粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

中国が日本に勝てないもの

2013-12-24 14:12:04 | 厄介な隣国

中国で日本製の子供用紙オムツが大人気だという。特に花王の「メリーズ」が中国の富裕層を中心に愛されすぐ品薄になるようだ。報道によると、なんと日本のスーパーで売られている国内品が中国ブローカーによって買い占められているという。そのために日本にいる中国人留学生を使ってまとめ買いさせるようだ。これが中国で2倍近く価格で売られるほどだという。したがって日本では常にこの「メリーズ」が品薄状態で消費者の不満が強いらしい。

不思議なことに、この「メリーズ」は中国でも現地生産は始めたが、日本での販売品が圧倒的に人気が強い。まして、中国製品は日本の10分の1程度の価格だが全然人気がない。

「中国メーカーのものは1回漏らすと替えなければいけないが、日本製メリーズは3回分は吸収するので便利。通気性もよくて赤ちゃんの肌がかぶれない」と吸収性の違いが歴然としている。材質も柔らかさや通気性が日本製が特に優れているようだ。

要するに「メリーズ」を始めとした日本製品に圧倒的優位性があるのだ。そしてこれが「ブランド力」として中国市場で絶大な信用を得ているわけだ。それは、反面中国製品への不信へと繋がっている。

以前、中国製の粉ミルクを飲んだ幼児が死亡して社会問題になったことがあった。これを機に日本製の粉ミルクに人気が急激に高まった。また中国では昨年の自走者販売が2000万台を突破したが、中国の国産車は全く人気がないくほとんどが外国製か外国との合弁のものだという。

経済力では中国は日本を追い越したが、いまだ中国では世界に誇るブランド製品がない。富士通総研で中国問題専門家の柯 隆(かりゅう)氏が先日ラジオでその背景には中国では知的財産権はまったく尊重されていないためだと指摘していた。すなわち「コピー天国」の横行である。自前で資金を投じて技術を開発するよりも、さっさと海外製品をコピーした方が手っ取り早いという国民の民度の低さだ。

また、たとえ他国に技術力を盗み取ったとしても、それをブランドにはならない。技術を自分自身のものにする不断の努力を中国人は軽視しているように見える。だから、日本は今後も持ち前の技術力を失うまい。このまま開発に励めば中国など敵にはなりえない、と信じたくなる。