粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

日本に素直にお礼ができない韓国

2013-12-25 15:45:41 | 厄介な隣国

南スーダンでの韓国軍に対して、PKOで派遣されていた自衛隊が1万発の弾薬を提供したことで、日韓政府間で見解の相違が出ている。しかし、韓国側の「装備はできているが予備用に一時的に借りただけ」という言い分には無理がある。現地の韓国軍がいち早く自衛隊に謝意を伝えてきたことを見ても緊急に必要性があったことがわかる。

結局のところ、韓国政府は公式に日本政府に謝意を表明することなく、強弁を続けている。見苦しい限りだが、これは現在の韓国政府の苦境を反映しているといえる。朴槿恵政権になっても国内経済は改善されることなく、国民の不満が高まってきた。そして、ここへきて鉄道労組のストライキに対する強行的な弾圧策がある。最近、朴槿恵政権の支持率が急落しているのだ。

ただし、朴大統領の対日政策には支持は根強いという。あくまでも歴史認識で日本政府を揺さぶる「上から目線政策」だ。裏を返せば、朴政権はそんな反日的姿勢によってかろうじて政権の屋台骨を支えているといってよいだろう。

弾薬が不足して現地の他国軍から調達を仰ぐこと自体、本来恥ずかしい話だ。そのうえ、あろうことかモ日頃横柄な態度を取り続けていた日本から貰い受けることほど不名誉なことはない。したがって、朴政権が表向き日本に謝意を示せないのはある面し方がないかもしれない。国内的には立場上絶対できない。政権の命取りということになる。

問題は、朴槿恵大統領自身がこの事態をどう考えているかだろう。内心は日本に借りを作ったとを自覚しているかどうかだ。秘密裏には日本政府に謝意を示しているのだろうか。そしてこの借りを恩義と受け止めて、対日政策を軟化させるか。

どうも、この可能性は低い感じがする。決して朴さんを悪くいうつもりはないが、対日強硬策は維持するのではないか。世論政策として自分の保身のため、そして抜きさしがたい個人的な対日嫌悪感のため。