昨日は
職場までずっとアイスバーンの道を
いつもの倍近い時間をかけて出勤した。
夫が元気だったころは決して運転しなかった雪道。
夫が自宅療養していた冬は
スポーツセンターに行きたがる夫を乗せて運転した。
言葉で表現することが難しくなっていた夫だったが
雪道の運転のコツを身振り手振りで教えてくれた。
そのことを思い出しながら
慎重に運転するが、涙があふれて前が見えなかった。
今日は母の誕生日だった。
母の好きなお寿司を食べるために外出した。
母は贅沢な人だったので
大トロや生ズワイ、うになど母の好みそうなものばかり注文した。
今の私の経済状態ではかなりキツイ出費だが
いつまでできるかわからない親孝行だ。
母は夫のことはよく憶えていて
毎年、母の誕生日に
母の好物を届けていたことなども憶えていた。
それなのに
姉がこないことをまた愚痴っていた。
せっかくの誕生日だから怒りたくはなかったし
怒ってみたところで、母にはもう理解できないことなのだろう。
姉が幼いころ、
母は、血がつながらない姉を虐待していた。
そんなことは
もう母の記憶からは消えているのだろうが
姉は今でもそのころの夢にうなされることがあるという。
わたしは
幼いころから、そんな母が大嫌いだった。
そのことを知りつつも
夫は母を大切にしてくれた。
わたしを産んでくれた人だという、ただそれだけの理由で。
だから
わたしも今
わたしを産み、育ててくれた事実にのみ感謝して
真似ごとの親孝行をしている。
「心がこもらない」ということは
どんなに努力してもむなしい。
たいせつな
たいせつなひとを喪って
どうして生き続けることができるのだろう。
こころはからっぽで
それでも
笑っていなければならないことにつかれた。
職場までずっとアイスバーンの道を
いつもの倍近い時間をかけて出勤した。
夫が元気だったころは決して運転しなかった雪道。
夫が自宅療養していた冬は
スポーツセンターに行きたがる夫を乗せて運転した。
言葉で表現することが難しくなっていた夫だったが
雪道の運転のコツを身振り手振りで教えてくれた。
そのことを思い出しながら
慎重に運転するが、涙があふれて前が見えなかった。
今日は母の誕生日だった。
母の好きなお寿司を食べるために外出した。
母は贅沢な人だったので
大トロや生ズワイ、うになど母の好みそうなものばかり注文した。
今の私の経済状態ではかなりキツイ出費だが
いつまでできるかわからない親孝行だ。
母は夫のことはよく憶えていて
毎年、母の誕生日に
母の好物を届けていたことなども憶えていた。
それなのに
姉がこないことをまた愚痴っていた。
せっかくの誕生日だから怒りたくはなかったし
怒ってみたところで、母にはもう理解できないことなのだろう。
姉が幼いころ、
母は、血がつながらない姉を虐待していた。
そんなことは
もう母の記憶からは消えているのだろうが
姉は今でもそのころの夢にうなされることがあるという。
わたしは
幼いころから、そんな母が大嫌いだった。
そのことを知りつつも
夫は母を大切にしてくれた。
わたしを産んでくれた人だという、ただそれだけの理由で。
だから
わたしも今
わたしを産み、育ててくれた事実にのみ感謝して
真似ごとの親孝行をしている。
「心がこもらない」ということは
どんなに努力してもむなしい。
たいせつな
たいせつなひとを喪って
どうして生き続けることができるのだろう。
こころはからっぽで
それでも
笑っていなければならないことにつかれた。