脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

続くかな・・・

2012-12-06 05:09:45 | 私の思い 3
やっと2日。
脱アルコール&脱睡眠導入剤。
たいした「決意」があったわけではない。
ずっと胃の不快感が続いていて、
治りたいなぁと思った。
夫がいなくなってから初めて
ちょっとだけ「前向き」の思い が
「湧いてきた」。
夫が元気だった頃、
どんなふうに生活していたのか
ほとんど思い出せないのは相変わらずなのだけれど、
少しだけ思い出したことは・・・

もともと私は寝つきが悪かった。
布団に入ってから、眠りに入るまで
1時間~2時間が普通だった。
夫はストンと眠りに落ちるタイプで
とても羨ましかった。
運転を生業とする夫に寝不足は厳禁。
だから、私は眠れなくても
ただ、じっとしていた。
暗闇の中で、じっとしていることは
全く苦痛ではなく、
それが普通になっていた。
どんなに寝不足でも、
翌朝はちゃんと起きられた。
まだ「若く」、体力があったのだろう。
生活リズムがきちんとしていたからかもしれない。

今のような生活が体にだけでなく
精神的にもよくないと
「本能的に」感じていたのだが、
「改善」する気力はなかった。

眠れないことは、苦痛だ。
ずっと、薬がなければ一睡もできなかった。
眠れなければ、
さまざまな感情が怒涛のように押し寄せ、
涙と
後悔の嵐だった。
夫の闘病中、体力も気力も使い果たしたかのようで
睡眠不足は翌日の生活にとてもこたえた。

アルコールと睡眠導入剤とで
意識がなくなるようになって
ようやく「眠る」毎日だった。
当然、夢も見ない。
不意に、
夫に夢でもいいから会いたいと思った。
そう思ったら
もう、そのことしか思えなかった。

健康のことではなく、
その願いがあっという間に私を「支配」して
2日。

夫にはまだ会えない。

1日目はほとんど眠れなかった。
2日目の昨夜は2~3時間は眠った。

昨夜は娘がなくなる夢を見た。
病床の娘を精一杯笑わせ、
娘が笑いながらなくなった。
その瞬間に目が覚めて、
その瞬間の気持ちが
夫を送った時の気持ちと重なった。

そうだった・・・・・・
あのとき、
こんな感じだった・・・・
こんな気持ちで
お別れしたんだ・・・・

夫には
夢でも会えないけれど、
夫は
私に
このことを思い出させてくれたのかもしれない。



今もなお君の想いに包まれて目覚めし朝のほのと明るく