カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1888 『映画 殺しの免許証』 公開当時のチラシ

2017年10月21日 | 日記





 『殺しの免許証』 2017年10月






此の映画を観たのは、確か毎日ホールではなかったかな? 試写会当たって行ったんだけど記憶では館内は狭かったような

そうではなかったような、どっちだろね? 「今となってはおまえしか解らんだろ?」 そんなことはない。

ゾロゾロ観客は居ったよ。今でも健在で、「其れは毎日ホールじゃないだろ?」 ええ? お憶えですか? 「忘れたよ」 なんやねん?





まあ、オレも確かな記憶ではないから、ひょっとしたら朝日ホールだったかも知れない。此処の会場は綺麗で見易かったね。

でも、此の『殺しの免許証』はスクリーンも小さかったように、覚えてるかね? 「誰に聞いとんねん?」

『荒野の用心棒』も此処で観たようなあ~ 「だから何処やねん?」 毎日ホールだったような気がするよ。





「産経ホールだったんじゃないか?」 あっ、思い出して貰えましたか? 「いや、御堂ホールだったかなあ?」 なんやねん。

貴方と話してたら、どっちもボケボケの養老院ではないか。 

50年も昔になると薄らボケて思い出せん。毎日ホールの所在も何処だったかも定かじゃないよ。まだ、在るのかなあ?





『殺しの免許証』 1966年イギリス映画 トム・アダムス主演。安上がりな作品だったと思うんだけど、それなりに記憶に残る

シーンを焼き付けてるね。垂れ流しで消えるようなスパイものが多かったけどラストの対決は印象に残ってる。












『殺しの免許証』 1966年イギリス映画 公開当時のチラシ








『殺しの免許証』 1966年イギリス映画 公開当時のチラシ









『殺しの免許証』 1966年イギリス映画 公開当時の試写会のチラシの付録  こんな馬鹿らしいの、ちょっと持ってないと思うよ










『大脱走』 1963年アメリカ映画  ジェームズ・ガーナーの右隣、ジェームズ・コバーンの左隣にトム・アダムスが居る







此のトム・アダムスって役者は、何かのTVドラマに出てたように思うんだけど、思い出せない。此の人は、1963年の映画『大脱走』で

ちょい役で顔を出してる。此の時から気になってた人だよ。個性が際立った顔立ちじゃないんだけど主役になったね。

007と同じくイギリス諜報員の殺しの番号を持つ男で身だしなみも紳士然として、それなりに恰好良かったよ。












『殺しの免許証』   『モーゼルC96』






通常、携帯性の悪い大型のモーゼルを愛用してる。ホルスターを背中の腰辺りに装備してんだけど、ちょっと無理がありそうで

実用的ではないで。しかし、映画は何とでもなるから愉しくもあり馬鹿らしくもある。

未だに、此の映画音楽の伴奏が口から洩れる時がある。バババンババン、バババンババン、トト、ボンバカボン、バカ、ボンバカボン・・・





「なんやねん、それは?」 当時、此の映画に嵌まった人なら解ってる。「解るか」 モーゼル独特の発射音が良かったね。

此れに対してイギリス将校(偽装?)がエンフィールド回転銃を派手に撃ちつつ迫って来る。ボスンッ、ボスンッとモーゼルが火を噴く。

イギリス将校は弾丸を受けるも迫ってくる。撃ち尽くしたトム・アダムスがモーゼルの弾倉に弾帯を装填しかけて止まる、間髪、目の先で





重傷の身ながら渾身の力で引き金を引こうとするイギリス将校、此の間合いが緊張だったね。エンフィールド回転銃の銃声も良かった。

世間を巻き込んで、其の創られた世界に麻痺したようなブームってのは薬物作用と似てんじゃないかね?

007の世界がバックに在るから、その他大勢も何でも受け入れて安易に許してしまう。此の映画も其の恩恵に与かってた口だけどね。












『殺しの免許証』 相手の殺し屋もモーゼルを使ってる ラストの対決は、当時、魅かれたねえ






エンニオモリコーネの耳慣れない勇壮な音色に乗って口笛が響き渡る。未だかってない珍しい雰囲気のサウンドトラック。

1965年の『荒野の用心棒』も新しい風を吹かせた。クリント・イーストウッドがイタリアに渡りポンチョを羽織って

西部のガンマンの雰囲気を変えた。其の影響力は007と双璧する存在だったけど、其の後の質の悪さは言語道断の恥知らずの不始末だよ。





クリント・イーストウッド独り勝ちで早々にアメリカへ帰って名を上げた。あとのマカロニ・ウエスタンはゴミ駄作の糞団子のオンパレード。

質の悪い阿片で狂ったか? フエッヘヘヘ、オーッホホホ、フワッハハハ、ズッキューン、ズッキューン、思い出しても腹が立つわっ。

時は同じくした頃だね。人は憧れて夢見て喜ぶ生きものだね。似ても似つかない自分が其の気になってる時もあるようだから笑ってしまう。












『殺しの免許証』  トム・アダムス






オレも其の気になってる時がある、でも、其れは大いなる錯覚だね。真似れば真似るほど笑いものになる。

だから、オレは部分的に真似て悦にいるんだよ。 「どういうとこや?」 そうだね、スーツに身を包み、ふと袖口を見るね、

テーブルの上に差し出されたスーツの腕の袖口から白いワイシャツの袖が覗く、007と一緒だねって嬉しくなるんだよ。 「ふ~ん?」





共感せんな? 「そんなの、するか?」 せんかなあ? 「そんなもん、サラリーマンやったら、おおかた、みんな見とるで」

そんなもんかねえ? チラリズムって云うだろ? 部分的に酔えるシーンだよ。「じゃあ全体像を見たら?」 家へ帰って寝るよ。

バババンババン、バババンババン、トト、ボンバカボン、バカ、ボンバカボン・・・其れすらも、なかなか、なれるもんじゃないんだね。


















しかしね、車ってのは、そういう夢をわりと満たしてくれるんじゃないかね? 夜のハイウェイなんて錯覚の宝庫だよ。

オレは、貧乏クジ引いたから車とは早々に身を引いたけどね、あれは、ホンマに錯覚の宝庫そのものだよ。

車と一体になって自分じゃない自分になれる魔法の箱だよ。チャッチャッチャッとか、グルルルとか、スイッチャカ、スイッチャカとか、





「なんやねん? スイッチャカ、スイッチャカって?」 ワイパーだよ。数ある機器の効果音で雰囲気高めてくれるだろ?

色鮮やかなコックピットの光は酔わせよる。此処で、バババンババン、バババンババン、トト、ボンバカボン、バカ、ボンバカボン・・なんて

バック音楽が鳴ってみろ。007そのものだよ。其処まで行かずとも秘密情報員チャールズ・バイン、殺しの番号を持つ男にはなれるで。





ただ一つ、負んぶに抱っこ、興ざめせぬように車からは降りないことだよ。麻薬が切れる。


































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