粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

猪瀬知事の辞任

2013-12-19 10:18:11 | 国内政治

とうとう辞任か!猪瀬さんは所詮副知事がお似合いということだったのではないか。ブレーンとして実務能力があって刃物のように都政に切り込んでいく能力はあっても人間的な包容力に欠ける。人望といってもよい、人が慕ってよってくるような懐の広さに乏しい。

猪瀬さんには信頼に足るブレーンを持っていなかったといわれる。従来から攻めに強い性格からどんどん政務をこなそうとした。しかしスキャンダルが発覚。プライドが人一倍高い彼は、件の5000万円が選挙資金ということを認めることができなかった。最初の段階であっさり認めればその後の展開は大きく変わっていただろう。

この苦境の打開に協力してくれる人もなく、孤立したまま深みにはまってしまった。人徳のなさといわれればそれまでだが、結局都知事であったことが不幸の始まりだったといえる。副都知事の地位のまま人気をもっとうしたならば、その評価は相当違っていたものになっていたに違いない。

それも石原前知事が突然衆議院選挙に出馬したことが原因だ。残念ながら石原氏も国政ではその存在が決した芳しいとはいえない。前知事と近々なるであろう前知事ともにその人生の選択に綻びが出てきたといえようか。


追記:猪瀬知事の最近の言動ではやはり「カバン詰め込み」答弁を見たら辞任も仕方がないと思った。まさに「バカ殿様」のコントだ。

5000万円の札束は問題の鞄にしきりがあって入らないと質問者が糾すと、猪瀬氏本人がわざわざ札束を詰め込む実演をする。しかし、チャックが閉まらずはみ出してしまう、チャン、チャン!

あの大宅ノンフィクション賞受賞作家がコント作家を飛び越して志村けんになろうとした。しかし、百戦錬磨の笑いの達人には到底及ばず、使いパシリ新人芸人どまりだ。爆笑の渦など望めず、苦笑が漏れる。猪瀬さん、コント作家として再起をはかる?