思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎでない方は、ごゆっくりどうぞ。

フランス版「ロミオとジュリエット」 感激!の観劇メモです

2012年10月28日 | 観劇メモ
大阪公演は10月26日から11月4日までで、私たちが見たのは10月27日の12時半からの公演でした。
地下1階の珈琲館でサンドイッチのセットで昼食にしてからメインホールに向かいました。


劇場には観客用のエレベーターがないので、事前に連絡した係りの人に案内されて楽屋のエレベーターで劇場に入ります。途中楽屋のほうからフランス語が聞こえてきたりして、期待も高まりました。(笑)
席は17列のセンターブロックでしたが、結構私たちよりもいい席が空いていたのがびっくりでした。
ヨメさんは頑張って席まで杖でたどりつきました。

幕が上がって、タカラヅカ版でもおなじみの「ここはヴェローナ~」という曲とともにキャピュレット家とモンタギュー家の長年の憎しみの歴史を紹介する場面になると、その迫力ある歌唱力に圧倒されました。
スキンヘッドの大公がリードしながら、全員がダイナミックな群舞とともに歌うパワフルな舞台に、タカラヅカ版とは全く別の「ロミジュリ」であることがはっきり印象付けられます。


舞台の展開は全体に象徴的というか抽象化されているというか、細かいセリフや描写は省かれて、圧倒的な歌の力とダンスでぐいぐい引っ張っていく感じでした。
毒薬の説明もたった一言で、それぞれの人間関係などもあっさりしていて、小池バージョンの丁寧なせりふや描写は大幅に省略されています。話を知らない人はタカラヅカ版のほうがわかりやすいかもしれません。とにかくフランス版は、ダイナミックに、メリハリを効かせた場面展開で、両家の憎しみと抗争の不毛さをストレートに訴えかけてくる感じです。キムシンの「王家‥」に通じる強いメッセージ性が現代にマッチしていると思います。

その歌ですが、みんな実にレベルが高いです。もうただただ感嘆するのみ。

大公もロミオも、ジュリエットもベンヴォーリオも、ティボルトもキャピュレット卿もキャピュレット夫人も、モンタギュー夫人も乳母もロレンス神父もみんなうまい!(笑) 大したものです。歌だけでも十分元が取れます。(笑) 生ではありませんが、演奏も大迫力。
それと作者のジェラール・プレスギュルヴィックが作詞作曲しているので、当然ながらどの曲も歌詞とメロディがぴったりあっていて、意味が分からなくても(舞台左右に字幕が出ますが)心地よく耳に入ってきます。

あとはダイナミックなダンスですね。切れがよくパワフルで、アクロバティックな振り付けを楽々とこなして迫力があります。

ただ今回の公演でのロミオ役はシリル・ニコライですが、彼はやはりこれまで演じてきたベンヴォーリオ役のほうがいいと思いますね。少し顔が長く、なんだか弱弱しい感じです。(笑)まあそれがいいのかもしれませんが。個人的な感想ですが、風貌からしたらベンヴォーリオ役のステファヌ・ネヴィルのほうが適役だと思いました。


繰り返しますが、歌は全員本当にほれぼれします。特に印象的だったのは最初の群衆場面での大公役のステファヌ・メトロと、ティボルト役のトム・ロス、キャピュレット卿のセバスティエン・エル・シャト。特にセバスティエンの娘を思って歌う場面は聞かせどころですね。心情が切々と伝わってきます。でもそのほかの俳優も個性が際立っていて、聞き惚れます。

上記以外のタカラヅカ版との違いは、話の流れをリードするのが「死」だけで「愛」は出てこないところ。その「死」は、タカラヅカ版の男役ではなく襤褸の白衣をまとった女性になっています。

舞台装置は3種類の塔と、背景にローマ時代の水道橋か回廊のような建物が斜めに配置されて、効果的に奥行きを出しています。
バルコニーでのあいびきなど主人公二人の関係の描写は淡泊で、この点でもタカラヅカ版とは異なっています。


上演時間は途中の10分の休憩を入れて、約3時間半。
事前に劇場に聞いたところでは終了予定は3時20分ということでしたが、カーテンコールがもう予想外の大サービス。
出演者全員での「祈り」(On prie)から「二十歳とは」(Avoir 20 ans)、「世界の王」(Les rois du monde)、「ヴェローナ」(Verone)と合唱が続き、最後には大公役の日本語での呼びかけに応えて、観客全員がスタンディングして手拍子するなど、大いに盛り上がりました。コンサートに行ったような気分で大満足でした。私たちも「ヴェローナ」を口ずさみながら駐車場に向かいました。(笑)

今回時間がなく見られませんでしたが、公演終了後に出演者がホールでお見送りしてくれるなど、サービス満点です。このお見送りは全公演実施する予定だそうです。


最初に書きましたが、素晴らしい公演なのにチケットの売れ行きが思わしくないようで、空席が目立ちました。
そのためリピート客には大幅値引きのサービスもしています。ネットで見ても良席がかなり残っています。
せっかくの来日公演なのにもったいないと思います。私たちも「四谷怪談」など見なければすぐリピートしたところですが(笑)、今ちょっとリピートするかどうか日程など検討中です。

まだ見られていない方は、ぜひご覧になってください。いい席が残っています!そして絶対満足されると思います。
タカラヅカ版との違いもよくわかって、楽しみもさらに増えると思います。ぜひぜひ!







