思いつくままに書いています

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兵庫芸文センターで「幽霊」を観て感じたことなど

2016年11月15日 | 観劇メモ
10月某日、兵庫芸文センター・中ホールで、幽霊を見てきました。
いえ、中ホールに幽霊が住み着いていて、それを見てきたとか、そこが心霊スポットだとかという
類の話ではありません。(殴)
シーエイティプロデュース企画・製作、
朝海ひかる主演の「幽霊」です。

演出:鵜山仁

出演:朝海ひかる 安西慎太郎 吉原光夫 横田美紀 小山力也


以下、超短い感想(というか感想モドキ)です。いつものとおり敬称略です。

原作がイプセンということで、これは睡魔との闘いかも、と覚悟していきましたが、やはり定評ど
おり(でも
海の夫人』は良かったですが)、観劇しながら重い瞼を持ち上げ続けるのに必死でし
た。(殴)

しかし、問題はそれではなかった。^^;

今回も席は最前列だったので、幸せな観劇タイムのはずが、そうではなかったのです。

まあとにかく、入りが悪かった。

これまで数えきれないほど通ったこの劇場で、ほぼ半分が空席というのは空前絶後、初めての体験でした。

大体開場前のロビーがすでに虚ろで、開場時間となっても客が少ない。

客席に行っても、観客はまばら。

開演時間が迫って、ヨメさんが「ちょっと後ろの座席を見てくれない」というので振り返ると、一階
席上半分がほぼ空席という恐怖の現実。もちろん2階は‥。^^;

舞台の出し物が怖いというより、空席が怖い。(殴) 
見なければよかったです。とくに客席後半下手側はゴッソリ空席で、そこに三脚を付けたカメラが入っ
ていて、ずっと撮影していました。

でも舞台が始まって、朝海ひかるが登場したときは、さすがに舞台映えするなーと感心したりして、
しばし舞台に見入っていました。

朝海ひかるの
ヘレーネ夫人は晩年のエリザベートを思わせる衣装に身を包み、
存在感のある演技でよかったです。



国語元年」では控えめな役でしたが、今回は堂々の主役で、さすがに大劇場を背負っていただけに
見栄えがするなあとか感心しながら観ていたのですが、それも束の間(殴)、やがて、意味がありそう
で頭に入らない台詞の応酬と、起伏の少ない展開で、また空席のことが頭に浮かんできました。(笑)

私たちは後ろを振り返らない限り見なくて済みますが、舞台からは丸見えのはず。「こんな状態で、
よくめげずに芝居できるな」(殴)とか、あらぬことを考えてしまいました。なので、けっこうこちら
も辛い観劇となってしまいました。

でも2幕から3幕に進むにつれ、話の芯が見えてきてようやく面白くなってきました。

最後は満足して、カーテンコールではこちらも懸命に拍手して、逆境の出演者をねぎらったのですが(笑)、
やはり朝海ひかるは2回とも硬い表情のままで応えていました。無理もないですが。

ということで、まことに居心地の悪い観劇でした。こんなこともあるものですね。

ちなみに「海の夫人」も今回の「幽霊」も、主演が宝塚雪組トップというのが面白いです。

ともあれ、朝海ひかるの今後に期待したいです。


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