粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

靖国参拝のタイミング

2013-12-26 13:34:53 | 反原発反日メディア

あの毎日新聞の「スクープ」は一体なんだったのだろう。「安倍首相:年内の靖国神社参拝見送り…外交への影響考慮か」(12月25日)安倍首相はそんな毎日の「希望的観測」をあざ笑うかのように、本日26日突然参拝した。大恥の毎日、特ダネ記者ボーナス返上ですよね、猪瀬さん?

考えてみれば、この参拝は絶妙なタイミングといってよい。安部政権は、12月に入って懸案事項を次々解決してきた。国家安全保障会議発足、秘密保護法成立、辺野古埋め立ての沖縄県知事容認などだ。日経株価も16,000円の大台が政権発足1年に花を添える。

参拝に反対する中韓も国内がぐらついている。景気が減速し所得格差が顕著になった中国、国民の不満は限界に達している。参拝抗議デモが反政府デモに発展する可能性をはらんでいる。おまけにここへきて大気汚染が深刻、外でデモに出ることは危険だから、禁止される?

韓国も労働者のストで揺れている。中国に擦り寄ってきたが、その減速に付き合わされ自国経済も頭打ちに。そして今回の南スーダンでの韓国軍弾薬不足問題。日本が緊急に弾薬を手配したのに、謝意を示すどころか逆に日本の政治利用などと言いがかりをつける。安倍首相もこれには堪忍袋の緒が切れたのではないか。逆にこれが参拝の口実をつくったともいえる。

日本国内のメディアも不意をつかれたのではないか。象徴的なのは安部政権を毛嫌いしている朝日系、そのうちテレビ朝日報道ステーションは「年末年始の冬休み」に突入した。参拝に批判のコメントが出来ない古館伊知郎や朝日新聞論説委員が歯ぎしりしている姿が思い浮かぶ。案外安倍首相は報道ステを意識していたのかもしれない?

世間的にも師走の忙しい時期、首相の参拝に拘っている暇がないともいえる。参拝直後テレビ朝日の情報番組は、靖国参拝を取りあげる態勢が整わなかったようだ。代わりに芸能界の話題を報道していた。元光ゲンジのタレントの親子問題、DNA鑑定で99%親子ではあり得ない、と。安倍首相より喜多嶋舞のほうが気になる?



日本に素直にお礼ができない韓国

2013-12-25 15:45:41 | 厄介な隣国

南スーダンでの韓国軍に対して、PKOで派遣されていた自衛隊が1万発の弾薬を提供したことで、日韓政府間で見解の相違が出ている。しかし、韓国側の「装備はできているが予備用に一時的に借りただけ」という言い分には無理がある。現地の韓国軍がいち早く自衛隊に謝意を伝えてきたことを見ても緊急に必要性があったことがわかる。

結局のところ、韓国政府は公式に日本政府に謝意を表明することなく、強弁を続けている。見苦しい限りだが、これは現在の韓国政府の苦境を反映しているといえる。朴槿恵政権になっても国内経済は改善されることなく、国民の不満が高まってきた。そして、ここへきて鉄道労組のストライキに対する強行的な弾圧策がある。最近、朴槿恵政権の支持率が急落しているのだ。

ただし、朴大統領の対日政策には支持は根強いという。あくまでも歴史認識で日本政府を揺さぶる「上から目線政策」だ。裏を返せば、朴政権はそんな反日的姿勢によってかろうじて政権の屋台骨を支えているといってよいだろう。

弾薬が不足して現地の他国軍から調達を仰ぐこと自体、本来恥ずかしい話だ。そのうえ、あろうことかモ日頃横柄な態度を取り続けていた日本から貰い受けることほど不名誉なことはない。したがって、朴政権が表向き日本に謝意を示せないのはある面し方がないかもしれない。国内的には立場上絶対できない。政権の命取りということになる。

問題は、朴槿恵大統領自身がこの事態をどう考えているかだろう。内心は日本に借りを作ったとを自覚しているかどうかだ。秘密裏には日本政府に謝意を示しているのだろうか。そしてこの借りを恩義と受け止めて、対日政策を軟化させるか。

