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80年代Cafe

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大人の科学Vol.09・究極のピンホール式プラネタリウム・学研 ~後編

2009-10-18 02:25:55 | 玩具・雑貨

 ということで後半の恒星球の製作です。長くなりましたので、前編・後編に分けてありますので、まずは前編よりどうぞ。初めに4枚入っている恒星原版に折り目を付けていきます。ここをきちんとやることが、出来上がりの見栄えに影響してくると思います。昔、科学の教材でドーム型プラネタリウムを作った記憶があります。これは星座シールを地球儀型のドームに貼るものだったのですが、ズレたりしてなかなかきちんと貼れませんでした。恒星原版に折り目をつけながら、そんなことを思い出していたのですが、そんな思い出が甦ってくるところも、大人の科学ならではという気がします。大人の科学マガジンの方には、1960年代から2000年代まで、歴代の付録のプラネタリウムが掲載されており、ピンホール式から、壁への投影式、のぞき込む型、ドームに映し出すものまで、いろいろなバリエーションがあったことがわかります。ということで、この大人の科学プラネタリウムは、(70~80年代に限らず)いろんな年代の人に刺さるもののようです。


 折り目を付けたら、こんどはのりしろの部分に両面テープを貼っていきます。のりしろ部分には、A~Rまでアルファベットが入っており、対応する面をそれぞれ貼り付けて正十二面体を作っていきます。隙間がなるべくできないよう気をつける必要がありますが、少しの隙間より漏れる光は実際には投影されてもわかりませんので、そう難しいものでもないです。


 正十二面体の恒星球が完成しました。張り合わせた耳の部分を半分程切り落とした後、表面を覆っている保護シートをとります。実際の恒星データがプロットされているという恒星球は、なかなか綺麗で美しいです。


 恒星球をベースに取り付け、台座にセットすれば完成。台座部分よりは、神経も使い時間もかかりますが、恒星球部分もそう難しいものではないです。時間にして、トータルで2~3時間くらいでしょうか。豆電球の点灯装置と、薄いプラスチックの球ですから、思っていたよりも軽いです。
 

 と、ここまでやって問題が発生。私の使っている安いデジカメでは、投影された星空を撮影できませんでした。(できるのかもしれませんが、やり方がわからない)。せっかくここまでやって、肝心のものがなくてはネタとして紹介できませんが、それもあんまりなので、画像用ソフトの方で光を調整して雰囲気だけでも再現してみることに。実際には、大人の科学マガジン表紙のように淡い光が部屋中に映し出されます。


 プラネタリウムというよりは、実際にはあまりにも光が多すぎてミラーボールのような雰囲気。ただ幻想的な空間が出現しますので、インテリア照明器具として考えるならよいかも。


 プラネタリウムなんて子供の頃と、20代前半頃に青少年科学技術館みたいなところに行ったきりでしょうか。子供の頃に、バスターミナルも含んだ大型のショッピングモールがオープンして(まだ珍しかったロッテリアなんかも入ってて新鮮だった)、そこの遊戯施設内にありました。オープン時には華々しくTVCMも流れ、そこに行くたびに行きたかったのですが、映画館とは異なり基本的に同じものの上映ですから、一度見たら親はもう見向きもしません。小学校高学年から中学生になると、今度はそこに友達と自転車をこいでビデオゲームをしに行くようになり、プラネタリウムは外から眺めているだけのものになりました。その後、ショッピングモールの経営会社が破綻したりもあって、現在ではそこは縮小したショッピングセンターのレストラン街になっています。


 豆電球と単三電池2本ですから、少し光が弱くて物足りない気もします。星座図を見ながら星を探すような、プラネタリウムとして本格的な使い方をしたい場合には、家庭用電源と強力な高輝度の白色LEDを搭載した『ホームスター』にステップアップするのもよいかもしれません。学研版は、あくまでも“○○年の科学”の学習教材の延長線上と捉えたほうがよく、あまり期待しすぎるのもと思います。ただ昔の記憶が一緒に付いてくるのは、『ホームスター』にはない学研版の最大の特徴ですね。


 これネットでの評判もよく、値段も含めて考えると企画の勝利とでもいうような、とても良い製品だと思います。もっと強力な光源を積んで、家庭用電源に対応した“大人の科学製品版”が登場したらもっとよいのかも。大人の科学Vol.24では、電子ブロックの“FX-マイコン”を復刻した4ビットマイコンが登場するなど、素晴らしくピンポイントな企画を実現させている大人の科学シリーズですが、(コストや市場的には、絶対実現不可能でしょうが)個人的には学研製LSIゲームの復刻を願ってやみません。

参考:大人の科学マガジンVol.09/組み立て方と使い方、大人の科学.net


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