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騒音歌舞伎「ボクの四谷怪談」 を観て

2012年10月24日 | 観劇メモ
ピロティホールでの観劇は初めてでした。

いつものように車で出かけました。施設には駐車場がありませんが、それほど離れていない場所に何軒か民間パーキングがあったので、そこに車を入れて車椅子でホールに行きました。それぞれ少しずつ料金が違い、当然安い順に埋まっていました。(笑) 私たちが停められたのは一番高くて遠いパーキング。


驚いたことに玄関前には長蛇の列。盛況です。私たちは事前に聞いていたエレベーターでホール前に行きました。でもこのホール、最近改装したと思いますが、ロビーなどのスペースが狭く何かと使い辛いところです。

昼食用にホール内の売店で買ったサンドイッチを、薄暗い通路の椅子に座って食べていたら、なんとそこに女性客のトイレの順番待ちの列が係員の誘導で並び始めました。狭い通路に、次々に列に加わる女性客が立ち並ぶので、私たちも落ち着いて食べていられず、早々に客席に向かいました。ちなみにこのホールは、トイレが劇場内にしかないため、開場前には利用できないので要注意です。

パンフレットを買いました。↓1,300円はちょっと高いかな?


今回の出し物「騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談」はシアターコクーンでは1ヶ月近く32回も上演されていますが、大阪では4日間6回だけ。観劇人口の差は大きいですね。でもほぼ満席でした。
三浦涼介ファンの花が多かったです。↓


脚本は橋本 治、演出は蜷川幸雄。橋本さんは全く知りませんでしたが、演出が蜷川幸雄で、ヨメさんひいきの麻実れいが出るとあって、今回の観劇となりました。私は蜷川演出では「タイタスアンドロニカス」と安蘭けいの「アントニーとクレオパトラ」しか見ていませんが、前者の演出はいい意味で強烈なインパクトがありました。

さて、幕が上がって、舞台上に勢ぞろいしていた全出演者がスポットライトを浴びながらつぎつぎとはけていくと、70年代中ごろの浅草観世音境内の場となって、大勢の通行人や物売り(客席から風鈴売りが天秤棒にたくさんの風鈴をぶら下げて舞台に上がったりします)が行きかう場面に変わります。登場人物は現代の服を着ていますが、刀を差していたり名前が昔風だったりと意表をついていて、どんな展開になるのか期待が高まりました。

舞台は主役以外にも登場人物が多く行き交い、それぞれ小芝居しています。麻実れいなど、風船ガムを膨らませながら楽しそうに歩いていたりして、普段見たことのないリラックスした姿に驚かされました。
パンフレットより↓


でも、まず気付いたことは音響装置のせいかセリフがよく聞き取れないこと。

冒頭の伊藤喜兵衛役の勝村政信や、主役の田宮伊右衛門役の佐藤隆太の掛け合いも、セリフの輪郭が明瞭なのに聞き取れないのが不可解でした。どうも左右のスピーカーの配置が狭く、その外になる私たちの席は音場から外れている感じで聞こえにくいのかと思ったりしました。ピロティホール固有の欠陥かもしれません。
でもそんななかでも、尾上松也と麻実れいなど何人かのセリフだけははっきり聞きとれたのが印象的でした。
麻実れいの「アイドリング芝居」は初めて見ました。(笑)

話は「東海道四谷怪談」をなぞるように進んでいきますが、どの場面もハチャメチャさとか、奇を衒う演出の意図は感じても、ただそれだけ。いつまでたっても、ストーリーの芯が見えてこないのです。
見ているうちに中身がまるでないことがだんだんわかってきます。はじめは破天荒な展開が面白いなと思っても、それだけで、話を貫いているものがないとわかってくると、こりゃダメだとなります。大ボリュームでロックを流しても、歌としての基本的な魅力がないのでやかましいだけ。ロックミュージカルとは「お」にかけているのだそうです。

おまけに配役も、力量のない役者が主演し、力量のある役者は生かされていないというチグハグさ。例えば「梅ちゃん先生」の兄役・小出恵介など演技・歌ともに?で、他の若手役者も小粒な感じです。その分、勝村政信とか瑳川哲朗、麻実れい、梅沢昌代などベテランの存在感が目立ちました。でも、そのベテランが程度の差はあれ、しどころのない役ばかりでもったいなかったです。


途中二回の休憩を挟んでもハチャメチャ加減は収まらず、終盤でも突然「のど自慢」が始まったりして、ノリは井上ひさしも顔負けですが、ノリだけで出来は月とすっぽん。主人公・伊右衛門役の佐藤隆太の長々と続くモノローグでは、ついに睡魔に襲われてしまいました。話の中身に内容がないのは辛いです。最後のドンデン返しも不発気味で幕となってしまいました。

ただ今回目を引いたのは尾上松也の好演ぶり。

お岩役でしたが、さすがでしたね。立ち居振る舞い、セリフ、歌も見事で、さすがは歌舞伎役者です。今回の収穫は彼の存在を知ることができたことでした。
ちなみに江戸時代から、「東海道四谷怪談」は音羽屋のお家芸のひとつなんですね。

今回の感想としては、パンフレットの尾上松也のコメントが言い得て妙です。
ご観劇の皆様にはひたすら芝居に巻き込まれていただき、最後に『いったい何を観たんだろう?』と口をポカンと開けてしまうような衝撃を持ち帰っていただけたら、なんとも嬉しいですね!

