るこう草が咲いた。
種を蒔いて
間引きして
4本残した苗は
白と赤が2本ずつだった。
昨日は
夫の古くからの友人がお参りに来て下さった。
夫を忘れないでいて下さることが
なによりうれしい。
お盆にはまた来るとおっしゃって下さった。
人がたくさん集まることが大好きだった夫。
今年も夫が楽しみにしていた
お盆がやってくる。
最後の入院のとき
「もうすぐお盆だよ、お盆にはお姉さんもみえるから良くなって家に帰ろうね」と言うと
かすかな声で「そうか・・・」と答えてくれた。
入院前はもうほとんど会話は成り立たなくなっていたのに
入院してからは
ほんとうにわずかだけれど
的確な答がかえってきた。
苦しい息の下で
清明な意識が戻ったように思える数日だった。
私は
今も
仏前や写真に
夫の好物を「供える」ことができない。
もう二度と
夫がそれを口にできないと思うことがかなしい。
夫は私の心の中では生き続けているのに
現実の世界には夫がいないということがたまらなく悔しい。