思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎでない方は、ごゆっくりどうぞ。

原発再稼働とオスプレイの強行配備

2012年07月25日 | 日記
野田政権の暴走は本当にひどいですね。

関電の大飯原発の再稼働への手続きのデタラメさも酷いですが、活断層がはっきり存在しているという指摘が再稼働決定前から専門家によって指摘されていたのに無視し、今ごろになって調査を指示など、ふざけています。

関電の「でんき予報」もデタラメです。毎朝、今日の電力需給は○○%と言っていますが、分母である供給電力が毎日コロコロ変わるのには呆れます。分母を自由に変えられるということは、関電が恣意的に数値をコントロールしているということですね。
原発が動いても動かなくても数値に大差がないということは、火力発電で適当に供給電力量を左右できるということです。
電力消費量もあくまで関電の予測した数字で、適当な話です。

今私が思っているのは、現在の10%という関西の節電目標を今後も政府に維持させて、関電を兵糧攻めにすればということです。

こう思い始めたのは、連続して東京で行われている再稼働反対の国会包囲デモや、17万人集会、大阪での関電本社前のデモの報道を見てから。友人も参加して、感動した感想をメールで知らせてくれています。とくに東京のデモは、みな口をそろえて「行ってよかった、感動した」と言っています。

私も参加したいのですが、今のところ介護や家事などで無理です。(-_-;)

なので、今在宅で可能な関電への対抗手段として、こまめに省エネして、器具もエコに替えて、電力消費を減らすことでデモに連帯しようと思いはじめました。

無理な節電は健康にも影響するのでダメですが、漫然と使っていた電気をこまめに減らすことから始めたらいいと思っています。まず最初の目標は、去年の同時期と比べて減らすことです。これは余裕でできています。

小さいことのようですが、企業にとって、売り上げが伸びないどころか前年比10%も減るというのは大打撃です。

関電などの電力会社は、これまで無競争となんでも電気料金に転嫁できる料金制度に胡坐をかいて、左団扇で「社債」を発行して潤沢な資金で巨額の設備投資と贅沢な福利厚生施設を作って栄耀栄華に暮らし、グループ企業や原子力ムラにも分け前を配って養ってきました。
しかし節電が徹底して売り上げが伸びないどころか減少して、企業として先行きが不透明となると、資金調達もこれまでみたいにはできなくなるでしょう。

電気だけでなくガスも同様に消費をへらすようにしています。これも前年同月比でマイナスにすることから始めています。

もうひとつ頭に来るのがオスプレイ配備の強行。

政府は「安全性が確認されるまでは飛ばさせない」といっていますが、これも原発再稼働と同じパターンです。適当にアリバイ作りの調査をしてOKを出そうというのが見え見えです。

こことかここ(英文です)にわかりやすい説明がありますが、とにかく基本設計が危ないのです。
後者のサイトでは、オスプレイはちょっとしたきっかけで予期せず機体が横転すると指摘しています。オスプレイの事故での死亡率が高いのはそのせいだそうです。

機体の基本的な設計が危ないのですから、手直ししようがありません。

アメリカ本国でも基地周辺住民の反対運動(騒音被害)が起きてオスプレイが訓練飛行できないという事件も起こっています。そんなモノを日本に持ってきて飛ばそうというのですから、なんともナメられたものです。







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こまつ座公演「薮原検校」を観て

2012年07月13日 | 観劇メモ
井上ひさしの芝居をこれまで観た感想としては、脚本がものすごく饒舌なことにまず圧倒され、話を追ううちにこれまで知らなかった世界が開けていき、観終ったらかなり物知りになっているという勉強になる芝居というところでしょうか。(笑)
同時にサービス精神も旺盛で、随所に笑わせるポイントがちりばめられているので楽しいです。

しかし面白がっているうちに、描かれたさまざまな人生を通して、社会や歴史の表裏に迫る作者の確かな視点が見えてきて、観終ったら結構重いものも作者から渡されていることに気づいたりします。
その社会観・歴史観が説教とならず、巧みに舞台化されているところが井上ひさしの力量だと思います。

