今日、今年初めて「雪こんこ」が飛ぶのを見た。
「雪虫」「雪んこ」「綿虫」「白ばんば」などの名を持つ小さな生き物。
こどものころ、この虫がとぶのは、かなり寒くなって
もうすぐ雪が降るころだったような気がする。
マッチ箱に綿を敷き詰め、そーっとつかまえても
すぐに死んでしまう、はかない虫だった。
最近は
なぜか、とても早い時期から飛ぶようになった気がする。
でも、
いまでもこの虫が飛ぶと
とてもさみしい気持ちになる。
週末、娘が帰ってきているときだけは
できるだけ笑顔で過ごすように努力している。
それでも
ふとしたことで
涙があふれてくる。
娘のほうが
よほど適応力があり
父親のいない生活を受け入れている。
時折
「お父さん~言ったんなあ」と夫の口癖をまねてくれる。
「お父さん~行ったんなあ」と夫と出かけた思い出を語ってくれる。
娘の心の中に
大切に残されている夫との思い出。
この子は、きっと
わたしがいなくなっても
こんなふうに
その現実を受け止め
楽しかった記憶を心の支えにして
生きていってくれるのではないかと思う。
親が思っている以上に
子どもはたくましいものなのではないかと。
この子を
残してゆかねばならないことへの
心配や不安は尽きない。
あのころ
夫もこんな気持ちでいたのだろうか、と思う。
表現する「ことば」をなくして
夫はどんなにつらかっただろうと思う。
あのころの夫の気持ちを思うたび
胸が張り裂けそうになる。
「雪虫」「雪んこ」「綿虫」「白ばんば」などの名を持つ小さな生き物。
こどものころ、この虫がとぶのは、かなり寒くなって
もうすぐ雪が降るころだったような気がする。
マッチ箱に綿を敷き詰め、そーっとつかまえても
すぐに死んでしまう、はかない虫だった。
最近は
なぜか、とても早い時期から飛ぶようになった気がする。
でも、
いまでもこの虫が飛ぶと
とてもさみしい気持ちになる。
週末、娘が帰ってきているときだけは
できるだけ笑顔で過ごすように努力している。
それでも
ふとしたことで
涙があふれてくる。
娘のほうが
よほど適応力があり
父親のいない生活を受け入れている。
時折
「お父さん~言ったんなあ」と夫の口癖をまねてくれる。
「お父さん~行ったんなあ」と夫と出かけた思い出を語ってくれる。
娘の心の中に
大切に残されている夫との思い出。
この子は、きっと
わたしがいなくなっても
こんなふうに
その現実を受け止め
楽しかった記憶を心の支えにして
生きていってくれるのではないかと思う。
親が思っている以上に
子どもはたくましいものなのではないかと。
この子を
残してゆかねばならないことへの
心配や不安は尽きない。
あのころ
夫もこんな気持ちでいたのだろうか、と思う。
表現する「ことば」をなくして
夫はどんなにつらかっただろうと思う。
あのころの夫の気持ちを思うたび
胸が張り裂けそうになる。