脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

術後の日々

2021-12-20 13:29:01 | 日記 2
白内障の手術を終え、
経過は順調

手術の翌日、
診察前に眼帯を外されたとき
「ああ、空気って
 こんなに透明だったんだ」と思った
そして既視感・・・

夫がなくなった翌年
鬱の底にいて
心療内科でいくつかの薬を処方された
どれも副作用が激しくて
飲み続けられなかったのだけれど
そのうちの一つが劇的に効いたのだった
当時の職場までの1時間の通勤時
「ああ、空気って
 こんなに透明だったんだ・・・」と思った
街路樹と青い空のコントラストや
看板の色合いなどが
ほんとうにくっきりと鮮やかに見えて
「世界って
 こんなに色がたくさんあふれていたんだ」と思った
でも、その薬も副作用の頭痛が激しくて
飲み続けられなかった
副作用を我慢してまで
心が軽くなりたいとも思わなかった
そんな当時の思いが溢れてきて
はっと我に返り
思考をストップさせた

術後の眼に涙は禁物!

その後も
涙スイッチはいろんなところにあるので
とにかく
心を動かさないように
気をつけて過ごした術後の1週間だった

長い間裸眼視力が0.1あるかないかだったのに
手術した方は1.0の視力になった
もう片方は0.1ぎりぎりなので
見え方がアンバランスでとても疲れる
1週間、自宅にこもっていて
ゆっくり時間をかけて
年賀状を手書きした

ねえ、もうすぐお正月だよ
あなたがつないでくれた人たちとのえにしは
今も大切にしているよ
あなたの思いは
今も私の中にしっかり生きているよ