太陽の神殿 アステカII(TEMPLO DEL SOL ASTEKA II)は、日本ファルコムより1986年に発売されたアドベンチャーゲーム。オリジナルはPCゲームで、こちらは東京書籍より88年に発売されたFC版の太陽の神殿。
太陽の神殿 アステカIIと副題が付いている様に、同社から出ていたAVGアステカの続編になります。続編とはいっても、前作は一枚絵と文字探しの(当時のオーソドックスな)いわゆるアドベンチャーゲームで、アステカ文明を題材にしていました。こちらは、がらりと変わってフィールドを移動して、アイコンにてコマンド入力をするタイプのAVGになっています。題材も古代マヤ文明になっており、メキシコの古代遺跡チチェン・イッツァが舞台となっています。当時の売りとしては、綺麗なグラフィックスと15×15=255面の広大なマップ、チチェン・イッツァ遺跡の配置が再現されている点などだったと思います。写真は、JICC出版局のアドベンチャーノベル版・アステカ。
FC版は、対象年齢層を考慮してかイラストもほのぼのした感じ。それにしても渋い。
主人公やアシスタントなどの設定が新たに加えられています。これは、オリジナル版がハマリなどが生じる難しいゲームだったため、説明役が加えられた模様。マップも8×8=16面と縮小されています。一番の大きな変更点は、行く手を阻む悪霊たちが登場して、RPG風の戦闘場面が付け加えられている点。この辺は、88年という時代や対象年齢を考えれば仕方ない変更かと。
チチェン・イッツァ遺跡のマップ付き。ゲーム内では、ある程度変更が加えれらているとの断り書きがあります。
FCにしては、落ち着いていて大人な感じもします。悪くない雰囲気です。
このゲーム遺跡内を探索してアイテムを収集し、それを組み合わせるなどして謎を解いていくのですが、時間の概念があったり、アイテムを組み合わせる順番、物などを動かす順番を間違うと、解けなくなってしまう難解なゲームとしても有名でした。しかもハマっているかどうか、わからないというオマケ付き。FC版やSS版では、ハマっているかどうかわかるように変更されているようです。この当時のゲームは、すぐに終わってしまうのを避けるためか(値段分遊ばせるためか)、難解なものが多かったです。プレイヤーの方も、その難解さを歓迎していた部分もあったような気もします。チャレンジ!!パソコンアドベンチャー・ゲーム(アステカ)、チャレンジ!!パソコンAVG&RPGⅡ(太陽の神殿)等を見ながら、遊んでいましたね。
SS版はファルコムクラシックス2に収録(写真はファルコムクラシックス1)。これを書くにあたって古代マヤ文明や遺跡について調べてみたのですが、太陽の神殿は同じくメキシコにあるマヤ文明のパレンケ遺跡の方にあるみたいです。また関係は無いでしょうが、ペルーのマチュ・ピチュ遺跡(インカ帝国)の太陽の神殿が有名なようです。前作アステカはアステカ文明ですから、ここらへんの関係はどうなっているのでしょうか。遺跡から遺跡へと渡り歩く、インディ・ジョーンズみたいな冒険ものをイメージして作られていたのかも。※こちらに解説がありました。遺跡や古代文明というものは、なにかロマンがありますね。
ということで日本ファルコムの太陽の神殿でした。当時の思い出としては、友達の家のPC-88版にちょこっと触れさせてもらった程度でした。人の家で時間のかかるAVGを解くわけにもいきませんでしたし、今から遊ぶのもちょっと厳しいかな。無尽蔵に時間があると思われたあの頃でなければ、とても遊べないゲームだったのかもしれませんね。
参考:Wiki 太陽の神殿 アステカⅡ、マヤ文明、チチェン・イッツア、パレンケ、テオティワカン(太陽のピラミッドがある)、マチュ・ピチュの項、無限∞空間
この当時はアドベンチャーゲームが流行ってましたね。
サラトマとか、デゼニランドとか、は~りぃフォックスだとか、チャレアベを見ながら遊んでみたいと思ってました。攻略本のはしりですが、読み物として面白かったです。
この頃のAVGだと、ミニゲームが入っていたエニックスのウイングマンが良かったですね。