さすがによくわかっていますね。(笑)

蜷川幸雄も生き急いでいるせいかけっこう多作ですが、アタリハズレも多いと思います。

少し酷評になりましたが、あくまで私感なのでご容赦ください。m(__)m



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万博公園で思ったこと

2012年10月21日 | 日記
ご存知の方もたくさんおられると思いますが、万博公園は本当に広いです。一日で全部回れません。というか、まあ万博会場だったので当然ですが。(笑)
なので、出かけるときは目的を決めて行っています。今回はコスモス目当てです。

ちなみに万博公園には駐車場もあちこちにあります。私たちがいつも使うのは「日本庭園」近くの駐車場です。やはり年寄りには「日本庭園」が一番しっくりするので(笑)、いつもここに駐車しています。

でも、この駐車場から今日の目的地・「コスモスの丘」は遠いですね。
しかも緩い登り勾配がついていて、車椅子を押すのはけっこうハードです。それでも、これも日頃の運動不足解消のためと自分に言い聞かせて、いつも頑張って押していってます。
ただ、丘への道の両側には、かつて万博に出展していた各国のパビリオンの位置を表示するモニュメントがあり、それをたどるのも面白いし、その背後には万博後の長い年月が形成した深い広大な森が続いていて癒されます。
今回そんな森の中で、珍しい花を見つけました。ナワシログミの花です。


パビリオンのあった場所は標識がなければまったくわからない森になっています↓


これはドイツ館のあった場所です↓


森の道をたどること十数分で「コスモスの丘」に着きました。同じ場所が、春には「ポピーの丘」になり、夏は「ヒマワリの丘」になります。よく手入れされて気持ちのいいところです。正式には自然文化園エリアの「花の丘」というそうです。

ポピーの頃はこんな感じでした↓


今回、コスモス畑の横にまだヒマワリが一部残っていました↓


今回のコスモスの丘のマップです↓


まだ半分ぐらいは咲きそろっていなかったものの、日当たりのいい場所のコスモスはほぼ満開。花の彩りもよく考えて植えられていて、見応えがありました。








しかし、せっかくの花の鑑賞を損なう非常に残念なこともありました。

私たちが着いた時、すでに大勢の人々がコスモスの撮影に来ていました。数十人規模でいくつかのグループに分かれて、みんな大きな三脚に、これまた大きなレンズを装着した高価そうなデジタル一眼レフカメラを付けています。
グループで行動しているので、どこかの写真教室とかカルチャースクールの写真講座のメンバーでしょうか。
撮影するのはいいのですが、その軍団がコスモス畑の通路を三脚で塞いで一般の客が通れないのです。それも半端な数ではなく、三脚の横にはカメラバッグなども置かれて、完全に通路が占拠されていました。

そこを通らないと周回できないので、私たちも車椅子を止めて空けてくれるのを待ちましたが、どなたも「芸術活動」に没頭しているのか気付いてくれません。
やむなく「すみません、ちょっと通していただけませんか」とお願いしました。でもなかなか応じてもらえず、しばらく待ってようやく三脚を移動してもらえましたが、皆さん無言のままで、いかにも迷惑そうでした。

通してもらえるまで待っている間、軍団のみなさんが撮影している様子を見ていると、みんな三脚を立ててすぐ撮るのではなく、カメラの液晶に映った画面の構図などをお互いに見せ合っているようでした。自分たち専用の場所で「芸術」を存分に楽しんでいるといった感じでしょうが、はた迷惑な話です。

大体、最近の一眼デジカメはISO感度の設定も銀塩フィルム時代では考えられないほど高感度が使え、しかも手振れ補正も効くので、昼間に野外で撮影するのにどでかい三脚がいるというのが私にはわかりません。せいぜい一脚で十分だと思います。
やはり撮影のためというより、ライブビューを見せ合って満足されているような感じですね。ぜんぜん急ぐ風はなく、通行人のことなど意に介さず、自分たちの世界に浸っておられました。

しかし、この人たちは、講座や教室で撮影技術を学ぶ前に、社会的マナーのイロハを学ぶことが先決ですね。講師先生もぜひ撮影技術を教える前に、社会人としての最低限の常識から教えていただきたいと思います。撮影している人たちは私たちと同年代かそれ以上の方が多かったので今更マナー順守もないと思いますが、残念でした。これでは各地で三脚禁止の場所が増えるのも無理はないと思います。

