脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

誕生日に

2019-09-02 20:55:31 | 日記 2
今日は私の誕生日。
誰も祝ってくださる人などいないと思っていたのですが
かずみさん、憶えていてくださってありがとうございます。
あのころ
はげましてくださったり
暖かいお言葉をかけてくださった皆さんに
お礼も言えないまま
きょうまで過ごしてしまいました。

8年以上の時間が過ぎましたが
わたしにとっては
いまもあの時のままの気持ちで
時間が止まっています
どんなに考えても
8年もたったなんて信じられません。
今も
夜になると
夫が仕事から帰ってくるような気がします。

ときどき
高速を運転中に
ふいに
夫のもとに行きたい衝動に駆られます。
それは
「衝動」なので
自分ではどうすることもできません。

先日
僧侶をしている従兄と数年ぶりに偶然出会い
お互いに病気がちな年齢になったことを話しあい
「でも、大切に、ていねいに生きような」と言われました。
誰にとっても、限られたいのちだから
一瞬一瞬をたいせつに
そして
ていねいに生きたい
ほんとうに
今の私の想いそのものでした。

まいにち
哀しみに押しつぶされそうになりながらも
夫の想い
夫のねがいを思い
それを実現するために
生きています
夫の願いを実現できるのは
わたししかいないから・・・

この夏
夫が元気だったころ
話し合っていたように
家の大きな仏壇を
小さな小さな仏壇に替えました
わたしがいなくなったら
この家を守る人がいなくなるから
わたしが元気なうちに
夫との約束を実現しておきたい

いろいろなことを
一つずつ整理しています
自分がどんな終わりを迎えるのかはわかりませんが
いつか夫のもとに行ったとき
「がんばったね」と言ってもらえるように
ていねいに
約束をはたしていきたいと思っています。