脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

10年

2021-08-05 19:35:10 | 日記 2
もうすぐ夫の命日を迎える。
10年。

10年もの月日が過ぎたなんて信じられない。
私の感覚では
ほんの昨日のことのようだ

いまでも
はっきりと思いだすことができる
夫のあの混乱した眼差し
苦しい呼吸
「ありがとう」という
看護師さんへの最後の言葉
そして
お見舞いの人が来るたび
流していた涙

あの
最後の日々
全身が麻痺して
もう指先すら動かせなくなっていた夫は
意識だけは清明で
全てを分っているような反応をしていた
近所の人たちや
親戚の人たち
無線の仲間などが
面会に来てくれるたび
夫は
涙を流していた

あのとき
もし言葉が話せたら
夫は
何を伝えたかったのだろう

夫が伝えたかったこと
夫が望んでいたこと
夫がしたかったこと

それらを
一生懸命考えて
考えて
考えて
今日まで
がんばってきました

ねえ、
私は
あなたの思いを
少しでも
実現できたかなあ・・・?

2 コメント

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Unknown (カズリン)
2021-08-16 16:57:52
ごんままさん、大変ご無沙汰しております。
ご主人がお亡くなりになって10年なんですね。。。
月日が経つのは早いです。

私の夫は亡くなって7年になりました。
夫の闘病中はごんままさんに励まさしていただきました。
本当に感謝しております。

身体にはお気をつけてくださいね。


ブログは拝見しておりましたが、コメントを控えておりました。
カズリンさんへ (ごんまま)
2021-08-18 09:05:40
おひさしぶりです。
いつも、あのころ暖かいお言葉を掛けてくださった皆さんがどうしておられるかと思っています。
お元気そうでよかったです。
カズリンさんの方法で哀しみと対峙し、今を生きておられるのだろうな、と拝察します。
哀しみとの向き合い方は人それぞれ、生き方も人それぞれですが
みんな、心の底深くに哀しみを沈めていることは同じ。
どうぞ、無理をなさらないでくださいね。

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