いつもバラを鑑賞に行く大阪府立花の文化園でも、花の盛りの時期に、狭い通路で三脚使用して撮影している人を見かけたりしますが、さすがに今回のようなひどい状態はなかったですね。

せっかくのコスモス鑑賞がちよっと残念でした。

そのあとまたいつもの日本庭園まで戻り、数年ぶりにはす庵で昼食をとってから帰途につきました。味はともかく(笑)、落ち着いた雰囲気の場所です。

万博公園のコスモスはまだ見ごろが続いています。上記の軍団にさえ遭遇しなければ、きれいな花を楽しめると思いますので(笑)、ぜひお出かけください。


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パソコンのデータのセキュリティ対策は‥

2012年10月15日 | パソコンあれこれ
パソコンの修理などを依頼されて、何件かこれまでやってきました。
大半はハードディスク関連のトラブルで、そのうちの多くがハードディスクの寿命で起動エラーが出てから見てほしいと頼まれたものです。
中にはダイナミックディスクとして使用してきたハードディスクが起動できなくなり、そのデータ取出しを頼まれてけっこう苦労したことがありますが、それ以外は新品のハードディスクにシステムを移行すれば解決したものがほとんどでした。起動できなくなっても、たいていの場合、USBの外付けケースに入れたらデータの取り出しは可能でした。

ちなみにダイナミックディスク化されたハードディスクをデータ取り出しのためベーシックに変換した際は、このサイトが大変参考になりました。本当に助かりました。

データ改修と復旧作業をしていて、必然的にそれぞれのハードディスク内のデータのファイル名などが目に入ってしまいますが、みなさんいろいろなものを保存されています。ハードディスクいっぱいになるまで韓流ドラマが録画されていたり(笑)、音楽データが山ほど入っていたり、パソコンの使い方もさまざまです。(笑)

そういう私も、最近デジカメで撮ったデータや自炊データなどがたくさんハードディスク内に溜まってきて、結構な容量になってきました。最近のデジカメはファイルのサイズが大きくなってきていますし。

これらのデータを含むマイドキュメント全体を起動ドライブから移動して、最近安くなってきた外付けハードディスクに一括して保存しようと、某日日本橋に出かけた際にいくつか候補を物色してみました。
そこで見つけたのが、これこれでした。
今後もっと普及するだろうと思い、USB3.0の外付けケースを探していたのですが、この二つは暗号化も簡単にできるとのことで、物は試しとゲットしてみました。

製品の詳細はそれぞれメーカーサイトで説明をみていただくとして、使用した感想は二つともベリーグッドでしたね。

パソコンへのソフトのインストールは一切不要で、暗号化はハードウェアで処理されるので、パスワードでロックを解除した後の読み書きは普通のUSB外付けケースとまったく同様、早いです。おまけにUSBは3.0規格なので大量のデータのバックアップも快適です。もちろん上位互換なのでUSB2.0しかないパソコンでもOK。
パスワードの入力も、ケース上のタッチパネルでパパッと入力できて便利です。ある時間アクセスがないと自動でロックされてしまいますが、再ロック解除が簡単にできるので苦になりません。

これ↓は2.5インチと3.5インチのハードディスクを共通で使用するタイプ。ハードディスクはむき出しで「なんとかのお立ち台」とかいう商品と同様の使用形態です。
↓2.5インチハードディスクを差し込んだとき


↓3.5インチハードディスクの場合


そしてこれは2.5インチ専用の内蔵タイプのケースです。


いずれも一度使用開始時にマイコンピュータの「ディスク管理」でフォーマットしないと、パソコンで認識できません。つまりデータの入ったハードディスクだと、いったんデータは消えてしまいます。
その後は普通の外付けハードディスクとして使用できます。OSに依存しないので、Windows以外のOSや、最近はやりのテレビ録画用外付けハードディスクとしても使用可能です。
パスワード設定は最初の段階で「する・しない」を選べるので、用途に応じて使い分け出来ます。

でも、いくら暗号化しても、そのハードディスクを別のUSB外付けケース類にいれたら見えるのでは?と思って試してみましたが、やはり見えませんでした。当然ですが。(笑)
というか、一般の外付けケースをつなぐとハードディスク初期化のウィザードが出てきます。↓



この二つの商品では、いずれも最大50台までのハードディスクが管理できます。
2.5インチケースタイプは構造上簡単にハードディスクの入れ替えができませんが、兼用タイプはワンタッチで交換できるので、それぞれを据え置き用途とモバイル用途として使い分ければいいと思います。
いずれもUSBの規格上S-ATAタイプのハードディスク限定ですが、まあ古いIDEタイプのハードディスクは絶滅への道をたどっていますので仕方がありませんね。

タッチパネルの感度は上々で入力のレスポンスもいいので、ストレスなくロック解除できて気持ちがいいです。共用タイプはサウンドでステータスを知らせてくれます。

ちなみにデータの同期はフリーソフトのこれが高速処理できて便利でおすすめです。

2014/9/1 追記:上記のケースですが、Windows8には未対応の様で、接続後しばらくすると接続が切れてしまいます。
メーカーのサイトではこれについて何もコメントが無いので、8のパソコンユーザーはパスしてください。というか、店頭ではもう入手できなくなっていますね。^^;