今回のキャストは野村萬斎・秋山菜津子・浅野和之・小日向文世・熊谷真美・山内圭哉・たかお鷹・大鷹明良・津田真澄・山崎薫。
音楽はギター一本ですが、これがうまく使われていて、琵琶のように緩急自在に奏でられて、場面を盛り上げていました。奏者は千葉伸彦という方です。ちなみに使われている音楽は井上ひさしの実のお兄さんの作曲だそうです。

↓会場ホールの花です。


台本が井上ひさしで主演が野村萬斎なら絶対ハズレなわけがないと、話の中身もろくに知らないままチケットを購入しました。(笑) いつものパターンです。

で、そのストーリーは、稀代の大悪党・薮原検校(二代目)の生い立ちから非業の最期を遂げるまでの一代記でした。(笑)

ちなみに検校とは、鎌倉時代に生まれた、「平家物語」を琵琶の弾き語りで聞かせる盲人たちの組織が江戸時代に幕府公認の自治組織「当道座」となってから設けられた階級制度の最高位の官位のことです。
この官位は上から検校・別当・勾当・座頭に分かれ、さらにそれが十六階に細分化され、その下に七十三刻の位があったというのですから驚きです。そしてそれを登っていくためには所定の官金を納めなくてはならず、そのトータルは七百十九両もの大金になったそうです。なにやら家元制度みたいな話です。

話は浅野和之演ずる「盲太夫」という狂言回しの語りで展開していきますが、口跡が悪いのか極めて聞き取りづらいのが残念でした。幕間で他の客も「よく聞こえないね」と話していたので、そう思ったのは私達だけではなかったようです。
この人、前作「キネマの天地」の映画監督役でも同様の印象だったので、これが個性なのでしょうか。
でも他の役者さんたちの台詞ははっきりしていました。
なかでも主演の野村萬斎は、変幻自在の発声で、井上ひさし十八番の膨大な台詞をこなして、稀代の大悪党を痛快に演じていました。そういえば、この野村萬斎と浅野和之のふたり、「ベッジバードン」でも共演していましたね。

前半の圧巻は「早物語」。

台本で11ページにわたる長大なシーンですが、萬斎演じる杉の市(後の薮原検校)が浄瑠璃の「義経記」のパロディを声音を巧みに使い分けて語り、時には歌い上げ、果ては物真似まで織り込んでのサービス満点で熱演しています。よく息が切れないものだなあと感心するほど、汗だくで演じていました。

あと、秋山菜津子・小日向文世・熊谷真美の面々も、それぞれのキャラクターをよく演じ切っていました。主演以外は大体二役以上を演じていますが、さすがに芸達者ばかりで、うまく演じ分けていて、少人数を感じさせなかったのは大したものです。とくに小日向文世の台詞はやわらかで穏やかな発声ですが、よく聞こえてきました。

↓プログラムです。こまつ座のプログラムは読みごたえがあります。(笑)


観終っての感想ですが、晴眼者すらまともに生きていくのが難しい過酷な時代に、盲人がその世界の頂点を目指そうとすれば、主人公のように悪の限りを尽くすか、その対極として塙保己一のように学問の世界で偉業を達成するかの選択しかなかったということですね。
舞台の後半、後に薮原検校となる杉の市と、塙保己一が対面するシーンが、その「悪」と「善」の象徴的な対決として面白かったです。あっけらかんとした杉の市の悪漢ぶりが痛快で、「善」の代表である塙保己一すら影が薄らぐ感じでした。

井上ひさしの舞台では、なんといっても怒涛の台詞に圧倒されます。

その怒涛を浴びながら、舞台上で繰り広げられる意表を突いた万華鏡のような世界に浸るのが心地よいので、また観たくなります。

3月に観た三島由紀夫の「サド侯爵夫人」も怒涛の台詞ですが、井上ひさしとは対極となる美文調で貴族趣味に満ちた華麗な台詞のオンパレード。
同じ饒舌な作品でも、井上ひさしの舞台には、人間に対する温かな視線が感じられます。
エンターテインメントとしてもよく気配りが行き届いていてサービス精神満点で観ていて楽しいですね。両者いずれも、その力量は常人の及ぶところではありませんが、やはり私は井上ひさしの作品に深い共感を覚えます。

