『中居正広の金スマスペシャル』見ました。
いい番組でしたね!
純粋に感動しました。
人を感動させるだけのものをAKB48は持っているということですよね。
面白かったです。
ただ、どちらかというと、ちょっと視聴者寄りの番組でしたね。
見てる人に影響を与えない番組は意味が無いので、視聴者に寄るのは当たり前なのですが、視聴者の感動を狙ってメンバーの苦労に焦点を当てすぎてしまった感が強いです。
AKB48にとってよいプロモーションにはなったと思いますし、TBSにとってもAKB48を利用して既に権威のないレコード大賞の権威化にも貢献できましたしね。
しかし、もう少し距離を置いて、冷静にAKB48の何が他と違うのか、メンバーのどういった努力がなぜ結実したのかといった重要な論点を取り上げるべきでありました。
そこがボケてしまったのが残念でなりません。
なぜなら、それなしにAKB48の努力の素晴らしさなど理解しようがないからです。
どんな世界にも苦労している人やチームや組織は山ほどいるんです。
どんなに提供しようとしている商品・サービスの品質が良くても、認められない、受け入れられないものは腐るほどあります。
そして、そのほとんどの人はそのまま成功せずに歴史の影に埋もれていくのです。
たとえ勝者や成功者よりも努力していたとしても。
我々は、どうしても成功者に注目しがちではありますが、こういうのを「生き残りバイアス」と言ったりします。(生き残ったものに注目しがちな偏見のことです。)
成功確率は1%ない。
夢が叶う・・場合もある。
残念ながら、これが正しい認識なのです。
でも、隋所に重要なことが散りばめられていましたね。
より本質的なことを浮かび上がらせていました。
それは、「成功」と「失敗」に定義など存在しないということです。
誰も「それは成功だ」とか「それだと失敗だ」などということを決め付けることはできません。
なぜなら人生に、いんやこの宇宙に、つまるところ時間に終わりがないからです。
そして、満足や幸福といったものに万人に共通する基準はないからです。
どの時点で、何を持って成功や失敗と言えるのでしょうか。
AKB48が体現したもの。
成功や失敗、それを決めることが出来るのは、唯一それをやっている本人達だけなのだという事実を証明した。
ということです。
そして、これはAKB48だけに言えることではありません。
世の中で「イノベーション」と呼ばれているもののほとんどが、そういったプロセスを経ているのです。
物事は常に動き続けていて変わらぬものは何もないのですが、ただ物事が何かを成すには必ず時間的な「遅れ」が生じてしまいます。
(この「遅れ」がなかったら何でもすぐ結果出てしまうので人生何も考えることなくて、それは結局あの世と同じじゃんという話になり、生きる意味ないじゃんという話になるのです。)
カオス理論をよく表している「バタフライ効果」
これも、すぐにはトルネード起きませんよね。
ブラジルで蝶が羽ばたいてテキサスでトルネードが起きるにはかなりの時間を要するでしょう。
だから、今回の番組は「AKB48のメンバーが苦難の時代を耐え抜いた感動ストーリー」として構成されていますが、見方を変えればAKB48のような新しいビジネスの場合「AKB48の成功には時間をかける必要があった」わけで、それを信じてリスクをとりながらAKB48を統率し続けた秋元康とそのスタッフ、そして信じて耐えて努力したメンバー達こそ賞賛されるべき対象です。
成功する可能性のあるアイディアを考えついたり、そのビジネスプランを実行に移すだけではなく、成功するまでいろんなフィードバックを利用して軌道修正しながらやり続けたこと、そしてやり続けたことこそが最大の成功だったし、やり続けていくことこそ今後もAKB48にとって成功であり続けるという、ある種逆説的な文脈を表現することがほとんどできていなかったので、金スマの出来は今一歩でした。
まぁ語りたいことは山ほどあるのですが、明日以降時間が取れるのかわからないので、少しずつ語っていこうと思います。
いい番組でしたね!