どうも、この可能性は低い感じがする。決して朴さんを悪くいうつもりはないが、対日強硬策は維持するのではないか。世論政策として自分の保身のため、そして抜きさしがたい個人的な対日嫌悪感のため。


中国が日本に勝てないもの

2013-12-24 14:12:04 | 厄介な隣国

中国で日本製の子供用紙オムツが大人気だという。特に花王の「メリーズ」が中国の富裕層を中心に愛されすぐ品薄になるようだ。報道によると、なんと日本のスーパーで売られている国内品が中国ブローカーによって買い占められているという。そのために日本にいる中国人留学生を使ってまとめ買いさせるようだ。これが中国で2倍近く価格で売られるほどだという。したがって日本では常にこの「メリーズ」が品薄状態で消費者の不満が強いらしい。

不思議なことに、この「メリーズ」は中国でも現地生産は始めたが、日本での販売品が圧倒的に人気が強い。まして、中国製品は日本の10分の1程度の価格だが全然人気がない。

「中国メーカーのものは1回漏らすと替えなければいけないが、日本製メリーズは3回分は吸収するので便利。通気性もよくて赤ちゃんの肌がかぶれない」と吸収性の違いが歴然としている。材質も柔らかさや通気性が日本製が特に優れているようだ。

要するに「メリーズ」を始めとした日本製品に圧倒的優位性があるのだ。そしてこれが「ブランド力」として中国市場で絶大な信用を得ているわけだ。それは、反面中国製品への不信へと繋がっている。

以前、中国製の粉ミルクを飲んだ幼児が死亡して社会問題になったことがあった。これを機に日本製の粉ミルクに人気が急激に高まった。また中国では昨年の自走者販売が2000万台を突破したが、中国の国産車は全く人気がないくほとんどが外国製か外国との合弁のものだという。

経済力では中国は日本を追い越したが、いまだ中国では世界に誇るブランド製品がない。富士通総研で中国問題専門家の柯 隆(かりゅう)氏が先日ラジオでその背景には中国では知的財産権はまったく尊重されていないためだと指摘していた。すなわち「コピー天国」の横行である。自前で資金を投じて技術を開発するよりも、さっさと海外製品をコピーした方が手っ取り早いという国民の民度の低さだ。

また、たとえ他国に技術力を盗み取ったとしても、それをブランドにはならない。技術を自分自身のものにする不断の努力を中国人は軽視しているように見える。だから、日本は今後も持ち前の技術力を失うまい。このまま開発に励めば中国など敵にはなりえない、と信じたくなる。


後方宙返りの女子スケーター

2013-12-23 14:29:49 | スポーツ

現在フィギュアスケートの日本選手権が開催中だ。当然のことだが、普段世界大会で出場する選手だけがフィギュアをやっているわけでなく、五輪を目指して多くの選手が日々厳しい練習に励んでいるこを改めて実感する。昨日は女子選手がショートプログラムを競い合ったが、早い時間帯のテレビ中継ではあまり見慣れない選手が多かった。

結構奇麗でかわいい娘が多いなとオヤジ根性丸出しで品定めしていた。こうした美人スケーターは技術的には難があったとしても、とても上手に見えてしまうのは、これまたオヤジの欲目なのだろうか。ただ、後に出場したあの?(失礼)鈴木明子選手と比べると、やはり鈴木選手の技やスピードなど全体的には上だなと素人ながら何となく感じる。

ところで、「見た目と技」ということで思い出す選手がいる。スルヤ・ボナリーだ。フランスの黒人選手で伊藤みどりが現役で活躍していた頃のライバルといえば思い出す人も多いかもしれない。ともかく伊藤みどりと同じく?(たびたび失礼!)ボナリーは技の選手であった。

ただ伊藤みどりはトリプルアクセルを初めて成功した選手であり、その姿は華麗であり演技は美しく見える。しかし、ボナリーの場合は力強さがあって採点では技で高得点を稼いでも、芸術点では低い、不当に低いといってよいかもしれない。

