
ということで自転車初号機は、伊・Bianchi(ビアンキ)のMINIVELO-8 FLAT BAR(ミニベロ8 フラットバー)にしました。もともと趣味用の玩具として、旧チンクやベスパが欲しいというとこから始まったのですが、税金や保険代等の維持費のかからない新しい趣味ということで、ここに行き着きました。ビアンキ(Bianchi)社は、イタリアの自転車メーカーで、創業は1885年という120年以上の歴史を持つ老舗メーカー。自転車を知らない人でも、自動車メーカーのアウトビアンキ(Autobianchi)社の名は知っている方も多いかと思いますが、これはビアンキ社の自動車部門がフィアット・ピレリ社の出資を受けて独立したもの。アウトビアンキ社は、その後フィアットに吸収されて1992年にブランド名も消滅しています。ビアンキ社の方も、1996年にスウェーデンのサイクルヨーロッパ(Cycle Europe)社の傘下になり現在に至ってます。ちなみに80年代には、ベスパのPIAGGIO傘下だったことも。

自転車の種類としては、名前のとおりMINIVELO(ミニベロ/小径車)ということになります。最初は、折りたたみ自転車の複雑な機構にひかれて折りたたみの物を探したのですが、(折りたたみのものは)その機構のため重くなる、高価になるということから、シンプルで軽量なこちらに落ち着きました。ただ、自転車屋から車に積んでもって帰ってきたのですが、小さな車体とアルミ製で10.5kほどという重量のため、(特にシートを畳んだりもせず)普通に後部座席部分に乗せることができました。電車や車に乗せて輪行をするという場合でも、下手したらこちらの方が楽かもしれません。高価なロードバイクのように、チタン・カーボン製で超軽量(10k以下!)ということはありませんが、車体が小さいので片手で持つことができます。

ビアンキのエンブレム。車、バイクでもそうですが、欧州メーカーのエンブレムは妙にかっこいいですね。

コンポーネントはシマノ(Shimano)2200系の8速。ロード用のコンポで、初心者向けのグレードのもの。

フロントは2速で、変速は8速×2速のトータル16SPEED。チェーンカバーが付いてませんので、そのまま乗っちゃうとズボンの裾が油まみれになりそう。(というかなる)。

自転車屋にてポジションあわせをしてもらったのですが、この手のものはサドルに座り足を伸ばした状態がペダルが一番下にくる位置にあわせるものなので(ロードバイクと同じ)、サドルに座ったままでは(つま先くらいしか)地面に足が届きません。フラットバーということで、前傾はそれほどきつくないのですが、妙に軽く感じる車体とあわせて(通学自転車や、ママチャリしか乗ったことなければ)ほとんど異世界の乗り心地。自転車に乗る際には、ブレーキを握りペダルをグッと踏み込みながらサドルへ、降りる時には前のバーをまたぐ様にサドルより降ります。

ライト、ベル、鍵は元より、標準ではサイドスタンドすら付いてません。とりあえず注文はしましたが、すっぴん状態。ロードバイクの場合は、重量増を嫌ってスタンド無し(壁に立てかけたり、ねかせて置く)が普通みたいです。ミニベロということでさすがにスタンドは必要かな。ロードバイクの場合には、さらにペダルや泥除けすらついてませんが、泥除けも雨の日に乗らないと割り切れば外してしまうのもあり。

自転車ですから当たり前ですが、ごくシンプルでスリムです。名前のとおり FLAT-BAR(フラットバー)タイプのハンドル。MINIVELO-8と9には、ドロップバーを装着したものもあります。

ということで室内です。どれだけ小さくて軽いかというと、肩に担いで(ここは2階です)階段を上れちゃうくらい。

車体のBianchi(ビアンキ)ロゴ。この緑がかった青はチェレステ(Celeste 碧空、天空)と呼ばれるビアンキの独特のイメージカラーみたいなもの。イタリアの空の色を元に決められており、毎年微妙に違うとか。Bianchi(ビアンキ)の自転車をはじめて買う場合には、とりあえずチェレステカラーを選ぶのがお約束みたいなのですが、あえて白を選択。(シートとグリップがチェレステ)。

フロントのロゴ。フロントフォークはスチール製。ちょっと良いモデルだと、ここがカーボンだったり。

ブレーキはカンチレバーブレーキ(cantilever brake)と呼ばれるシンプルなもの。マウンテンバイクではVブレーキ、ロードバイクではデュアルピボット(dual pivot caliper brake)タイプのキャリパーブレーキが主流のよう。クロスバイクなどでは、バイクのようなディスクブレーキを装備したものもあります。

リヤ側。ロードにも乗っている人が乗ると効かないという印象のようですが、私の場合比較の対象がママチャリのため特にわかりません。ブレーキなどは上位のものに交換したりもするようです。

ということで本日はここまで。位置づけとしては、ミニベロなんだけどロードの入門用みたいな走りもできるモデルというとこでしょうか。このひとつ上のMINIVELO-9(2万円高)だと、コンポにシマノTIAGRAが採用されていて2速×9速(コンポのグレードとして8のものより2つ上)、おまけにBROOKSの本皮サドルが付いており、自転車に詳しい方やロードを持っている方の2台目としては、そちらを選ばれるようです。あえて8の方を選んだ理由としては、(予算の制約もありますが)妙にかわいく、そのくせどこか戦闘的という相反するデザインにいかれちゃったんですね。ということで、ぼちぼち乗っていきます。
参考:Wiki ビアンキ、アウトビアンキ、カンチブレーキ、キャリパーブレーキの項
私のマシンは買って2年経っていますが、
タイヤとチェーンを交換して快調です。
手入れをしていても、かっこよさににんまり
してしまいます。
初めは5万以上もする自転車を買う気はあまりなく、ミニベロ7を見に行った自転車屋に置いてありました。で、そのかわいさやちょっと繊細な感じのする小ささにやられてしまいました。気になる点は、汚れやすそうな気がするグリップとサドルでしょうか。少しずつなじんでいきたいと思っています。