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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

水産庁主催(第3回)意見交換会!

2009年07月27日 | 水産関連

「今期のサンマ漁の操業体制が7月23日に決まる」 

と聞いていましたが、どうやら決定したようです!

現時点での詳細は、まだ把握できていませんが

今期のTAC(漁獲可能量)350000トンから

月別に漁獲目標の量(目安)が設定されたようです!

週間水産新聞 の 特集記事 に掲載されていました。

尚、ここ数日間で多くの質問メールが届いており、

そのほとんどが次に示す内容ですので、ブログに投稿して

この件に関してはメールの返信を略させていただきます!

「最近の水産関連のWEBニュースのサンマ関係の記事に

ミール(魚粉)向けサンマの隔離販売というのを

見かけますが… どういう事ですか?」

実は、私自身 ミール(魚粉) というのがよく判りません!

これまで、サンマ漁船は漁獲したサンマを

「いかに鮮度良く市場に運び、流通させるか」という事を重点に

各船、研究し、努力してきましたが、

ここ数年、サンマが豊漁でTAC(漁獲可能量)は

350000トンに増え、魚粉(ミール)の原料不足から

ミール(魚粉)向けの水揚げ枠というのも設けられました。

昨年は漁中に、出港する時点で漁獲したサンマを

ミール(魚粉)向けに水揚げする船が増えて

約30000トンがミール(魚粉)用に水揚げされ、

今年は約65000トンまで枠が増えたという事です!

そして 隔離販売 これも私自身は仲買人ではないので

よく判りませんが、ミール(魚粉)向けで水揚げしたサンマが

生鮮として流通しないように という事のようです

つまり、

漁獲時、冷水と氷を使い鮮度良く水揚げした

生鮮サンマに対し、

最初から氷と冷水を最小限しか使わず、

ミール(魚粉)向けに漁獲したサンマが生鮮として

流通しないようにする為の事だと思います。

昨年はミール(魚粉)向けに水揚げする港が

限られていましたが、

今年はどのように決まったかの詳細はまだ判りません!

ただし、漁はやってみなければわかりませんので、

漁模様が低調に推移した場合、ミール(魚粉)向けの

水揚げは出来ないと思います。