明日晴れたら、、、

今日は雨だから、ゆっくり過ごそう。
明日晴れたら、、、ちょっとだけ頑張るかなぁ。

頑張れ一人娘!

2017年11月01日 | 私。
今日は、父を預かって頂く特養のロングショート先に、父を送りがてら行ってきた。




今朝の父は、やはりなかなか起きれず、仕方がないから、布団を剥いだ、、、
ごめんね、、、でも、迎えに間に合わなくなるから。

必死に目を開ける父、隙を見ながら靴下を履き替え、立ち上がれるようになってから、順番に着替えの介助をする。

介助と言っても、最近は棒立ちになっている父を促しながら、下着やシャツ、カーディガン、順番に袖を通して貰い、ボタンだけは自分でしてもらう感じだ。
最近、袖口のボタンも自分でなかなか止まらなくなってきたから、諦めて私が掛ける。


リハビリパンツ、重たくなってる夜用パッド、ズボン下、ズボン。

父は、ベッドの柵に掴まりながら、右左、右左と足を上げるだけ。

私は、ずっと腰を丸めたままだ。



フト、、、思う。

手術後に、この作業は無理だなぁ〜





トイレ、歯磨き、髭剃り。
それは、まだ自分で出来る父。

でも、、、目に付いた事を始めてしまうから、なかなか終わらず時間がかかる。

その間に、私は朝ご飯の準備、今朝は半分だけミキサーを掛ける。
ゴミ出し、洗濯、洗い物。



何故か、忙しい日に限って、全く痛み止めが効かない。
腰が痛い。
横になりたいけど、我慢して動く。

一時間後、やっと朝ご飯を食べ始めた父。
この頃、薬を飲むのを忘れちゃうから、目の前に薬を置く。


結局、朝ご飯は、半分少ししか食べてなかった。
目玉焼きは、ミキサーを掛けてなかったからか、全く手をつけていない。
ハンペンチーズもだ、、、柔らかいのに。

食べたくなかったんだから、仕方ない。
でも、コレがチョット、ムカつく。
忙しい時は、フライパンで焼く事だけでも、面倒なのだ。
しかも、それを洗うわけで、、、
大したことでは無いけど、家事を全くしない人には、絶対分からないよなぁ。



迎えまで、あと30分。
洗濯を干し終わり、父の部屋に行くと、ベッドに座ってボーっとしてる。


「どしたの?」
と聞くと、、、

「今日は、誰が来るんだ?」


ロングショートに行くことを、忘れてる。


「コレから、長いショートだよ」と、説明すると
「あ!そうだった」
って思い出し、苦笑い。

ここで嫌がられる訳じゃないか、良かった。
急いで、荷物の最終チェック。


凄い荷物だ。



迎えの車が来た。

穏やかに、普通に玄関へ行った父。


しかし、ココもまた、痛い腰を曲げる作業がある。


ロングショートだから、玄関に立っていた、捕まり棒が無いの。

もう、介護保険の点数が一杯だから、使わない物は、返すしかないらしいし。
で、福祉用具の方が、引き取りに来てしまっていたわけだ。


クッションも返した。
お尻の筋肉が落ちてる父だから、クッションも借りていたのだけど、それは新品を購入した。
ちなみに、23000円もした。
なんかさ、介護の商品て、高いよね〜〜

気難しいキングジー、やっと合ったクッションだった。
ショート先にも持って行きたいと言うから、思い切って購入する事にした。


迎えの車が来た。

捕まり棒が無いから、玄関を降りるのが大変そうだった。
当然、靴も私が履かせる。

そこで、父が後ろにフラついた。
思い切り、尻餅をついて、そのまま仰向けに大の字になってしまった。
うまく受け身を取れていたようで、頭は打っていないように見えた。

しかし、、、私は、大の字になった父を、起こせない。

チョット前にそうなった父を起こして、暫く私自身の腰が激痛になった。




施設の方に起こして貰い、なんとか車に乗り込んだ。


「頭は、打って無いし痛くないけど、尻が少し痛い」と言っていた。

手術後、、、もしこんな事があったら、どうしよう。
近所の方に、起こしてもらわなきゃかなぁ、、、
それでなくても、フラついている。
どうも後ろに引っ張られる感覚があるみたいだし、、、




施設は、車で10分弱。

車から降りて、普通に歩けているので、大丈夫なようだ。


う、、、心配だ。

起きたことは、施設の方にも話て、何かあれば医者に連れて行きますと言っておいた。

ショートだから、常駐の医師には診てもらえない、外部の医療機関に掛からなくてはならないルールがあるようだ。

なのに、、、訪問医療は、ショート中は施設に入れず、在宅、、、つまり、自宅以外では診察出来ないそうだから、本当に訳がわからない。
変な枠ばかりあって、しかもルール違反とされて減額になったり、国や市から悪いレッテルを貼られるそうだから、、、どうにもならない。

介護保険制度には、沢山お世話になっているけど、未だに謎が多いし、納得出来ないこともある。


いったい、誰が原案を作成するのだ?
介護制度が変わる度、変に細かくなってるような気がするのは、私だけじゃないはずだ。
闇雲に増える施設。
だけど、ワーカーさん、ヘルパーさん、看護師さんは足りていない。


諸々の老人施設と、保育園だらけの日本になるのかな?