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バイクのバッテリー寿命は延ばせます

2012年10月10日 | バイク
バイクのバッテリー上がりは以前にも書きました。

おさらいになりますが、車やバイクの鉛バッテリー上がりは、慢性的に放電状態に置かれることで電極板の表面に硫酸鉛(PbSO4)の結晶が付着し、それが絶縁体となって電極板の有効面積を狭めてしまうので、セルモーターを回すだけの電流を流せなくなることから発生します。

放電で発生した硫酸鉛は、通常はセルモーターを回した後しばらく走れば充電電流によりまた硫酸と鉛に分解されて電解液と電極板に戻ります。

しかし,充分な充電が行われないまま(短時間走行の通勤や買い物などでは充電不足ですね)長期間使用すると、次第に硫酸鉛は電極板に付着して固い結晶膜となり、通常の充電では分解出来なくなります。この結晶体は電気を流さないため、次第にバッテリーの見かけの容量が減少し、セルモーターの駆動に必要な電気容量が確保できなくなるということです。
これがいわゆるサルフェーションですね。

そしてこのサルフェーションを、バッテリーの電極板に少し昇圧した10kHz~20kHz程度のパルスを長期間加えることで、電極板表面からはがして除去するというのがバッテリーパルサーの原理です。

実際このパルスの威力はすごいです。

私がこのパルサーに注目し始めたのは、2005年に納車されたスズキ・アドレス110のバッテリーが怪しくなってきた2008年ごろのことです。アドレス110の生産は2004年に打ち切られていますから、2009年の時点でバッテリーはすでに製造後5年経過していたことになります。(アドレス110の最終型のバッテリーは特殊な型番です)
詳細は以前に書いたので省略しますが、このバッテリーに普通のバイク用充電器とパルサーを並列につないで4日間連続してパルスをかけ続けた結果、バッテリーは完全に回復しました。
以後現在に至るまで、快調です。アドレスは長く乗らないでいるとセルの長回しが必要になりますが、そんな時でもバッテリー上がりの徴候は全く感じません。安心して長回ししています。(笑)

アドレスへのパルサー(商品名はエコピュアといいます)の装着状況です↓







充電器はコレです↓


次はDioです。
新車時についてきたバッテリーが2004年に寿命がきていくら充電してもすぐ上がるようになったので交換、それも4年ほどで寿命となって、3個目を2008年に新品に交換しました。なので比較的新しいものですが、これにもバッテリーパルサーをつけました。

メットイン・スペースの隅に付けました↓


位置関係はこんな感じです


パルサーは作動中バッテリーの電気を消費しますから、バイク3台ともバッテリー充電器を並列につないで、その分を補うようにしています。極めて安い充電器ですが、フロート充電できるので付けっぱなしでも過充電にはなりません。

そして、もっとも乗る頻度が低いスパーダにも付けています↓


車の鉛バッテリーは、JIS規格の電極の強度は最低10年は持つ設計になっているとのことです。アドレスのバッテリーは現在製造後8年たっていますが、本当に元気です。スパーダのバッテリーは2006年購入なのでもう6年目。これも元気です。

これで、バッテリー上がりから完全に解放されました。ガレージに行って恐る恐るセルボタンを押していたのがウソみたいです。どの製品でも機能は似たり寄ったりですが、過放電防止用にある程度までバッテリー電圧が下がったらオフになるタイプがいいと思います。
でも、時々Dioなどで、充電器のシガープラグを付けずに2、3日放置してしまったことがありますが、小さいバッテリーなのにオフにならず作動していました。もちろんセルも軽快に回ってくれました。パルサーの消費電流は少ないようです。

ただ、やはり少ないとはいえ(消費電流:0.009A±0.001A(9mA±1mA))電気を消費しますので、私のようにフロート充電しない場合はサルフェーションは防止できても硫酸鉛は電解液中に残ったままになり、バッテリー容量は減ることになります。
確実に効果を上げるためには、充電器との併用が必要だと思います。

  :パルサー   入手価格@4,200円×3(エコピュア12 販売元が家の近くなので直接購入)
  :充電器    入手価格@2,980円×3(充電器は旧型のBAL1734です。)

注:
ただし上記充電器はあくまで電圧維持用で、放電し切ったバッテリーの充電には非力です。
セルが回らないほど放電したバッテリーには、まず普通のバイク用充電器(MFバッテリー対応)とパルサーを併用して積極的に充電する必要があります。
それと充電器のスイッチ接点がすぐ不良になり、何度も押さなければならないのも難点です。これはいつか分解してスイッチ交換しようと思います。


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プリウスのカスタマイズ その4

2012年10月09日 | プリウス カスタマイズ
我が家のプリウスも納車後もう2年以上たちました。
直近の平均燃費はこのところ遠出していないので、大体25km/l前後。あまり振いませんが、それでも前車レガシィの燃費の4倍近い成績なのでまあ満足しています。

前回の報告以降、プリウスに追加改造したのは2点です。

ひとつはこれです。

今年6月に定期点検でトヨタのディーラーに行ったとき、待っている間にパンフレットを見てつい手を出してしまいました。
キーワードは「燃費が良くなるマフラー」。メーカーの言うには約1割燃費が向上するとのことです。

マフラー交換だけで燃費が向上する!

