粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

仲井真知事と石田純一

2013-12-29 12:36:16 | 沖縄の虚像と実像

「今のご質問ですか。私に対する批判ですか。何を言いたいんですか。」いつもは温厚そうな仲井真沖縄県知事がある記者の質問にいらだちを露にした。普天間基地の県外移設を公約にしながら、結局辺野古での埋め立てを承認したことの矛盾を追及されてのことだ。

質問したのはTBSの金平記者、あの特定秘密保護法案反対を公の場で表明したテレビキャスター有志の一人だ。確かに質問の内容を見ると始めからこの知事の承認が気に入らずに攻撃的であった。

分野は違うが、仲井真知事と同じようないらだちを示した人物がいた。あのトレンディー俳優くずれ?の石田純一である。息子のいしだ壱成が大麻保持で逮捕された時だ。女性芸能レポーターに「親としての責任はどうなんですか」と問われて石田が「それって私を批判しているのですか」といつもの軟弱さ?とは打って変わって逆に詰問したのだ。内心おそらく、「俺をなんだと思っているのだ、無礼な奴」と怒り心頭だったに違いない。

仲井真知事も、どこかエリート面した自意識の強い記者の態度にはひどくご立腹だったに違いない。ただ、やはり県外移設の公約と辺野古埋め立て承認にはどうしても整合性を欠くといわれても仕方がない。それでいて承認は手続きであって、県外が望ましいと自分を弁護する発言をしている。

そこは流石というべきか、知事自身、自己弁護の印象を払拭すべく、県民へのクリスマスプレゼントを用意する。普天間基地の5年以内の運用停止、早期返還」具体化のための作業チームを設けること、沖縄に配備されているオスプレイの半分を県外でも検討、新たな地位協定締結に向けて交渉開始などだ。ただ、作業チーム、検討、交渉開始など、どちらかというと実現の達成というよりも予定表明に近い。

これをカバーするのが21年まで3000億円台の沖縄復興予算を確保したことだ。「驚くべき立派な内容。いい正月になる」と最大限、政府支援に感謝に示しながら自分の成果を誇示している。もしかして突然の入院は精力的交渉を印象づけるパフォーマンス?

それはともかくこの知事、相当な「演技派」かもしれない。石田純一も足下にも及ばない。この俳優、バラエティも今ひとつだ。ボルドー産高級ワインと千円程度の国産ワインの「目利き」もできないくらいだから。現在の妻も親の七光りだけで未勝利ゴルファーだ。仲井真知事の地元は、宮里藍、美香、諸見里しのぶなど実力者揃いだ。でもこれって知事と関係ないか。