ボナリー自身は、この辛い芸術点は、黒人選手に対するる不当な差別ではないかと抗議した事もあったようだ。長野五輪のとき、ショートプルグラムの芸術点が低くてがんばってもメダルが難しいフリーの時のことだった。ボナリーがとんでもない演技をした。なんと、公式戦で禁じられているバック・フリップを敢えて披露したのだ。すなわち、後方宙返り、体操選手がするバックチュウである。会場が一時騒然となり、テレビの解説者も驚いて「これ、禁止技ですね」といって押し黙ったのを記憶している。

ウィキペディアによると、エキシビジョン(バックフリップは禁止されていない)に出られないと考えていたから、敢えてフリーで実行したと書いてある。しかし、当時の印象だと黒人選手に対する不当な採点への抗議、あるいは当てこすりにしか見えなかった。

現在ナオミ・キャンベルのように黒人のスーパーモデルは少なくない。ただ、氷上では、どうも南国にイメージの強い黒人にはまだまだ不似合いということなのだろうか。あれから十数年たっても実力派の黒人選手が登場していないのをみるとその種のハンデのためか。ただボナリー自身は今でもプロスケーターでパワフルな演技で観客を魅了している、もちろんあのバックフリップも。



デモに飛びつく人々

2013-12-22 15:21:33 | プロ市民煽動家

あのフリージャーナリストで以前自由報道協会の幹事だった田中龍作氏が「国防軍反対デモ1周年」の様子を取材し記事にしている。国防軍改創設を目指す安部政権に抗議して昨年以来デモを続けているというが、これまでそんなデモ自分自身聞いたことがない。

「安倍政権は予想を上回るスピードで右傾化している。右傾化というより軍国主義化といった」(田中氏)危機感がデモ参加者の間には渦巻いているようだ。田中氏は、参加者の何人かの声を紹介している。


*「彼ら(安倍政権)を思い上がらせたくない」。国会議事堂前で声をからして秘密保護法に反対した大学1年生(女性・都内

*「国民がどんどん声をあげていかなくてはならない」と話すのは『戦争好き、国民敵視の安倍内閣はいらない!』と書いたプラカードを持つ女性(都内・60代)

*北海道から駆け付けた女性(30代)は「(危険な法律が)どんどん可決されて危機感がある。廃案(廃止)を目指して、きょう、ここに来た」。

*「民主主義が終わりかかっている。国会前で抗議していたが、安倍政権がどんどん暴走していった」と語るのは都内在住の女性(30代・会社員)


よく見ると全て女性ばかりである。田中氏が女性の方が聞きやすいから敢えて選んだということもなくはない。ただ女性差別するつもりはないが、こういった反政府的デモに最近女性が目立つのが気にかかる。

昨年夏盛り上がった脱原発デモも結構女性が多くNHKなどでもそうした女性を特集で取りあげていた。たとえば専業主婦だった30代女性で、これまで社会的問題に無関心だったが、「突然目覚めて自発的に」参加するようになったと吐露していた。しかしこの脱原発デモも一時的はパッションで終わり、雲散霧消してしまった。

これと入れ替わるように沸き起こったのが「特定秘密保護法反対デモ」である。脱原発デモと同様そのデモの中核になるのはどう見ても「プロ市民」といわれる確信的活動家であるが、「突然目覚めた」素人がそれに引き込まれてデモが形成されているように思う。

特に学生、主婦など時間的に余裕があって厳しい社会の生存競争とは距離を置いた特定層だ。それも女性が多い。言い方は悪いが情緒的で少女趣味なところがあるのではないか。原発は許せない、現政権は右傾化している、秘密保護法は電代の治安維持法だ、国防軍創設で戦争が始まる…。

正義を単純化してそれに反するのが悪だという発想、これは見方によってはとても危うい考え方ではないか。物事には白黒つけられない灰色が存在する。灰色は善でもあり時に悪にもなりうる。清濁併せ持つという言い方があるが、これが現実の世界である。もちろん理想を掲げて突き進むのは間違いではないが、一度足下を確認することが大事だと思う。

一番始末が悪いのは、そんな単純な正義を大上段に構えて大衆を煽動するマスコミやジャーナリスト、学者である。彼らの本音が実はそうした主張とかけ離れた下世話な利害判断、エゴイズムにあるとしたらなおさら警戒しなければならない。