また、いい出しものが来たら観てみたいです。


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アウターヘブリディーズを訪ねて その5

2012年07月06日 | 旅行
ロッホ・アイナートもまた雄大な景色が楽しめるところでした。
全体にユイスト島は、南部のほうが景色のスケールが大きい感じです。
ガイドブックにあったウォーキングコースは、複雑に入り江が交錯しているところを縫って海岸に向かうコースでした。


道端にはピンクのヒースがきれいな花をつけていて、道の両側には大小さまざまの池沼が散らばり、南側遠くには長い裾野を曳いた山が穏やかなシルエットを見せています。


ボートやヨットが停泊しているので海とわかりますが、そうでなかったら淡水の湖と見分けられません。


空は爽やかに晴れてきて、大西洋からの風に乗った雲が山肌に影を落とし、ゆっくりと流れていきました。太古から変わらないであろう雄大な自然の景観で、手付かずの自然とはこのことだと思いました。


けっこう歩いたつもりで地図を見たら、まだ中間地点でコース最終端の海岸までかなり距離があるので、引き返すことにしました。それでもたっぷり景色を楽しめました。

もとの駐車場所まで戻って、ロッホ・スキッポート(Loch Skipport)に向かいました。ロッホ(=湖です)といっても入り江になった海で、ここからスカイ島がよく見えるということです。
砂利道を行ってみると、波もなく静かな入り江に小さい島がたくさん浮かんでいて絵のようにきれいなところでした。説明どおりスカイ島が水平線上にはっきり見えました。


でも、ロッホ・アイナートからここに来るまでの景色のほうが雄大で、なだらかな山容と紺碧の湖との対比がすばらしく、何度も車を停めました。


しかし、こんないい景色なのに私たち以外の誰にも出会いませんでした。どこにいっても無人というのも、いささかさびしいものがあります。(笑)

そこからまたメイン道路に戻り、Bornishで脇道にそれて西海岸のRubha Ardvule へ。
ここは岬の先端まで整備された道がついていて、車で容易に行けました。晴れた空の下で白い海岸線に大西洋の波が打ち寄せ、ようやく傾きかけた太陽の下、どこまでも続く黄色い花の草原が印象的です。

再び車に戻り、Stoney bridgeでA865に入って、夕食のためまた昨日のベンベキユーラのレストランへ。
途中14世紀の廃墟Borve Castleを見つけましたが、ほとんど基礎部分だけなのと、道路側には鉄条網が張り巡らされていて他の入り方もわからないので、写真を撮っただけでレストランに行きました。
一日歩き回っておなかも空いていたので、今夜はコース料理に挑戦しました。

ヨメさんはエビ・卵のサラダと本日のスープ、マッシュルームのストロガノフにデザートのシャーベット+コーヒー。私はフルーツサラダと同スープにサーモンステーキのパセリ レモンバターとオムレツ、チョコアイスクリーム+コーヒー。

確かにおいしかったのですが、やはり私たちには量が多すぎ。途中から持て余してしまいました。手付かずのオムレツはお持ち帰りにしてもらいました。
食事代は41.3ポンド。味も一流、値段も一流でした。(笑)
今日は店に入ったのが8時を過ぎていたので、駐車場には先客のブルーに白のストライプのミニクーパーが駐車していました。でも他の車はなかったので、みんなはもっと遅く食べにくるのかなと思ったり。
でもこんな辺境の地で、よく経営が成り立つものだと思いました。ホームページも更新されているので、今もやっているようです。

A865から宿のあるグリムゼイへの帰り道、ひとつ手前の交差点を曲がってしまって昨日とは逆コースでしたが、なんとか戻り着きました。反対方向から見ると景色が全く違っていて少しびっくりでした。
今日はシャワー時に恒例の洗濯をしなくてもよかったので(笑)、ゆっくり浴びられました。そのあとはバタンキュー。

7月29日
朝6時に目を覚ますと、ヨメさんはもう起きていて、せっせと会社の同僚に絵葉書を書いていました。マメな人です。
8時頃気持ちのよい天気に誘われて、二人で宿の周囲を散策。すぐ隣がかわいらしい漁港で、カラフルな漁船が出入りしていました。晴れて日差しはあっても、風は冷たかったです。


