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80年代Cafe

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ドラゴンスピリット(DRAGON SPIRIT)・ナムコ

2011-05-04 19:42:13 | レトロゲームReview

 ドラゴンスピリット(DRAGON SPIRIT)は、ナムコが1987年に発表したシューティングゲームです。ナムコ製シューティングゲームとしてはゼビウス以来五年振りになる、地上と対空を打ち分けるオーソドックスなタイプ。ゲームの一番の特徴としては、自機がドラゴンであり、敵も基本的に(架空の)生物であるという、ファンタジーの要素を持っていたところでしょう。


 このゲームは、ミッドガルド王国の王子アムル(AMUL)が、魔王ザウエルに立ち向かうため、剣を天に掲げて“ブルードラゴン”に変身するという印象的なオープニングで始まります。地上には、青い卵(青玉)や赤い卵(赤玉)があり、これは地上用ショットで撃つことで割れて中からパワーアップのアイテムが飛び出してきます。青は首の本数が最大3本まで増えるアイテム、赤は対空用のショットが3段階までパワーアップするアイテムでした。自機“ブルードラゴン”は、ライフ制と残機制の両方をもっており、一度やられても(パワーダウンするのみで)ライフが残っている限りは死にません。


 このように(ファンタジー調の)世界観にあわせて、シューティングゲームとしては少し珍しいシステムを採用していました。といってもRPGのように成長する要素があったわけではなく、首の本数が最大になる3首竜(TRIPLE HEAD DRAGON)より2首竜(DUAL HEAD DRAGON)の方が、当たり判定の面で有利であったり、対空ショットも最大の3段階めより連射の効く2段階めのほうが有利であったりしました(この辺り、バランスの取れた2番機が最強であった“ムーンクレスタ”を思い出します)。写真は、電波新聞社より出ていた『DRAGON SPIRIT ドラゴンスピリットの本


 このゲーム、80年代ナムコ黄金期のゲームとしても有名な方で、(90年に続編も出るなど)かなり人気も高かった方だと思います。移植もPC版(X68000)、PCE版、FC版(ドラゴンスピリット 新たなる伝説)など、当時の代表的な機種には移植されていました。ただし、ファンタジー調の見た目とことなり、(シューティングの得意ではない)一般の人には難しいゲームでもありました。私も、当時ゲームセンターで何度か遊んだ程度で、とてもやり込むところまではいけませんでした。ただこのゲーム、音楽が良い出来であるということでも有名で、弾むような澄んだ音色が印象に残っています。


 FC版ドラゴンスピリット 新たなる伝説の広告

 この頃になると、ゲームセンターが不良の溜まり場ではなくなってきており、ゲーマーと呼ばれる一般のゲームファンが中心になっていました。ナムコ直営のキャロットハウスに活気があったのも、この辺りがピークではなかったでしょうか。ゲームセンターの方でも、お客さん(常連さん)のニーズに応じて、カップ麺にお湯を入れるなどのサービスをしているところもありました。個人的にこのゲームには、インスタント焼きそば“UFO”のソースの匂いが思い出として染み付いていたりします。


 それにしてもこのゲームを見ていると、ドラゴンバスター(84)、ドラゴンクエスト(86)と、この当時いかにファンタジーが流行っており、RPGがブームだったかがわかる気がします。写真はPCエンジン版ですが、移植版としてはこれが一番当時の雰囲気、(FCのブーム、ブルート等の中古ショップが大はやり、PCエンジンやメガドライブ等新しい機種が登場して賑やかだった)を伝えているような気がします。

2007年7月27日の記事を修正して再構成

参考:Wiki ドラゴンスピリッツの項、DRAGON SPIRIT ドラゴンスピリットの本/電波新聞社



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (retrogamer)
2007-07-28 18:53:48
こんにちは!

ドラスピはゲームもおもしろかったけど、
やっぱり、ゲームよりもBGMが好きでしたね。

X68000版のBGMが、アーケードそのまま
の音で、かなりのお気に入りでした。
ちなみに、ビクターから発売されていた
ゲームミュージックCDがあやまってLR逆で
収録されてしまっていたらしく、X68000版では
移植の際LRを、あえて逆にするかどうかで悩んだという話も
あるそうです(笑)
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こんにちは (80-cafe)
2007-07-29 08:34:57
コメントありがとうございます。
X68000版は、電波新聞社が移植を担当して
いましたね。X68000と電波新聞といったら、
当時は最強の組み合わせでした。
調べてみると、X68000版のBGMは耳コピ
なんだとか。すごい時代でした。

当時X68000は、当時憧れのPCでしたね。
最近になって(モニター付き)完動品を2万5千円
程度、ジャンク品を1千円程度で見かけたのです
が、機会があれば綺麗なものが一台欲しいです。
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懐かしい (swimie)
2007-07-29 23:36:32
こんばんは。
ドラスピは細江慎治さんのデビュー作ですね。
友人のために、ドラゴンセイバーと一緒になった
サントラCDを探したことを覚えています。
良い曲が揃っていますよね。
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Unknown (80-cafe)
2007-07-30 22:26:47
コメントありがとうございます。
マッピーやリブルラブルなどはいうに
及ばず、ドルアーガ、スカイキッド、
源平討魔伝と80年代ナムコのゲーム音楽
は、印象的なものが多かったですね。
一度聞いたらすぐに入ってきて印象に残
ってしまう、独特の魅力がありましたね。
返信する
Unknown (loderun)
2007-08-02 21:09:42
懐かさのあまり思わずコメントさせてもらいます(笑)

実際、PCE版は名移植でしたね。
美麗グラフィックを誇ったシステム1作品を家庭用機で遊べるというだけでも、当時としては感動ものでした。
個人的にはAC版よりも、このPCE版の方が思い出深いです。

あと、Bookmarkありがとうございます。
「レゲー&古いメーカーに詳しい」との紹介文に冷や汗。いやいや「世の中、上には上が居る」と思い知らされることばかりですよ(笑)
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こんばんは (80-cafe)
2007-08-02 23:31:18
コメントありがとうございます。

PCエンジン版当時は、非常に綺麗で再現度も高いと
いった印象でしたが、今改めて遊んでみるとタイニー
で家庭用っぽい感じですね。しかし、そこが良かったん
ですよね。MSXの1色スプライトも、MSXの性能を限界
まで引き出した後期の作品群も、一種独特の魅力があり
ました。

『NHKの電子立国』などが非常に好きでしたからアタリ
などの古い海外メーカーにはすごい神秘的な魅力を感じ
ます。MSのように完璧ではなく、どこか稚拙であっけな
く倒産してしまったところも愛すべき部分のように感じ
てしまいます。
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懐かしい! (yasuho)
2011-05-05 23:49:17
X68000版持ってました。
エンディングで感動したシューティングゲームは後にも先にもこれだけですね。
80-cafeさんの言われているように、音楽もよかったですよね。未だにサントラをよく聞いています。

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こんばんは (80-cafe)
2011-05-07 00:34:06
コメントありがとうございます。

X68000をお持ちだったとはうらやましい。youtubeで探してみてみましたが、FM音源と弾ける様なシンセドラム(?)の音色が印象的でした。ゲームセンターの喧騒の中で聞くのとは、また違った感じだったんでしょう。

業務用のカスタムチップをFM音源のみで再現しきったとか、あの頃の移植は夢がありましたね。
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