粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ホラー映画+水戸黄門=サンデーモーニング?

2013-12-08 13:36:46 | 反原発反日メディア

本日8日の「報道」番組「サンデーモーニング」は、当然ながら直前に成立した特定秘密保護法に対する悪口雑言、恨み辛みに満ちていた。自分自身ブログでこれまで番組を「猿でもわかる偏向番組」と何度も揶揄してきた。ただそんな偏向番組を毎週好き好んで見ているのか、不思議であった。

やっとその謎が解けたような気がする。それは現実にほど遠いホラー映画を楽しんでいるということではないか。左巻き(左翼)の偏った出演者が、浮世離れした自分たちの主義主張を手を替え品を替え披露する。勇ましい背広をまとったゾンビや小奇麗な勝負服で着飾った妖怪がホラーの奇声を発する。

法案が通ったら、国民の自由が奪われる、暗黒社会が訪れる、今すぐ戦争が起こる、日本は破滅する、恐怖のフレーズや映像が次々と流れる。美しいがどこか無機質で冷たい若い女性アシスタントのナレーションを伴って。

恐かった!でもまさか現実はこんなことは起こりっこない!そうだよな、と視聴者は一時的に味わう恐怖を楽しみながら、現実世界に戻る。視聴者はいたって健全である。来週はどんなゾンビが登場して新鮮なホラーを披露してくれるか楽しみだ、なんてね。

ともかく、ホラー役者が揃いにそろっている。関口宏、佐高信、金子勝、寺島実郎、田中優子、西崎文子…間違っても花田紀凱や櫻井よしこといったシリアスな役者は登場しないだろう。

もう一つ、このサンデーモーニングの楽しみ、すなわち目玉は張本勲氏がゲストのアスリートと繰り広げるスポーツ談義である。実は、この番組は他のコーナーは好きではないが、このスポーツコーナーが楽しみだから見ているという人が多いのではないか。

このスポーツ談義の特徴は、前時代的なスポーツ論にあるように思う。どちらかというと選手の精神力を誇大に評価する。すなわち、「頑張った選手」は「アッパレ」、「力を発揮出来なかった選手」は「喝」である。つまり「根性」「気合い」があったかどうかが基準になる。あのアニマル浜口氏とさほど変わらない。

さながら、同放送局の名物番組「水戸黄門」の勧善懲悪に通ずるものがある。頑張る人が善、サボる人(気合いがない)が悪という感じだ。とすると黄門様は張本勲そのものであり、印籠は「根性棒」というところか。

ホラー映画と水戸黄門という全く水と油というべきジャンルがなんの違和感なしに同居しているのがこの番組の面白いところだ。一粒で二度おいしいグリコのキャラメルのようなもの?当たり前だが、なめるのは視聴者であって、なめられるものはキャラメルである。