったり、だだこねしたらダメ!って)決定的なメッセージに洗脳されてしまったんだもの。

 自殺する人で相談する人は6割といわれている。残りの4割は、マジ相談されない。どんなことがあっても相談されない。相談したくっても相談できないのではなく、相談する気がさらさらない。というか、相談するという概念がないという。
 人生がそういう風に舵を切ってしまった。
 男性の高齢者のなかで、誘っても誘っても絶対出て来ない男性って結構いらっしゃる。こんな方をいくら外に誘ってもむり。でも、きっとほんとうは寂しい思いをしていらっしゃる。ほんとうは、誰だって、心にタッチされたい。

 だだこねできる力=弱音を吐ける力=素直に自分の気持ちを表現できる力=相談できる力=生きる力

 結構、みんな違うんだなぁ~という体験は、井戸端会議以外に、海外に行ったり外国人と知り合いになったりするのもいいかも。

 そして、とにかく住んでいるところに良くも悪くもいろんな人が住んでいるっていい。
 風通しの悪い町では、画一的な考えの人が多くなる傾向がある。一方、風通しのいい町には、いろんな人が住んでいる。
 私の住んでいる街は、自殺者が多い。日本で一番自殺率の低い県は和歌山県で、和歌山と私の住んでいる県を比較したデータがある。いろんなことを比較しているなかで、特に差があったものが、和歌山県は在日外国人の数や海外旅行者の数が多く、宮崎県は、精神疾患で入院している数が多い。
 地域にいろんな人がいるということは、それだけ自分の価値観と違う人に普段接しているということで、それはとても大事なことなのだと思う。一方、これが不思議なんだけれど、和歌山県の校内暴力数は宮崎県の19倍以上であったこと。

 思春期のだだこねを表現できるということ、つまり、心に貯まった負のエネルギーを良い悪いは別にして校内暴力という形で噴出できる(発散できる)とその後の青年期に内にこもるようなことにはなりにくいのだろうか・・・・。
 
 何がよくて何が悪いかわかんない。


 つぎは、『だだこね七変化! 次男の場合』です。

 
 

 
コメント
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