操業時も暑かったが、
この日の久慈港は夏に逆戻りしたような暑さ…
7日12時15分、久慈出港、昨夜の操業ポイント向け!
17時スタンバイ‥
三陸沿岸各市場での水揚げ後に出港して来た各船が集まって、
日暮れから調査も昨夜とは打って変わって、
海面を跳ねるサンマが見えない…
水温は若干上がり18.8℃…
昨夜の操業時、魚探のモニターには水面にサンマの反応、
中層にサバの反応があり、
操業中の4隻の付近一帯の海面に、
薄くだが跳ねるサンマを目視出来たのですが…
風向は南東…
南下回遊南端のサンマは凪や風向・水温等、
いろんな条件が重ならないとなかなか漁獲が難しい…
ましてや、今期は同ポイントでの好漁が2晩続かない…
南東側に調査して行き、薄群れを数回操業‥
その後は操業出来るような群れには当たらず、
23時から沖よりに調査航走、
次第に北側にコースを変え、
「サンマが見えている」と云う流し網漁船からの電話連絡
(通信長の友達)を頼って襟裳岬の南側へ‥
夜明け前に到着し、点灯!
サンマは確認できましたが水温20℃台、
サバの反応が多く操業せず‥
僅かな漁獲に終わり、
傷んだままだった網の一部を交換しながら、 夜明けから北東へ、
襟裳の沖側に向けて微速で航走。
13時30分、ポイント着、漂泊‥!
サロンのホワイトボードに、
全さんまからの各船宛てFAXが掲示されました。
「10月15日~22日迄の水揚げ後、
乗組員休養の為の48時間休漁を各船1回実施して下さい」
との旨のFAX‥
9月の休漁は釧路港で破損箇所の補修作業の為
ゆっくり出来ずじまいでしたので、
今回はゆっくりしたいものですが… どうかな…?
8日、16時スタンバイ、日暮れから調査!
船団を離れて東側に調査、
14.3℃の水温で19時から操業開始も
サンマの割合が悪く北側に調査航走。
黒崎沖と違い、襟裳沖は寒く、
ここ2~3日で暑さと寒さを交互に体感しながらの作業…
風邪などひかないように体調管理もしっかりしなければ‥。
北側の水温13.7℃の濁水系を操業するも
更に魚体組成が悪くなった…
南東側へ調査し、
水温12.8℃では魚体組成が良くなり、連続操業!
夜明けが近くなってきた頃から
魚探の反応が良くなって纏まった漁獲。
最後の揚網で「マンボウ」が網に入りました‥
「マンボウ」と云えば、初めてサンマ漁船に乗ったシーズン、
網に「マンボウ」が入ると片側の胸鰭を切り取り、
それを船首にある「立ち」と呼ばれる場所
(もやい綱を止める太い鉄芯棒)に乗せて、
その上に米と水と御神酒を添えて拝み、
大漁祈願する事が若かった私の役目だったのを思い出します。
今は各船、その習慣が無くなったのかな…
夜明けから微速で南下、16時スタンバイ。
以前、南下第一陣の漁獲があった八戸沖‥
日暮れ前から魚探に反応があり、大群操業に備え準備!
日没と共に操業開始、大群操業!!
18時40分終わり、南下帰途航走。
八戸沖から宮古沖にかけて漁模様が一気に好転!
操業各船の水揚げが
月曜日の三陸各市場に集中するのを避ける為、
21時、予定変更北上、釧路向け!
沖からのうねりが高く、微速で航走‥
10日昼頃の入港予定。