脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

絶望

2015-03-04 23:37:52 | 私の思い 3
哀しみの向こう側には何があるのだろう?



ひとはどこに向かって懸命に生きているのか
その答えを求めて
必死に書物を読み漁った時期もあった
でも
かなしいことに
わたしには「信仰心」がなく
どの教義にも心からの信頼を寄せることができなかった


信仰心がないのは
私の責任だ
何を読んでも
信じることができないわたしには
絶望しか残っていない


わたしの光は夫だった
わたしの力は夫だった


ひとはみな同じところに向かっている
どんな人生を歩もうと
人は皆ひとしくいのちの終わりを迎える
であるならば
苦しみに満ちたこの生に
何の意味があるのだろう?


来世が
御仏のもとにあるならば
はやく
そこに行きたい


来世が
神とともにあるならば
はやく
そこに行きたい


来世が
無であるならば
苦しむ理由はどこにもない


哀しみの向こう側には
絶望しかないのだ