2017年10月
此れはいかんっ、取敢えず緊急の場合は身一つで2階、3階に避難しよ。「せっかく綺麗に落ち着いたのに叶わんなあ」 同意。
「ホンマに水来るんかいな?」 とは云いながら、バタバタして慌ててる。「あんたっ、此処へ置いたカード知らんかっ?」
オレは、オレのテリトリーで忙しいのに知る訳ないやろがい。向こうで、なんか文句云ってる声だけ聞こえてる。
身支度はしておかんと咄嗟の行動が出来ない。何を着ておこうかな? 買いたての服で固めたろか? 水が出たらボロボロになるんだから
スニーカーも黒もいいけど白もいい。そうだ、白を履いておけばいい、まだ下ろしてないもんね。履いたままでスタンバイ。
リュックにバサバサ放り込んでと、此の前、台風に備えて緊急のシュミレーションしてたから、おかげで用意が早いね。
防湿庫からカメラ類を出して机の上に載せる。予備のモニターもソファの上に移動、畳んで積んでるGパンの束も机の上へ。
洪水が空振りだったら、あとの片付けが邪魔臭く思えるから、このぐらいでいいだろ? 実際、どっぷり浸かったら意味ないもんねん。
消防車が通りを何やらスピーカーで流してんだけど何を云ってるのか聞こえないよ。おまえ聞いたか? 「全然聞こへんで」
さてと避難警報なんだけど外は死んだみたいに静かだよ。雨も然程降ってないし風もない。煙草でも吸うか。「上の階の顔馴染みの
お母さんと娘さんが 「こんばんわあ~」 此の親子さんは顔を会わせると、ホンマに嬉しそうに声をかけてもらうよ。
普段と変わらぬ様子でコンビニでも行くのかな? 川が氾濫するような警報出てるね、流されるで。「きゃはっははは」って喜んでる。
マンションの上階だから平気なんかね? こんな時は1階は忙(せわ)しないことだよ。でも、辺りは通常の夜の町並みそのものだよ。
今思うと東北の大津波の様子もそうだったね。テレビで見てると、みんな、のんびりしてんだよ。其れが一変して、あの結果だった。
気は抜かずにいよう。何かの時は、まず、2階へ上がろう。「あんた、あったわ」 なにが? 「カードや」 ああ、よかったな。
人のせいみたいな声張り上げておいて、見つかったら当たり前みたいな声に変わってる。
しかし、テレビもええ加減なもんだね。選挙速報で台風は画面の隅に追いやられたままで 「万歳、万歳」 何が万歳じゃ。
パソコンで調べても広報の伝達が行き届かない。情報は、流したら流したままで其のあとの情報が全くない。
こんなのだったら、素人さんたちが次々と身近で知った河川情報をダイレクトで流してくれるから現在進行形の状況を読み取れるよ。
「下降気味です」 「もう、溢れてるみたい」 「逃げたほうがいい」「峠を越したよう」 どっちやねんとは思うんだけど、
順々に読んでると「水位下降気味です」 「よかった、水位が下がってる、これで安心して寝れる」なんてのが増えて行くね。
もっと広範囲の上流の状況も伝えられて 「雨の追い打ちもなく水位下降しています」って、ホッとするよ。
で、なきゃ、トンネルの中でサングラスしてるようなもんだよ、なんにも見えない闇ん中でオロオロするばかりだよ。
しかし、携帯の緊急警報は吃驚させよるね。切っても鳴る、切っても鳴るの連続広報で慌てふためいたよ。こんなの初めてだよ。
しかし、実際、洪水や地震やなんかで災害に遭われた人たちのご苦労を考えたら、今となっては、歳が外れてしまったけど
ボランテアでも参加して僅かなりとも力になってあげたいと思うよ。一緒になって折れそうなこころを支えてあげるべきだね。
「あんた、寝えへんのか?」 うん、朝まで起きておくよ、おまえ、もう、安心して寝え、なんかあったら起こしたる。
「このまま収まってくれたらええのにな、こんなん浸かったら、あとどうなんのやろ?」 そらあ目も当てられへんやろね。
まあ、大阪人は、この程度は吃驚して肝冷やしたほうがいい。此れを警鐘として生温(なまぬる)さに慣れぬことだね。
朝の5時半回ったね、無事に難を逃れられるということは結構なことだね。ありがとう。
23日4時には沼津市の南南西約40kmにあって、北北東へ毎時60kmで進んでるらしい。中心気圧は955hPa、気圧が上ったね。
中心付近の最大風速は40m/s。この台風は5時には沼津市付近に達する見込みとある。今頃は通り過ぎたかね?
災害は、どうにも来るならば寒さなく暗くなくがいい。温もりと明るさは大きな力だと思うよ。
徹夜して時間もあるので駄文を書いてたよ。で、事後報告で本編終わりってボタンを押して 「しまった」 また、やっちゃった。
公開しないにチエック入れてる積りが公開するになってたよ。仕上げてないから慌てて削除したけど見られてしまったなあ~。
まあ、オレとしては、駄文が本命だから写真が無くても云いたいことは伝わったことに変わりないけど、ほんまにオレはドジだね。
朝、MNSのニュースに「大阪府民が怒ってる」って記事が出てるね。滅多に遭遇しない災害に大阪の人は慣れてないよ。
其処へ超強力な台風が接近して各地の河川が氾濫の危険水位に迫ってるのに、テレビでは緊急事態の報道は一切ないに等しい。
深夜の中でまんじりともせず不安を抱えていた人が多かったろうと思う。各局、選挙速報ばかりで 「万歳、万歳」って云ってる場合かよと怒ってる。
ましてNHKの泥棒野郎は、おんなじように選挙速報報道に集中しておる。国民の安心、安全をないがしろにして何が国営放送だっ。
台風一過、今日は青空が広がった。久し振りだよ。もう安心だから昼まで寝るよって横になった。目覚めたら隣の奥さんが
「〇〇〇ちゃんが心配して電話くれたよ」 ああ、ホント。 「あんたは徹夜で見張ってたから、今寝てる」って云ったら笑ってたわ。
よく顔を見せてくれる若者が、わざわざ、ありがとう。 「その足で会社へ行ったで」 そうか、気にかけてくれてんだね。