昨年6月、我が家のガレージの電動シャッターが故障しました。
ある日、シャッターを下ろしている途中、バーンと大きい音がして、一気にシャッターが下に落ちてしまったのです。
シャッターを昇降させるのは、モーターでチェーンを介してシャッターを巻きあげて行います。このチェーンが時間とともに伸びて、歯車の山からはずれたのが今回のトラブルでした。
かなり前からカチカチと音がしていたので、チェーンの交換が必要なのは分かっていたのですが、ついそのままにしていました。
業者を呼んだらすぐきてくれて、修理もそれほど時間がかからず終わったのですが、実は同時期にリモコンスイッチも効かなくなっていました。
ついでなのでこれも見てもらったのですが、やはり受信部の故障だとのこと。
しかし、6年前に私がリモコンを紛失、古い機種なのでリモコンがないといわれて、受信機ともに交換してもう故障とは。今交換してもまた同じ周期で故障したのでは割が合わないと思いました。
チェーンの交換は、私もそろそろかなと思っていたことなので納得でしたが、リモコンスイッチの故障は臨時の出費なので、その場では依頼せず、後日見積書を出してもらうことに。とりあえずは、ガレージ内外のスイッチボックスでシャッターは使えていますから。
FAXで届いた見積金額は4万円!でした。その前に、点検口から、壊れた受信部のユニットを取り出して見ていました。ユニット全体の見た目や基盤、その上に載っているパーツと、見積金額とではかなり隔たりがあると思いました。
そこで、自分で直せないか、インターネットで調べることにしました。
配線を見るために、ガレージのスイッチボックスも、初めてカバーを開けて観察しました。ついでに配線の色も確認しました。
結論をいいますと、素人の私でも故障部分の取り換えは出来ました。それもかなり安く。
購入したのは汎用品として売られている「電動シャッターリモコンセット」(このままググったらすぐ出てきます)で、受信機と小型のスイッチ2個が付いて価格は送料込みで8千円を少し超える程度でした。何社か同様の製品を作っています。
設置作業は、既設のスイッチボックスと、巻き上げモーターとの間の配線に、購入した受信機の配線を割り込ませればOKでした。
電動シャッターのなかには、スイッチボックスにダイオードが付け加えられているものなど特殊なものもあるようですが、たいていの場合はシャッターメーカーが違っても回路は標準的なものなので、前記のリモコンセットで対応できるようです。
我が家の場合もスイッチボックスへの配線はセット添付の回路図のとおりだったので、そのままとりつけられました。
もとの受信装置の場所に入れたら見えないのですが、今後また壊れた時のために(笑)、写真の位置に付けました。
配線がむき出しですが、シャッターを閉めてしまえば見えないので気になりません。
↓配線むき出し!(^_^;)


ただし、この受信機はアンテナ一体型です。なので、受信機をガレージ内に付ける場合、木造のガレージでは問題ないのですが、我が家のようにコンクリートのガレージでは外からスイッチを押しても電波が届かないので開けられなくなります。
仮配線して中に設置して試したところ、やはりシャッター直前では動作しましたが、離れたら上げ操作ができませんでした。これではリモコンの意味がありません。
それで、受信機に付属していたアンテナ線を切断し、F型結栓を付けました。
そこから、壊れた受信機用の外部アンテナ線までアンテナケーブルを延長し、動作するかどうか試してみました。

結果は成功で、15~20メートル離れても上下出来ました。
なんといっても業者の見積金額の1/5で済んだので、大満足です。原理がよくわかったのも収穫でした。
アンテナの接続時に点検口を開けたついでに、交換したチェーンとスプロケットギアには、たっぷりとモリブデン・グリスのスプレーをかけました。これまではグリスは塗られていなかったようです。交換タイマー仕様でしょうか。(笑)
シャッター両サイドのガイド・レール?にもシリコーンのスプレーを定期的にかけています。これでシャッターのキーキー音は防止出来ていますし、駆動チェーンの伸び対策にも有効でしょう。