保険や税金を払うだけの働き盛りの世代だって、しんどいんだけどなぁ〜〜
その妻も、、、大変よ。





だからこそ、私は無事に、この日を迎えられたこと、感謝しなきゃね。

本当に、私はついている!




何回来ても、綺麗な施設だ。

可愛らしいワーカーさんが、今日のユニット担当だそうだ。

礼儀正しくて、穏やかな話し方をする。
私の娘達と同世代だろうな。
どうしたら、こんな風に優しく育つんだ?
と、フト思う(笑)



ユニット式の個室も、広くて、窓も大きい。








ただ、、、

静かだなぁ。



穏やかに、ゆっくりと、時間が流れてる感じ。

暫くは、私と喧嘩もしない、、、
これ以上、ボケないといいなぁ、、、

あんまりキングジーに、変身しないで欲しいよなぁ。

覚悟は、必要だと思うけど、、、



帰り際に、ショートのチーフの方にお会いした。
多分、私と同年配の女性だ。


父を見るなり、スタスタと近づいて来て、当たり前のように、ハグをしてくださった。


「家出して来た?」

って、ニコニコ笑ってくださった。



私、泣いてしまいそう、、、

なんて素敵なワーカーさんなんだろ。

私ですら、父にハグはしない。
せいぜい、手を繋ぐくらいだもの。


よかった。
ホントに、よかった。

その女性は、こちらが出来たばかりの時に、父が利用していた頃から、ずっといらっしゃる方だそうだ。




父は、別れる時、笑顔を見せてくれた。

玄関まで来てくれると言ったけど、なんだか私が泣きそうになってしまったから、事務所に寄るからと断った。


私は、振り返れず、、、




ホントに事務所へも寄ったのだけれどね。

父の事を、ショートステイの相談員さんにも、今後の予定のお願いと、ご挨拶へ。

一応、ロングショートは三ヶ月と言われていたので、その後の、再び在宅介護をする時の為の、二月以降の普通のショートも取らないといけない。

その予約をしないと、二月に父が帰宅したら、ずっと一人で介護をしなくてはいけなくなる。

術後三ヶ月、普通の生活すら、どこまで出来ているかわからないのに、ショートが使えないとなると、私はどうなる?
と、、、かなり焦った。

今が二月のショート予約の月、しかも今日が。
取れるか分からないけど、とにかく完璧に腰が治るまでは、週末は全部ショートにしたいと思ったので、その旨伝えた。


けどね、ありがたいことに、二月も全日、部屋を抑えてくれる事になった。

流石に、そこまでは私の体調がどうなっているか分からないから。
万が一の為にと、言ってくださった。

要介護3の父は、やはり特養入所は難しい。
国が要介護3から入れると決めていても、実際には、4や5の方が優先になる。

それは、そうだろう。
私より大変な方は沢山いるのだ。

それでも、私の身体を考え、しかも、減額を覚悟で預かって下さる事に、感謝しかない。


例え一人で介護をしていて、介護者が病気や怪我をしたとしても、介護される側が、一人で暮らせなくても、簡単には特養には入れないのが、今のルールだ。

介護される側は、ヘルパーさんやらディサービスやら使って、なんとか自宅で暮らせ!って事なんだろか、、、


本来、ロングショートは、一ヶ月までだし、それ以上になると施設は「減額」されて、国から入るお金が減るそうだ。

介護者に寄り添ってくれる施設が、減額される?!

おかしな話だよね〜〜

でも、本当なのだ。

介護者は、病気も怪我も、出来ない。

日々、安心して、毎日の生活が出来ない仕組みになっているのだから、、、ビックリしちゃうよなぁ。

実際、それでも手術出来るようになった私は、ラッキーなだけなのだ。
国は、結局、こんな小さな人間のことなんて、考えてもいないのだ。

だから、介護殺人や、介護自殺が減らないのに、、、ね。


ここで、こうしてつぶやいても、何にもならないよね。
どこに言えば、聞いてくれるのか?

ツイッターに、、、呟いたら、えらい政治家が読んでくれるのかなぁ。



毎日毎日、馬鹿みたいに喧嘩ばかりしていたけど、、、誰もいない我が家、、、
父がいると、いろいろ大変な事もあるけど、暫くいないとなると、それも寂しい。


やっと自由になれる、、、
そんな気持ちも、無かったわけじゃない。


でも、、、
こんな形で自由になれたって、嬉しくもなんともない。

週二回、3泊4日目でショートに行ってくれて、その間はお互いに元気でリフレッシュ出来たら、それが一番だとよく分かった。
まだ、気持ちに余力がある証拠だね。

手術しなきゃ!元気にならなきゃ!
って、思えるって事は、良いことだよね。


今日も、朝からずーっと下半身が痛くて、足先まで痺れている。
これだけ痛いと、手術しなきゃどーにもならないと思えるから、良かった。

痛みがないと、手術する意味が分からなくなるからね。

父に、こんな不安や心配を与えてまで、手術をする意味がない。

だから、手術までは、もっと痛くなればいいとも思う。




手術がうまくいく。
昔みたいに歩き回ったり、走ったり、踊ったり(笑)する。

長女と、都内のあの店の、パンケーキを食べる為に並びたい。
次女の住むアパートにも行きたい。
旦那とタンデムツーリングに、また絶対に行く。


それから、また、在宅介護を始められるように、頑張る!


頑張れ、一人娘!!


笑笑