↓ 丘の上の白い家がB&Bです。


よく手入れされた裏庭を見せてもらっていると、垂れ目の大きな犬が尻尾を振って寄ってきました。一緒に写真を撮ったり、しばらく相手をしました。(相手をしてくれたのかも)(笑)。イギリスではどこでも犬はよく躾けられていますね。


30分ほど周りを散歩して食堂へ。すでに相客は食事中でした。今日は夫人もこちらの注文どおりのメニューを用意してくれていました。しっかり食べて、9時半ごろ出発。

今日はユイスト島北部の探検です。

まずCarinish trinity Templeという古代キリスト教の遺跡を見ることにしました。ところがガイドブックに従って現地に行ってもそれらしいものはなく、Carinish Church という何の変哲もない新しい教会があるだけ。

大体この国の観光案内のサインは、景観を損なわないよう控えめなので、つい見落としてしまいます。(←いいわけ)

あきらめて次に近くのLoch Eportへ。アザラシやカワウソが見られるとのことですが、行ってみても何もいません。(笑) 


海岸はなかなかきれいですが、昨日の雄大な景色と比べたらそれほどの感動もなく、早々に引き上げました。やはりこういう動物が見たかったら、地元のガイドに案内してもらうべきでしょうね。まあ私たちはそれほど動物に興味があるわけではないので、すぐ離れました。

本日の予定コースは環状なので右回りに行くことにし、その前にまずヨメさんの葉書を出すため郵便局に行きました。ロッホマディのフェリー乗り場手前のPost Officeの標識の店に行きました。でも行ってみたらここは正式の郵便局ではなく、ただ切手を売っているだけ、それも国内向けのみでした。
それでも店の人が「Museumに行くとあるよ」と教えてくれたのでいってみたら、思わず笑ってしまうほど小さな施設でした。Museumといってもカフェやみやげ物ショップの横に小さくこの地方の写真などが展示されているだけ。でも送れました。郵送料は離島のためか一通42Pでした。

詳しい観光地図などを買おうにもないので、B&Bを紹介してくれた旅行案内所にまた行きました。例のスタッフの女性に、いい宿を紹介してくれたお礼を言って、地図を買いました。相変わらずニコニコと愛想よく、ステッピング・ストーン以外の食事場所も教えてもらいました。
二人ともそろそろ人恋しくなっていたところなので話ができてうれしかったですね。
いい気持で車に戻り、道路を北上して、何か施設があるかもと、明日乗る予定のフェリー乗り場に行って見ました。

でもフェリー乗り場は小さな桟橋がひとつあるだけの寂しいところです。そのそばにExcellent Viewと書かれた標識の海岸があったので行って見ました。
確かにここもきれいなところで、まぶしいくらい真っ白な海岸では、夫婦と子ども二人と犬が遊んでいました。


真っ白な砂の海岸と、エメラルドグリーンの海、風にそよぐ柔らかな草が美しいところでした。まだ昼食には早かったので、何枚か写真を撮ってから離れました。


このあと、Vallayの海岸を走っていたら、よくガイドブックに出ている白い茅葺のコテージを見かけたので小休止。
海の色が何色にも変化しているのも不思議な感じなので、海岸の草原の石に腰かけて昼食(昨日のオムレツとパン、ビスケットやジュースなど)をとることにしました。食べ終えてコテージの写真などを撮っているとそこで宿泊しているらしい女性が戻ってきて、こちらを見て手招きし、中を見せてくれるとのこと。


古く由緒のありそうな外観とは裏腹に、内部は現代的に手が加えられていて、キッチンやベッド、居間も案内してくれました。セルフケータリングで借りられることをインターネットで見つけて、泊まっているとのこと。
小学生くらいの娘さんは「鈴木メソッド」でピアノを習っているとか言っていましたが、私たちは全くどんなものか知らなかったのでフォローできませんでした。(笑)