こういううまい話は「ホンマかいな」と思いますね。実際に排気効率が良くなったとしてもそれで10%も燃費が良くなるとは信じられません。トルクもパワーも向上するとホームページでも謳っていますが、なかなか理解しがたい話です。
ですが、なにしろトヨタ直営のディーラーで売っているし、テストの数値などもっともらしいので、ここは騙されてみることにしました。

ただ、気がかりなのは排気音。モーター走行の機会が多く静かなプリウスに爆音マフラーをつけては意味がないし、近所迷惑になるのではと、数日思案しました。メーカーのホームページにノーマルの排気音との比較もあったので聞いたり、インターネットでクチコミも調べました。
いろいろ調べるとそれほどうるさくないようで、法的にも車検の新基準をクリアしているとのことで、ディーラーの担当者に電話で発注しました。


自分でも付けられそうですが、費用負担なしとのことでディーラーで装着してもらうことにしました。元のマフラーは新マフラーの箱に入れて持ち帰り、ガレージ保管です。

雨天走行の後なのであまり光っていませんが、本当は鏡面仕上げでもっときれいです↓


肝心の取り付け後の感想ですが、燃費はこれまで数値データを正確に記録していなかったため不明。(笑)
で、音はというと、始動直後の暖機運転ではこれまでと違って低音になり、ノーマルのレガシィによく似た感じです。走行時の音ですが、ヨメさんは全く変化に気づいていません。(もともとメカに何の興味も示さないヒトですが)
私の感想としては、もとのオリジナルマフラーの音が特に加速時など安っぽかったのに対して、少しボリュームアップしたものの、全体に低音でいかにも抜けがよさそうな音になったと思います。

夏に帰ってきた娘は「掃除機みたいな音がしている」と言っていましたが。(笑)

パワーアップ効果としては、特に高速道路に合流する際の加速が良くなった感じです。まああくまで感じですが。(笑)
ただ回転の立ち上がりがよくなって気持ちがいいのでついついアクセルペダルを踏みがちになるのが要注意です。
この時の排気音はむしろノーマルより静かになった感じさえします。
一般道で低速走行中坂道にさしかかって加速するときのほうが排気音が気になりますが、それも許容限度内でした。

製品としては溶接部の仕上げもよく、バイクの後付けマフラーなどに比べても割安なので、コストパフォーマンスはいいと思います。マフラーカッターがボリッシュ仕上げなので磨き甲斐があります。(笑)

出来心のもうひとつは、ドアロック連動ドアミラー格納スイッチです。
リモコンキーまたはスマートエントリーでのドアのロック・アンロックに連動してドアミラーが開閉するようにするスイッチです。
ええ、ただそれだけのものです。(笑)

ただ、いつも駐車時にドアミラーを畳む癖のある私にとっては便利そうで、少し幸せになれそうな商品に見えました。(笑)

トヨタ純正のディーラーオプションにもありますが、13,000円ほどかかります。でもこのメーカーのType-A/Bという商品なら、4分の1程度の費用で付けられます。
説明書は同梱のこれと、メーカーのサイトの「装着参考資料」だけというのがいささか心もとない感じですが、なんとか取り付けられました。
購入したスイッチの配線をプリウスの配線に割り込ませるのですが、そのコネクター部カバーの外し方はググれば見つかりました。


しかし、こういう配線作業に慣れていない方は少し難しいかもしれません。私も説明書にある配線先のプリウスのコネクターの1、2、3というのがわからず苦労しました。このあたりは、別の商品ですがこちらなどが大変参考になりました。
事前に説明書を参考にしてテプラテープでマーキングしておくと間違わずに結線できます。なお結線はギボシタイプの圧着端子と分岐させる配線コネクターを使用して簡単に元に戻せるようにしました。




無事作動しましたが、使ってみた感想としては、確かになかなかいい感じではあるものの、ディーラーに13,000円も払ってつけるようなものではないですね。(笑)
あくまでDIYして自己満足するのにいいという程度です。ヨメさんは言うまで気付きませんでした。(笑)


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スパーダの試乗とソバの味のナゾ

2012年10月02日 | バイク
芭蕉のところで触れましたが、私は高校まで伊賀上野(今は伊賀市ですね)に住んでいました。
去年大阪に移ってくるまで私の母も住んでいました。でも今では、父の実家である本家も住む人はなくなって、近い親類はみんな上野から離れてしまいました。

ただ彼岸でもあるし、父の墓参もあり、スパーダの試乗は上野に行くことにしました。

コースはのんびりと一般道をメインに走ることにしました。バイクナビのおかげで寄り道も可なので、気軽にスタートです。


一応大まかに奈良の河合町から桜井市、宇陀市からどこかで無料の名阪国道に乗って伊賀市へというコースです。

で、ハイギアード化の感想ですが、いい感じになりましたね~♪

6速の守備範囲が明瞭になり、使い分けできるようになりました。満足です。
これ以上高速化しても、所詮は250cc、今度はレスポンス低下が出てくると思います。

ホイールベースの短縮で気のせいかさらにヒラヒラ感が増して(笑)、走りが気持ちいいです。一昨年交換したタイヤのグリップ向上効果は大したもので、これまで少し怖かった、高速道路での大型車両を追い越す際の風圧の影響も、大幅に軽減されました。