純粋に感動しました。
人を感動させるだけのものをAKB48は持っているということですよね。
面白かったです。
ただ、どちらかというと、ちょっと視聴者寄りの番組でしたね。
見てる人に影響を与えない番組は意味が無いので、視聴者に寄るのは当たり前なのですが、視聴者の感動を狙ってメンバーの苦労に焦点を当てすぎてしまった感が強いです。
AKB48にとってよいプロモーションにはなったと思いますし、TBSにとってもAKB48を利用して既に権威のないレコード大賞の権威化にも貢献できましたしね。
しかし、もう少し距離を置いて、冷静にAKB48の何が他と違うのか、メンバーのどういった努力がなぜ結実したのかといった重要な論点を取り上げるべきでありました。
そこがボケてしまったのが残念でなりません。
なぜなら、それなしにAKB48の努力の素晴らしさなど理解しようがないからです。
どんな世界にも苦労している人やチームや組織は山ほどいるんです。
どんなに提供しようとしている商品・サービスの品質が良くても、認められない、受け入れられないものは腐るほどあります。
そして、そのほとんどの人はそのまま成功せずに歴史の影に埋もれていくのです。
たとえ勝者や成功者よりも努力していたとしても。
我々は、どうしても成功者に注目しがちではありますが、こういうのを「生き残りバイアス」と言ったりします。(生き残ったものに注目しがちな偏見のことです。)
成功確率は1%ない。
夢が叶う・・場合もある。
残念ながら、これが正しい認識なのです。
でも、隋所に重要なことが散りばめられていましたね。
より本質的なことを浮かび上がらせていました。
それは、「成功」と「失敗」に定義など存在しないということです。
誰も「それは成功だ」とか「それだと失敗だ」などということを決め付けることはできません。
なぜなら人生に、いんやこの宇宙に、つまるところ時間に終わりがないからです。
そして、満足や幸福といったものに万人に共通する基準はないからです。
どの時点で、何を持って成功や失敗と言えるのでしょうか。
AKB48が体現したもの。
成功や失敗、それを決めることが出来るのは、唯一それをやっている本人達だけなのだという事実を証明した。
ということです。
そして、これはAKB48だけに言えることではありません。
世の中で「イノベーション」と呼ばれているもののほとんどが、そういったプロセスを経ているのです。
物事は常に動き続けていて変わらぬものは何もないのですが、ただ物事が何かを成すには必ず時間的な「遅れ」が生じてしまいます。
(この「遅れ」がなかったら何でもすぐ結果出てしまうので人生何も考えることなくて、それは結局あの世と同じじゃんという話になり、生きる意味ないじゃんという話になるのです。)
カオス理論をよく表している「バタフライ効果」
ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こす
これも、すぐにはトルネード起きませんよね。
ブラジルで蝶が羽ばたいてテキサスでトルネードが起きるにはかなりの時間を要するでしょう。
だから、今回の番組は「AKB48のメンバーが苦難の時代を耐え抜いた感動ストーリー」として構成されていますが、見方を変えればAKB48のような新しいビジネスの場合「AKB48の成功には時間をかける必要があった」わけで、それを信じてリスクをとりながらAKB48を統率し続けた秋元康とそのスタッフ、そして信じて耐えて努力したメンバー達こそ賞賛されるべき対象です。
成功する可能性のあるアイディアを考えついたり、そのビジネスプランを実行に移すだけではなく、成功するまでいろんなフィードバックを利用して軌道修正しながらやり続けたこと、そしてやり続けたことこそが最大の成功だったし、やり続けていくことこそ今後もAKB48にとって成功であり続けるという、ある種逆説的な文脈を表現することがほとんどできていなかったので、金スマの出来は今一歩でした。
まぁ語りたいことは山ほどあるのですが、明日以降時間が取れるのかわからないので、少しずつ語っていこうと思います。