多摩森林科学園ガイドツアーのその2です。
歩き始めてすぐ、見ただけでは分からなかったのですが黒っぽい茸が沢山あることをガイドの先生が指摘してくれました。
ナラタケモドキ(楢茸擬)です。地面だけでなく切株にも出来ていました。このキノコの菌はこの辺りには沢山あるそうで繁殖期になるとキノコになり胞子を放出し子孫を残すとのこと。枯れ木や枯葉の掃除役もしていると。種々の木に付くそうでナラタケ(楢茸)同様食用になります。
これはヒラタケ(平茸)。ヒラタケ科・属のキノコで別名カンタケ。味も香りも癖がなく種々の料理で食べられるそうです。
カワラタケ(瓦茸):タマチョレイタケ科カワラタケ属のキノコで白色腐朽菌。枯れ枝や倒木などに多数群がって生える。
シーズンオフでキノコは少なかった。
次はシダ類で
大木の幹に付いていたウチワゴケです。苔という名前ですがコケシノブ科アオホラゴケ属のシダ植物です。葉は葉柄があって高さ1cmぐらいでウチワ状の単葉が特徴の普通にあるシダだということ。湿気があると葉を開くが、湿気がないと葉を閉じて写真2枚目の右方にあるように黒っぽい点のように見える。
ここからはガイドツアー終了後、パンフを片手にまた説明板を参考に常緑のシダ植物を探して見つけたものです。説明板が汚れて見えないものや消えているものが多く残念でした。
リョウメンシダ(両面羊歯):オシダ科カナワラビ属の常緑シダ植物で山地の谷間や斜面の湿ったところに生える。
イノモトソウ(井の許草):イノモトソウ科・属の常緑シダ植物。人家近くや山地の林縁で見られる。次のオオバノイノモトソウと共にソーラスは羽片の辺縁に沿って長く付く。
オオバノイノモトソウと異なり中軸には翼がある。
オオバノイノモトソウ(大葉の井の許草):イノモトソウ科・属の常緑シダ植物。低地の林床等に生える。
イノモトソウと異なり中軸に翼はない。
これはトウゲシバ(峠芝)ではないかと思いますが、自信ありません。葉は似ているのですが背が低い。トウゲシバならヒカゲノカズラ科・属の常緑シダ植物でスギの幼苗に似て林床に群生する。(lapis様にコメントでご指摘いただきました。カサゴケの仲間の方が有力だと思いますのでご容赦ください。カサゴケの仲間(大カサゴケ、カサゴケモドキ、カサゴケ)だとしても日本では北海道や本州の日本海側などで見られる珍しいものらしいです。ただし、市販され栽培もされているので逸出したものかもしれません。)
他にノキシノブやオオイタチシダもありました。
私はキノコもシダ植物も良く分からないのでこれから勉強しようと思います。
最後に樹木のスイショウ(水松)ですが枯葉の上に新葉が出始めていました。高い所から見ると緑色の新葉がよく見えますが、下から仰ぎ見ると枯葉の茶色しか見えません。スイショウはスギ科の落葉針葉樹でラクウショウと同様に水辺を好み松のような細い葉を持つ。
以上
蛇滝道や東中野公園へ行くときには注意してみてみます。
シダやキノコは面白いのですが難しい。勉強しますのでよろしくご教示ください。
さて、最後のトウゲシバとされているものですが、カサゴケの仲間ではないでしょうか?
トウゲシバはもっと葉が硬い感じになるかと思います。