脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

あなたへ 5

2013-09-30 22:57:24 | 私の思い 3
どんなに身悶えしても


身をよじって泣いても


あなたは二度と帰ってこないと


そんなことは
誰に言われなくても
わかっています



それでも
あなたに会いたい
この気持ちを
どうすればいいのでしょう


あなたが
どこかにいるのなら

いますぐに
あなたのもとにいきたい気持ちを
どうすればいいのでしょう


あなたへ 4

2013-09-30 22:01:20 | 私の思い 3
大変な週末がやっと終わりました。


毎日
あなたの写真にむかって
「今日も一日、がんばれますように」と
 祈り続けてきました。


疲れて
もう一歩も歩けないほど疲れて


あなたが元気だったころ
バザーや
親の会のイベントなどで
一日、立ちっぱなしの日には
夜の家事は
かならず
あなたが引き受けてくれましたね。


以前
ひざを痛めた私には
一日立っていることは
とてもつらいことを
あなたは
よくわかっていてくれて


イベントの前日には
必ず
カレーとか
関東煮などを仕込んでおいたのですが
それでも
夕食の後始末はとてもつらかったので


あなたは
かならず
そうした家事を全部引き受けてくれましたね


今は
疲れ切って
へとへとの日には
コンビニ弁当で済ませています
食器を洗うことさえつらいので・・・




大変な週末が
ようやく終わりました


今日は最終日で
午後から
後片づけに行ってきました。


どんなに疲れても
いたわりの言葉をかけてくれる人はいません


あの頃の
あなたが
どんなに優しかったかを
あらためて思っています


思い出すのは
優しかったあなたのことばかりです


あなたに支えられて
私は
生きてくることができたのです


これからさき
どうやって
生きていけばいいのか
いまだに
私にはわかりません




今年も
わんこの散歩途中で
たくさんの栗を拾いました








あなたが好きだった山栗です


去年とおととしは
どうしていたのでしょうか
私には
記憶がありません


でも
今年は
たくさん拾いました


そろそろ
この季節も終わります


あなたが元気だったころは
この山栗をゆでておくと
半分に割って
スプーンですくって食べるのが大好きでしたね


朝晩の
わんこの散歩のたびに
拾ってきたことを思い出します


夢でもいいから
あなたに会いたい
あなたの笑顔に会いたいわたしです

あなたへ 3

2013-09-28 05:22:00 | 私の思い 3
大変な週末、
初日をなんとか終えました。

職場のイベントのため
昨日は12時間勤務で
へとへとでしたが
思えば、
あなたは毎日、
それ以上の勤務時間でしたね。
バス会社に転職してからは
朝と夕方に運行本数が多いため
昼間は数時間の空きがあるものの
朝早くに家を出て
帰りは8~9時すぎでしたね。
夕食はいつもおにぎりをもって行って
帰宅してから
晩酌とおつまみがわりのおかずを食べていましたね。

ほんとうによく働いてくれましたね。
休日も
じっとしていることは嫌いで
いつも
なにかしら
家の周りのことを
していましたね。

手入れをしない家や庭が
だんだんと荒れていくのを
ただ見ているしかないのは
とてもつらい気持ちです。


明日は
休日出勤で
この週末は
今日一日だけしか
娘に会えません。

あのころ、
あなたも
お休みが平日の時は娘に会えなかったので、
たまに
娘といっしょになると
とても嬉しそうでしたね。

今ごろになって
あのころの
あなたの大変さや
あなたの気持ちを思っています。

あのころは
それがあたりまえで
そんな生活が
ずっと続いていくのだと
思い込んでいました。
ほんとうに
なんと
傲慢だったのかと思います。

あなた、
あなたに会いたい。
謝りたい。
感謝の気持ちを伝えたい。
そして
もっともっと
あなたとの時間を
大切にしたい。

あなた
いつか
あなたに会えるのでしょうか?
ほんとうに
あなたに
また会えるのでしょうか?







あなたへ 2

2013-09-24 23:50:54 | 私の思い 3
仕事で
へとへとに疲れて
一人でお酒をのんでいると
あなたが元気だった頃のことを思います。


どんなに疲れて帰ってもまずはお風呂でしたね。
ゆっくりと
手足を伸ばして
温まることが大好きだったあなた。

そのあとは
ビール、
そして
焼酎。
季節によって
オンザロックだったり
お湯割りだったり。
どきどきは熱燗だったり。


飲みながら
たくさんの話をしましたね。


仕事で
疲れていたはずなのに
いつも
たくさん
話をしましたね。


仕事の話や
私の話、
こどもたちのことや
福祉の話


話題はたくさんありましたね。


翌日の仕事に差し障るからと
いつも
途中でストップしなければならないほど
次から次へと
話したいことが湧いてきて・・・。



あなた
今は
どんなに疲れて帰っても
話を聞いてくれる人はいません。


疲れきって
たった一人で
お酒をのんでいます。


あなたがいたら
なんと言ってくれるだろうと思います。


あなたは
どこにいるのでしょうか。


あなたがいたからがんばれました。
あなたがいたから耐えられました。
あなたがいたから・・・


あなたは
どこにいるのでしょうか。


あなたのいない世界は
永遠の闇です

お誕生日

2013-09-22 21:22:55 | 私の思い 3
三連休の真ん中なれど
どこにも
出かけられず・・


夫が元気だった頃
いつでも
夫の休日の都合次第だった


夫は
家の周りの
こまごましたことをすませると
いつも
突然に
「ドライブに行こうか」と私たちを誘った


行先は
たぶん夫が予定していたのだろう
いつも
初めて行く場所だった


渋滞が嫌いな夫は
たいてい
渋滞が収まる時間帯に出発した


私にとって
お出かけは
夫に乗せて行ってもらうもの
行先も
夫が勝手に決めるものだった


だから
夫がいなくなって
わたしには
「外出」と呼べるものがない


その気力も
行先を探す知恵もない


三連休だからといって
どこに行けばいいのだろう




今日は夫のお誕生日だった



夕食には
夫の写真を囲んで
ささやかなお祝いをした


一日中
夫がいないことが
せつなくて
泣いてばかりいた