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80年代Cafe

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宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999・(77・79/日本)

2007-06-17 16:41:41 | 映画・DVD・CD

 宇宙戦艦ヤマト銀河鉄道999は、漫画家の松本零士氏原作の(ヤマトは西崎義展の原案)アニメーション作品。どちらもTVで放送された後に劇場用として公開され、現在まで続くアニメブームの基礎を作った作品でした。アニメーションが子供のものから、大人の鑑賞にも耐えうるものと認識されるきっかけとなりました。


 宇宙戦艦ヤマト(英語名はSpace Battleship Yamato、Space Cruiser Yamato、Star Blazersなど)は、1974年にTV用アニメ作品として企画されました。企画・原案・製作・総指揮は、西崎義展氏。監督・設定デザインは松本零士氏。もともとは、虫プロの西崎義展プロデューサーを中心に、SF作家豊田有恒氏とスタジオぬえのメンバーで練られた企画のようです。松本零士氏は、企画の途中より参加してデザインや設定、漫画作品などを担当していたようです。この項を書くため調べていて、初めて知ったのですが、絵コンテには安彦良和氏、富野善幸氏の両氏も参加していたようです。あのガンダムも、最初はロボットの登場しない話として企画されていた事や、単純な勧善懲悪ではなく、人間群像が渦巻く戦記ものとして登場した事など、本作の影響がかなり大きかったようです。そういった視点で見ると、戦艦の登場する宇宙での戦闘シーンなどに、ヤマト(とスターウォーズ)の影響を色濃く感じる気がします。


 物語は、誰でも知っているでしょうから省きます。初めは74年にTVアニメとして放送され、裏番組にハイジや猿の軍団などがあったことから、視聴率は振るわなかったようです。しかし当時としてはリアルなSF描写と、高学年向きのストーリがじわじわと人気を高め、77年にTV版を編集した劇場用作品として公開したところ、社会現象とまでなる大ブームを巻き起こしたようです。ここいらもガンダムと同じ経緯をたどっていますね。74年ということは戦後30年ほどですから、日本海軍の象徴であった戦艦大和を空に飛ばしてしまうという発想が、また今とは異なった(リアルな)ものとして受け取られた部分もあったのかもしれません。


 フルオーケストラを使用したテーマ曲も印象に残るもので、甲子園で盛んに演奏されたり、海上自衛隊の海外派遣の際に見送りに使用されたりもしたようです。非業の最期を遂げた大和が、再び(全人類のために)活躍する話というのは、やはり日本人にとっては独特の感情を呼び起こすものなのかも知れません。


 銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)は、松本零士氏原作のSF漫画(77~81)、TVアニメ(78~81)、劇場用アニメ(79、81)作品。


 こちらは、宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモチーフにしていて、ファンタジーの要素が濃い作品になっています。宇宙戦艦ヤマトのヒットを受けて、80年頃には松本零士ブームとでもいうべきものが生じており、宇宙海賊キャプテンハーロック、1000年女王、クイーン・エメラルダスなど、次々と映像化されていました。(これ以前の作品としては、惑星ロボダンガードA、SF西遊記スタージンガーなど)。中でも999は、特大級のヒットだったようで、この頃にはアニメの範囲を抜け出して、現実に国鉄の企画としてミステリー列車「銀河鉄道999号」が、全国各地で運行されたようです。また96年頃より、新作も発表されていてこれは現在でも続行中になってます。


 999に関して最も印象的なのは、やはり79年に公開された劇場用第一作目、銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)でしょうか。主題歌を当時人気だったゴダイゴが歌って、こちらもヒットしました。こちらは、ヤマトと異なりTV版の総集編ではなく劇場用オリジナル作品で、原作やTV放送の途中にもかかわらず結末が明かされるという形になっていました。(実際には、原作、TV版とも少しずつ異なる)。それだけではなくキャプテン・ハーロックやクイーンエメラルダスも登場するなど、劇場にふさわしい豪華版でした。本来であれば長い旅(漫画版、TV版は、基本的には一話で一つの星を訪れる)のはてに、終着駅に到着するのですが、そこは少しはしょった感じになっていました。また映画では、“青春の旅立ち”というテーマを明確にするために、主人公の年齢設定を上げており(10歳→15歳)、原作と比べて少し美形キャラになっていました。それにしても、銀河鉄道に乗って宇宙を旅するなんて、なんて夢(ロマン)のある漫画なんだろうと当時は感じていましたね。



 ヤマトは人気のある作品だけあって、様々な模型・玩具が発売されていました。当時物としては、『野村トーイ』よりダイカスト製ヤマトや、コックピットを再現したものがありました。現行のものとしては、ポピニカ魂の宇宙戦艦ヤマトが決定版だと思います。またプラモも、バンダイより時折再販されているようです。999はヤマトと比べると玩具化しにくいのでしょうが、当時物としてポピニカと、バンダイよりプラモが販売されていました。




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