訪ねた伊賀市の私の旧宅は、跡形もなく整地されていました。売りに出されたと聞いていた本家の建物は、早くも買い手がついて小奇麗にリフォームされて、もう誰か住んでいました。
これらを写真に収めて、お寺で墓参りして帰途に就きました。

帰りは上野ICから名阪国道に乗って、一本松で一般道路に降りました。
やはり退屈なのと、パトカーが結構ウロウロしていたからです。
一般道に降りたらちょうど昼になっていました。食事場所を探しながら走っていたら、うまい具合に「荒神の里 笠そば処」という看板が目につきました。

矢印も書いてあるのでそこに行くことにしました。あと何kmと距離も書いてあり、その後も主な交差点ごとに標識があって、迷わず辿れました。商売熱心です。

標識通りに山道を走っていると突然視界が開け、道路わきにたくさんの乗用車が停まっていました。驚いていたら、同時に道沿いに満開の白い花が咲いた畑が眼に飛び込んできました。ソバ畑ですね。ソバを食べようとしていたらソバ畑。よくできたお膳立てです。(笑)





遠くにもソバ畑が見えます。


で、思い出しました。前日NHKで「桜井市でソバ畑の花が見ごろを迎えています」とこの風景を放映していました。桜井市とはいってもかなりの山の中で、テレビを見ていたときの私の空間イメージとはずいぶん離れています。(笑)

先の車の列はテレビを見てソバの花を撮りに来た人が乗ってきたものでした。恐るべし、テレビの力です。はじめは葬式でもあるのかと思いました。(殴)

みなさん私と同年かそれ以上の高齢者で、みんな立派なデジタル一眼レフと三脚を持って撮影していましたね。リッチです。

私も小さいカメラで(笑)少し撮ってから、「そば処」に向かいました。花よりダンゴです。
畑の広がる景色からまた元の細い山道に入って、心配になるほどの山深いところにその店はありました。


駐車場は広くて整備されていましたが、ここも車がほぼいっぱいになるほど停まっています。有名なのですね。

駐車場の前は笠山荒神社という、この辺りでは有名な伝統ある神社の裏参道になっていました。


満員かなと思いながら店に入ったら意外に空いていました。


入口のレジで注文してお金を払い、番号札を受け取るシステムです。
私は山かけソバの(並)を注文しました。(大)もありましたが、聞くとソバが倍の分量になるとのことでそれは無理かなとやめました。

でもしばらく待って、テーブルに置かれたものを見て、即座に後悔しましたね。


それと、もう蕎麦湯を持ってくるのかと、ちょっとひっかかりましたが、人手不足なのでしょう。(笑)

味ですが、何と形容していいのか、私のこれまでの味覚のデータベースにないものでした。
食べている間中、十割ソバだとこうなるのか、なんか私が無知なだけなのかと無理に自分を納得させようとしましたが、出来ませんでした。
ここはひとつ、私の友人でソバに詳しい者がいるので、鑑定をお願いすることにしましょう。
いえ、多分私がわかっていないだけだと思いますよ、多分。
なにしろ挽きたて・打ちたて・茹でたてですから。

食べ終わる頃になってどっと客が押し寄せてきて、あっという間に満席になりました。

店内の掲示を見ると結構前から営業しているようです。それと畑のソバは全量「自家消費」で、市場には出していないようです。
ただ店内掲示では栽培は機械化して大幅に省力化しているとのことですが、それは売りになるのでしょうか。(笑)


店の横にある農産物の直売所はおすすめでした。野菜類はどれも新鮮で安かったです。でも我が家では多すぎるので、「ブルーベリー」と唐辛子をきれいに縄に吊るした飾りを買って帰りました。

でも、売っている時から思ったのですが、どう見てもブルーベリーではありませんね。色は真っ黒で艶があり、全く別物です。
で帰宅して調べて見たら、「ガーデンハックルベリー」という茄子科の植物の実でした。酸味はなく甘みもほどほど。でもアントシアニンもたっぷりだそうなので、堂々と本名を名乗ればいいのにと思いました。

11月になれば新ソバの収穫も始まるそうです。なのでもう一度チャレンジして見ようと思います。
直売所の野菜の直売は魅力だし、売り切れだった乾麺も欲しいので。


ということで、最後にこの旅にピッタリの一句をどうぞ。

  蕎 麦 は ま だ 花 で も て な す 山 路 か な  芭 蕉

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ローギアードなスパーダ、念願の改善です

2012年10月01日 | バイク
スパーダはいいバイクです。
とくにエンジン。ウルトラスムースでフレキシブルなのにピークパワーもあり、しかも少食でどんな乗り方をしてもリッター30km以上走ってくれます。操縦性も優等生。人車一体、「楽に乗れ過ぎ」との評もあるほど、思った通りのラインを走れるバイクです。特に一昨年固くなったオリジナルのタイヤを交換してから、コーナーを走るのが楽しみです。


