
これは、トミーより発売された『クイズ・ヒントでピント』のゲーム。番組の放送期間が、1979年~94年だったようですから、おそらく80年代につくられたものではないかと思います。このようなTVのクイズ番組とタイアップしたゲームが、昔は盛んに作られていました。クイズダービーゲーム、なるほど!ザ・ワールド、クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!など。

箱を開けたところ。本体、問題カード、取扱説明書。

番組のパネル部を再現。

出題者側。青い箱は問題カード。

パネル操作部。3つのモード選択、スタートとストップ、OXとシンプル。
この玩具の元となった番組は、1979年3月4日~1994年9月25日の期間に、日曜の夕方19:30から20:00までテレビ朝日系で放映されていた、象印クイズ・ヒントでピントです。司会者は土居まさる氏、スポンサーは象印マホービン。あらためて調べてみると、実に15年半も続いた長寿クイズ番組でした。これだけ長い期間続いていれば、出演者も膨大な数に上ります。個人的に印象に残っているのは、小林亜星氏と、浅井慎平氏(3代目、4代目キャプテン)、宮尾すすむ氏、小林千登勢氏でしょうか。男性陣、女性陣に分かれて対抗戦の形式で番組は進行します。また出演者と司会者の独特の掛け合いも、この番組の個性のひとつだったと思います。

①フラッシュクイズ(パネルがフラッシュしている間に、何が映っているのか当てる)

②9(ナイン)ヒントクイズ(ランダムに点灯するパネルを見て、何が映っているか当てる)

③3(スリー)アンサークイズ(パネルがルーレットのように点灯、止まったテーマより連想するものを答える)

ゲーム画面はこんな雰囲気。
番組でもっとも特徴的だったのが、当時最新のコンピュータ技術を生かしたパネルによるクイズの形式でしょう。モザイクによる人物当て、2分割、4分割、テクニカル(モザイク動画や写真で、ある物が何かを当てる)、16分割で最終問題と、このような流れでした。このゲームは、このパネルによる分割クイズを再現しています。このゲームが再現しているのは、①はモザイク(テクニカル)クイズの代わり、②はおなじみ16分割のタイニー版、③はオリジナルでしょうか?

問題は、出題用パネルのフタを開けてパネル裏側より入れる。

9個の電球がお互いに干渉しないよう、9個のブロックに分割されている。

これを電子的に制御して点灯させたり、フラッシュさせたりして出題。
この手のTVクイズ番組を題材にとったゲームは、ボードゲームが多いですから、これはちょっと凝っていますね。また、正解した場合のピンポンと、不正解の場合のブザーも、手元でならせるように○、×ボタンが付いています。本体を開けていないため、わかりませんが電子ゲーム程度の制御機構は、持っていそうな感じです。

この番組、当時はどことなく地味な感じがしていました。子供向けというよりは、大人向けのクイズ番組だったからでしょうか。当時は子供だったため、あまり魅力的には感じませんでしたが、16年近く続いたということは、他のクイズ番組にはない魅力があったのでしょう。ひょっとすると、お休みが終わる日曜の夕方という時間帯が、どこか憂うつな印象として残っているのかもしれません。

参考:Wiki クイズ・ヒントでピントの項
ヒントでピント懐かしいですね。子供の頃見てました。パーティーゲームになってたなんて知らなかったです。80年代のゲームってあんまり知らないから結構勉強になります。
これからも頑張ってください。また来ますね。
この番組クイズのレベルも高かったですが
解答者もレベルが高かったように思います。
それだけに司会者との掛け合いも面白かった
ですね。ただ反面、レギュラー陣とゲストの
壁を視聴者の私も感じました。
特にメンバー紹介のとき、居並ぶ女性陣は
まるで姑から小姑が勢ぞろいで、うわーっと
おもいましたね。
>ピロさん
ブログ拝見させてもらいましたが、FCネタが
ないということはかなりお若いのでしょうか。
初々しくて楽しげな感じがしました。
(っておっさん臭いですな)
>swimieさん
ヒントでピントが16年も続いた秘密が、司会者
とレギュラー陣の息のあった、一種独特な間柄
にあったのでしょうね。16年も続く番組なんて
ほんとに数えるほどしかないでしょうし。
土曜の顔だった全員集合でさえ、15年ほどです
からねえ。