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…漁師アトムの航跡… ~ある沖乗り漁師の綴記~

【サンマ漁17航海目】!

2010年10月01日 | モバイル

帰航中の28日夜は、低気圧通過による大時化で

東~西への風の変わり時には凄い風と波…!

夜明けからその爪痕の後片付けをしながら宮古入港‥

水揚げ・氷の積み込みを経て29日10時40分、宮古港出港!

低気圧通過後のかわせで西風がやや強い陸中沿岸を北上…。

沿岸沿いはうねりがなかったが北北東に3時間程航走すると、

まだうねりが残っており、

時折大きな波(うねり)が左舷後方から飲んで来る‥!

15時、Co90°針路が東に変わった…

16℃台の水温があり、16時30分スタンバイ!

昨日の低気圧が道東沖で発達し、

津軽海峡沖以北はまだ時化模様で、

内地から北上中の船以外、小型船等多くの船は

道東各港で時化休み、漁場にいる船も操業出来ずにいるらしい…

東への調査航走、追手(船の後方からの風)

であっても結構揺れがキツい…。

日没後も更に沖へと調査。

しかし、サンマは見えない!

21時、N40°21'E144°20'付近からCo30°北北東へ‥

16℃台の水温が続くがサンマはまだ回遊して来てはいないよう…

23時、16℃台~15℃台に水温が下がったが、

ライトの探照先で跳ねるサンマは皆無…

ライトを点灯させたまま固定し、船橋で航海当直者による調査。

航海当直はブリッジ(船橋)が2人ずつ(船長が1人)

での(機関室は1人ずつ)当直で、

ライトの探照先・ソナーと魚探のモニターを目視、

サンマの群れを見つけたらスタンバイのベルを鳴らす‥

という独航時の本船オリジナル…!

偶に群れを見つける事がありますが、

今回は夜明けまで群れには当たらず、

夜明けより前航海の操業ポイント向け北上。

30日12時、船橋の航海当直は漁労長に代わり、

花咲の南沖で一旦航走ストップ!

程なく陸よりに、まだうねりが高く、向かい風の中を微速で航走‥

次第に南西側に針路を取り16時スタンバイ!

水温13.4℃ 沖側の漁場がまだ時化ている為、

各船道東沿岸を操業ポイントにしたようで、

多くの船が夕刻、釧路沖から南東側に調査‥

22時過ぎから操業!

水温15.3℃ まだうねりが落ち着かない…。

日付けが変わってから次第に凪てきた道東沿岸沿い…

やや纏まった漁獲に終わり、3時から帰途航走釧路向け!

8時過ぎの入港予定。