5月26日。片倉城跡公園の菖蒲田の畔にミゾカクシが咲いていました。ミゾカクシはキキョウ科ミゾカクシ属の多年草で田圃の畔等湿り気のある所に生え花期は6~10月です。田圃の溝が隠れるぐらい繁殖するというのが名前の由来。
花はサワギキョウの花とよく似ている。花冠の裂片は横向きに2個、下向きに3個つく。最初は雄性期で雄蕊は葯が合着して花柱を取り囲み、横から見ると蛇が鎌首をもたげたように見える。葯頭の先に先に白い毛状のものがあり、それが押されると花粉がでる。
雄性期の花
葯の拡大:葯の先に白い毛状のものが見えます。
花粉が全て出ると雌蕊の柱頭が伸びて雌性期の花になります。
雌性期の花
面白いですね。花が小さいのでルーペで見るといいと思います。
同じ菖蒲田の石垣に黄色いミゾホオズキの花がひっそりと咲いていました。高尾山の高尾林道等には群生しているところがありますが、ここのはほんの少しです。ミゾホオズキはハエドウ科ミゾホオズキ属の多年草でこの花も湿った場所に生えます。花期は6~8月で、その果実がホオズキ(酸漿)の果実に似ているというのですが、酸漿のように丸くありません。花の傍に細長い若い果実があるのが分かります。
菖蒲田には小さなツメクサ(爪草)の花が咲いていました。今年菖蒲田の草取りがよく実施されるのですが、辛うじて残ったか、草取り後にまた生えたのか、ともかく強いいわゆる雑草です。ツメクサはナデシコ科ツメクサ属の1~越年草で庭や路傍でよく見かけます。名前は細い葉が鳥のツメに似ているというので名付けられ花期は3~7月。
ノアザミに吸蜜するキタキチョウとアオハナムグリ
ウツギにもルリシジミが吸蜜していました。
湯殿川ではウマノスズクサがフェンスには蔓を這わせています。しかし、花はまだでジャコウアゲハも来ていません。先に産卵された卵はどうなったのか不明です。しかし、またそのうちジャコウアゲハが産卵にやってくるでしょう。
ノビルが綺麗な花を咲かせ始めました。
先に掲載したオオカナダモが大きく撮影できたので再掲です。
人家にホオズキ(酸漿)が咲いていました。
以上