でも購入直後から痛感している問題がひとつありました。ファイナル減速比があまりにも低すぎるのです。

普通に何も考えず加速していくと、すぐトップ。6速に入っているのに足でシフトアップ操作してしまい、「あっもう6速か!」とガックリするのが常でした。せっかくの広いトルクバンドのエンジン特性が無駄になっています。

この解決策は簡単です。前後のスプロケットギアを変えればいいわけです。でもついつい先延ばしにしてきました。というのは、スパーダはサイドスタンドだけ。
そのままでは後輪が外せないので、スプロケットギアの交換はできません。バイクスタンドなるものが必要です。この手配から始めるとなると面倒で、つい今まで放置してきました。

でもおかげさまで、今は時間がたっぷりあります。無いのはお金だけ。(笑)
ボランティアで出かけるのは週2日だけなので、火曜と木曜はフリー。で、とうとう着手しました。

まず、これをゲット。↓

前はスパーダと同じ17T、後はCBR250RRの52Tです。これでノーマルの3.176から3.0176に少しだけハイギアードになります。社外品のジュラルミンスプロケットを使えばもっと高速型にできますが、スプロケットに軽金属を使うのはどう言われても納得できません。なのでこの組み合わせにしました。ついでにチェーンも手持ちの椿本のオイルレスに変える予定でしたが、これは失敗‥(泣)。

前後してこれも配達されました。↓

代引き送料込みで約2,700円と安かったので、どんなものが来るのか心配でしたが、塗装仕上げに少し難があるだけでガッチリしていて安心しました。

それで、某日朝から作業開始しました。

まず接地状態で車軸ナットを緩めておきます。そしてバイクスタンドで後輪を持ち上げるのですが、そのまま持ち上げたらバイクが前に動いて転倒する危険性があります。なので、前のブレーキレバーを結束バンドで固定します。これでびくともしません。


片手を添えながらスタンドを起こしたらなんなくセットできました。安定しています。長年の夢がかないました。小さい夢です。(笑)


次はチェーンカッターで純正のエンドレス・チェーンを切ります。




次はドライブスプロケットギヤ外し。一速に入れてインパクトでボルトを緩めます。
古い電動インパクトを探し出して外しました。非力な小型のエアーインパクトは今回は使用せず。






簡単に外れました。歯形を見るとほとんど摩耗はありませんでしたが、樹脂製?のカバーのような部品がなくなっています。

次が本命の後ホイール外しです。
結構重たいホイール+タイヤですが、外せました。


しかし、ドリブンスプロケットを固定している6本のボルト+ナットのうち1本だけがなかなか外れず、一苦労です。意外に手間取りましたが、なんとかこれも電動インパクトのおかげで外せました。
私の悪いクセで締めすぎなのと、純正のヘキサゴンボルトが径の割に穴が小さすぎてレンチが滑ったのが手間取った原因でした。1時間余り悪戦苦闘しました。
やっとはずれた54Tのスプロケットです。↓

見えにくいですが、これもギヤの歯はほとんど減っていません。チェーンも伸びはなし。チェーン張りは一度もしませんでした。まあ走行1万km程度では当然ですが。

新しい52Tのスプロケットをハブに装着。手持ちのステンレスボルトに変えました。こちらの方がヘキサゴンの穴が大きくて、格段に整備性がよくなりました。


ホイールのダンパーゴムも20年以上たっていますが、まだまだ弾力性があります。


ここで最大のミス。大昔に買ってあった椿本のチェーン134コマを切りすぎて装着できなくなりました。ボルト外しで疲れてボーっとしていてウッカリ・ミス。せっかくの絶版新品チェーンが台無しです。
これで作業は中断。新しいチェーンを発注して、納品待ちになりました。^^;

数日後、注文していた428サイズの130コマのチェーンが配達されたので、早速装着しました。
買ったチェーンは大同工業製のシールチェーンで、ジョイントはクリップタイプですが、ピンの圧入だけは専用工具が必要です。注文したのは工具の不要なタイプと思っていましたが、届いたのはしっかり工具必要なタイプ。
まあ耐久性のあるタイプはすべて工具が必要とのことで納得。

でも2度と使わないだろう専用工具を大枚はたいて買うのも無駄なので、代用品を工具箱から見つけました。ただの安物のシャコ万です。(笑) クランプとも言いますね。
これとメガネレンチでなんとかうまく圧入できました。



あとはクリップを止めてチェーンは無事装着完了。チェーンの黒い部分がジョイントです。


スタンドを外して、タイヤを接地させた状態でチェーン張りし、ホイールナットを締めてすべての作業は終わりました。


注文したチェーンが130コマでスパーダには少々短めなので、チェーンのテンション調整位置は一番前になってしまいました。ホイールベースがこれまでより1cmほど短くなりましたが、まあよしとしましょう。


さて、テスト走行ですが、その感想とソバを食べてきた話は後ほどと致します。m(__)m


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