礼を言って別れて、次はScolpaigタワーへ。

この塔は、1830年にアレクサンダー・マクラウド博士の提唱で、当時の飢饉救済事業として雇用を提供する目的で建立されたそうです。1971年にはスコットランドの歴史的建造物に指定されています。


小さな湖の中に島を作ってその上に建てられていて、水位の低いときは飛び石伝いに塔に行けるとのことですが、この時は行けませんでした。今はもっぱら鳥の営巣地になっているそうです。
ここも誰も観光客はなくさびしいので、二人で記念撮影しました。(笑)


次に目指すのはMachair(語源はゲーリックでマハルと読むそうです)で有名なバーナレイ。ここも古い集落だそうです。アウターヘブリディーズの他の島々と同じように、19世紀から20世紀にかけて人口が減少したものの、この数年間は緩やかに増加しているそうです。といっても 2006年10月の人口は130人程度。
このため、定住人口を増やす目的で、2006年1月からバーナレイでもインターネットがブロードバンドで利用できるようになったとのことです。まあこんな最果ての島だからこそ、情報発信の手段としての値打ちがありますね。

他のアウターヘブリディーズの地域と同様ここの住民も、スコットランド・ゲール語を普通に話しているそうです。でも誰にも出会わなかったので、確かめてはいません。(笑)
ゲール語と言えば、アイルランドを旅行中、偶然カーラジオでゲール語の放送番組を聞きましたが、さっぱりわかりませんでしたね。
ご存知の方も多いと思いますが、アイルランドやウェールズの道路標識はゲール語と英語の2段書き。中にはゲール語しか書かれていない場合もあり、ラウンドアバウトなどで行く先がわからずあわてたこともあります。

でもバーナレイが有名なのはなんといってもマハル(machair)です。

これは風に吹上げられた貝殻の細かい粒・シェルサンド(上の海岸の白い砂がこれでした)でできた海岸沿いの平原です。もともとスコットランドは冷涼なため草が分解されずそのまま泥炭化した酸性の土質ですが、それがアルカリ性のシェルサンドで中和され、さらに打ち上げられた海藻や、冬の放牧動物の糞が一緒になって自然の肥料になり、夏の農業に適した耕作地になっていたそうです。
それを利用した伝統的な小作農の農業がマハルといわれています。

このマハルは、地力を養うため、耕作地と休耕地を期間を設けてローテーションさせて利用しているとのこと。それで休耕地となった広大な海岸沿いの土地が、さまざまな野生の花々の咲くパッチワークとなって続いています。
こういう土地利用は昔は同じような自然条件にあるヨーロッパ各地に見られたそうですが、今ではスコットランドとアイルランドの西海岸にしか残っていないとのことです。

地図にあるバーナレイ・ネイチャー・リザーブセンターは資料の展示やトイレがありそうなので行ってみました。
でもイメージしていたのとは違って、トイレのみのプレハブ小屋があるだけ。スコットランドのナショナルトラストが保存活動をしているようですが、無人でした。
そこからしばらく真っ白なわだちのある道を歩いていくと、信じられないような光景が広がっていました。黄・白・ピンクの花が一面に咲いた大草原です。ふたりとも「スゴイ、スゴイ」の連発でした。









しばらく写真を撮ったりして景色を楽しんでから、海岸に向けて歩き始めました。
マハルを巡るウォーキングコースは、所要時間2.5時間で約5kmの長さとのこと。ゴロゴロとした岩や真っ白な砂浜が印象的な海岸線と、この地固有の数十種類の野生の花が咲き乱れる大草原のコースは、本当に壮観です。



砂浜や岩の浜に囲まれた入江と、白い砂が敷き詰められた砂丘、様々な花のmachairを巡るコースですが、私たち以外に歩いているのは昨夜のレストランで見かけたミニクーパーのカップルだけ。その彼らも遠く離れているので、独り占め状態でした。


結局、途中道標がなくなっているところがあって少し行き戻りしたので6~7kmぐらい歩いて車に戻りました。同様に戻ってきていたミニクーパーのカップルに会釈してから、帰途につきました。このカップルにはその後あちこちでたびたび出くわしました。
途中、バラシェア島の海岸に立ち寄ってから、教えてもらったレストランに行くことにしました。

<続く>
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