脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

検査結果

2017-09-14 20:17:48 | 日記 2
検査結果は
とりあえず、癌細胞は出なかった、
けど、
ドクターのお言葉によれば
「まったくいいわけではない」ということらしい

つまりグレーが継続中

MRIでは
「しろくもやもやしたものが写っている」のだから
経過観察の必要あり



もっと
最悪の事態を想像していたから
とりあえずは
ほっとしたのだけれど



でも
冷静に考えれば
どんなにねがっても
叶わないことのほうが多い現実

わたしにできることは
ただ
娘の笑顔を守るだけ、だ


MRIでの異常がわかってから
1か月以上
わたしは
一度も
夫に「娘を守って」とは祈らなかった
今の夫には
そのような奇跡をおこす力はないと思うから

でも
ずっと祈ってきたことは
わたしに
娘を支える力をください、ということだった

娘の前で泣かないように
むすめが笑顔で暮らせるように

「ねえ、私なら大丈夫だよね?」
「あの東京での日々に耐えられたんだから、
 きっと今度もちゃんとできるよね?」
「ちゃんとできるようにわたしを支えてね」

そう祈り続けた

心配で
心配で
押し潰されそうだった日々
だれにも話せない苦しみを
夫にだけは話し続けた

とても辛かったけど
夫が
いつもそばにいてくれる、と感じられた




娘は
つらい検査の時
「お父さんはここにいる?」と
何度も自分の胸を指さして尋ねた
「そうだね、
 お父さんはいつも萌ちゃんと一緒にいるね」と
娘を励まし続けた

娘も、私も
夫をいっそう身近に感じることができた日々だった


ねえ、父さん、
これからも
ずっと一緒にいて
私たちを支えてね