勤務先では、本日が初雪だった。
私の居住地は、まだ。
同じ市内でも
北へ30キロほど北上すると
雪の量は倍以上になることもある。
今年は
そんな北へ向かっての初めての通勤。
心細いこと、この上もない。
もともと
雪道の運転は苦手、というより
恐怖だった。
夫が自宅療養中だった一昨々年の冬
ふらつきがだんだんとひどくなっていく中で
夫は
体力維持のためにと
毎日スポーツセンターに行くことを望んだ。
夫は運転を禁止されていたから
毎日
私が雪道を運転して送迎した。
夫は
もう
あまりことばを話せなくなっていたが
身振り手振りで
ブレーキを踏まないで
エンジンブレーキを使うことを教えてくれたのだった。
いつか
こんな日が来ることを
夫は予感していたのだろうか・・・
あの冬は
雪が多かった。
アイスバーンになった道を
それまでの私だったら決して運転しなかったような道を
夫を乗せて運転したのだった。
スポーツセンターから出てくる夫は
一日一日
ふらつきがひどくなっていき
その姿を見ると
私は
涙が出そうになった。
それでも
夫は
治りたいと望んでいたのだ。
治るための努力を惜しまなかったのだ。
あのころ
ずっと我慢していた涙が
今は
とめどなく
あふれる。
夫の姿を思い出すたび
いつだろうと
どこにいようと
おかまいなく
涙があふれてとまらない。
私の居住地は、まだ。
同じ市内でも
北へ30キロほど北上すると
雪の量は倍以上になることもある。
今年は
そんな北へ向かっての初めての通勤。
心細いこと、この上もない。
もともと
雪道の運転は苦手、というより
恐怖だった。
夫が自宅療養中だった一昨々年の冬
ふらつきがだんだんとひどくなっていく中で
夫は
体力維持のためにと
毎日スポーツセンターに行くことを望んだ。
夫は運転を禁止されていたから
毎日
私が雪道を運転して送迎した。
夫は
もう
あまりことばを話せなくなっていたが
身振り手振りで
ブレーキを踏まないで
エンジンブレーキを使うことを教えてくれたのだった。
いつか
こんな日が来ることを
夫は予感していたのだろうか・・・
あの冬は
雪が多かった。
アイスバーンになった道を
それまでの私だったら決して運転しなかったような道を
夫を乗せて運転したのだった。
スポーツセンターから出てくる夫は
一日一日
ふらつきがひどくなっていき
その姿を見ると
私は
涙が出そうになった。
それでも
夫は
治りたいと望んでいたのだ。
治るための努力を惜しまなかったのだ。
あのころ
ずっと我慢していた涙が
今は
とめどなく
あふれる。
夫の姿を思い出すたび
いつだろうと
どこにいようと
おかまいなく
涙があふれてとまらない。