粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ザ・タイガース再結成

2013-12-05 15:36:04 | 音楽

こんなニュースに反応するのは、50歳代後半から60歳代の世代だろう。1960年代一世を風靡したグループサウンズという音楽旋風の代表格だ。しかし、このザ・タイガースを始めとしたエレキバンドの全盛時代は数年程度で終わってしまった。まさに一瞬の栄光だった。

ザ・タイガースのメンバーのうち一番人気のボーカル、沢田研二(ジュリー)はその後、ソロ歌手として歌謡界で次々ヒット曲を飛ばす日本の代表的歌手になった。反面、その次に人気のあったドラムの瞳みのる(ピー)はなぜか慶応高校の国語教師になって芸能界とは無縁の人生を送り、途中他のメンバーからの再結成の誘いを頑に拒み続けた。

しかし、そのピーも退職時期を迎えて心境の変化があったのだろう。この度、44年ぶりの再結成が実現した。全盛時代、彼らはまさにアイドルであった。女の子たちも熱狂したが、巷の男子たちも憧れてエレキに興じたものだ。それが今のジャニーズ系のアイドルとは違う。報道によれば短期間の再結成で終わるようだ。その活動を是非とも一目見てみたいものだ。

沢田研二と言えば、山本太郎現参議院議員が昨年衆議院選挙で東京の小選挙区に出馬した時に、山本現議員の応援演説をしていたのを思い出す。往年のヒット歌手もその姿は老いをもはや隠せなかった。「昔ジュリー、今はジジー」と自嘲していたが、ずっとファンだった自分には見るに忍びなかった。こんな山本シンパに落ちぶれて?しまったのかと。

ザ・タイガースは、そんな世俗の喧噪から離れて純粋に音楽の世界で最後の輝きを魅せて欲しい。あのアイソンすい星のように一瞬の煌めきに終わったとしても。