脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

やっと…

2011-11-25 21:25:38 | 日記 2
娘に
繰り返し話してきたこと…
「お父さんは○○ちゃんが大好きだったんだよ~」
「○○ちゃんもお父さんのことが大好きだったよね~」
「いつもここで二人で仲良ししてたよね~」

そんな話しをすると、
娘はいつも
「いやや!」と固い表情をしていた。

混乱してしまってからの夫の印象が強かったのだろうと思い、
時間が解決してくれることを祈ってきた。

今日、
そんな話しをすると、
娘は初めて少し微笑んでうなずいてくれた!

やっと…
娘の気持ちも
優しかったお父さんのことを
思い出せるところまできたのだと思うと
とても嬉しかった…

そして私も…

あんなにがんばった夫の思いを
忘れないようにしたいと思っている。

今年のクリスマスは…

2011-11-25 02:25:11 | 私の思い 2
今年のクリスマスは
恋人や家族のある人たちには
最高の曜日めぐりなんだろうなー、と思う。
23日が金曜日、祭日で
24日、クリスマスイブは土曜日で
25日と三連休である。
夫の仕事は祭日も土日も関係がなかったから
夫がいても三連休はもてあましただろうけれど…
今年は
娘のためにどう過ごそうか思案中…

娘は去年のことをしっかり覚えていて
クリスマスイブに
お父さんと一緒に大学病院に行ったこと、
帰りにケーキを買ってきたことなどを話してくれた。
三連休…
しかも
クリスマスイブは
ちょっとしんどい思い出もあるが…
娘には去年の楽しい思い出がよみがえるように
お出かけをがんばろうかな…

何度でも…

2011-11-25 01:59:15 | 私の思い 2
何度でも繰り返し同じ思いに揺り戻される。

あの頃の夫の思い…
あの頃の夫のまなざし…

どうして
一緒にいて
「ほんとにつらいよね」
「不安だよね」って言ってあげなかったのか…

いつも
「大丈夫だよ」って
言うのが精一杯だった…


何度か
「今年中にダメになる」とか
「7月くらい」とか言ったことがあるけれど
「そんなことない」と
否定してしまった。
もうそんなに会話ができなくなっていた頃で
夫にとっては精一杯の
気持ちの表現だったのに
受け止めることができなかった。

どんなに悔やんでも
戻らない時間。

「つらかったよね」
「不安だったよね」
「それでも、私と娘のことを心配してくれていたんだよね…」

「ごめんね」と「ありがとう」の嵐の中で
今夜も
ドラえもんのタイムふろしきに憧れる
困った私である(笑)


娘は
先々週末
私の体調悪化のため
家に連れてくることができなくて
それ以来、
私が仕事にいくことに
とても不安そうな表情をするようになっている。
娘も
自分の気持ちと闘っているのだ…
私も
この気持ちと
きちんと向き合って
一緒に生きていくのだと思う。
この気持ちを
「乗り越える」ことも
「過去」にしてしまうことも私にはできないし、そうしたいとも思わない。

でも、
体調を崩すような泣き方だけは猛反省して
体調維持に努めている。
眠れないのだけが
最大の悩み~

ワンコの小屋

2011-11-21 22:01:45 | 日記 2
今年の春、夫が入院するときワンコと共に姉の家に預けていた小屋がようやく戻ってきた。

寒くなってきたので
玄関の中を再び占拠(笑)

知らないお客様は玄関を開けてびっくりなんだけど、
人懐こいこの子は誰にでもじゃれついて
全く番犬にはならない。

それでも、
犬の苦手な方には申し訳ないのだけれど…


喪中ハガキを見て
お参りに来て下さる方も多くて
土日はちょっと苦しいけど
泣かずにお話してお礼を言って
そのあとどっと疲れて…


でも、
今週はとても久しぶりに
夫と娘の好物を作った。

悲しい気持ちは変わらなくても
その気持ちのままで
娘とお父さんの思い出話しもできるようになってきた。
たくさんたくさん
思い出話しができるようになりたいと思う。


ご報告

2011-11-21 21:02:27 | 日記 2
最近になって
このブログが私の知らないところで公開(紹介?)されていることをしりました。
不特定多数の方がご覧になることは分かっていて書き続けてきたブログでしたが
いろいろな思いもあり、過去の部分をすべて非公開とさせて頂きました。

夫の闘病中も今も
皆様からのコメントから
どれだけ励まされ力づけられてきたか
ここにあらためて心からの感謝を申し上げます。

今は
週3~4日、片道50分ほどのところへ仕事に行っています。
そこは夫が最初の手術を受けた病院のすぐ近くで
いつも夫と共に通院していた道を通って通勤しています。
私の心の中に生きている夫と共に
今も毎日生きているのだと感じています。
涙が溢れる日も
どうしようもなく悲しい日もまだたくさんありますが
それでも
夫がずっと気づかっていてくれたことを忘れないように
夫の思いを引きついで生きていかなくてはならないと思っています。

後悔も懺悔も悲しみも恋しさも
きっとずっと抱き続けていくのではないかと思っています。
でも、
この気持ちと共存しながら
このまま
ゆっくり歩いていければいいのかなと思えるようになってきました。
この気持ちを「思い出」にすることもできないし
このブログのタイトルのまま
私はずっと現在進行形で
夫と共に闘いつづけていくのではないかと思っています。

過去の記録は非公開にさせて頂きましたが
これからも
私の思いは綴り続けていきたいと思っています。

こんな私ですが
これからもお付き合いいただければ幸いです。