優しさに…

たくさんの
苦しいことがあったから
あなたはきっと優しくなった



たえまなく
涙あふれる日々なれど
君の優しさ我を包めり



言うなれば
雛鳥のごと汝が愛に
包まれてきし弱き我なり



さはあれど
包まれてきし優しさを
我ももちたし君のごとくに


人は人
我は我なり
哀しみの底にてみゆる光もあらむ

かなうなら２

昨夜、
お寺に法要の打ち合わせに伺った。


お仏壇のことは夫任せで
何もわからないので
何をどう準備すればよいのか
事細かに教えて頂いた。

そのあと、当然ながら、夫の思い出話になり……


そういえば……


結婚してから
一度も
食事のことで文句を言われたり
怒られたりしたことがないんですよね…という話題になって……


なんて幸せな人生を送らせてもらったのかと
あらためて
感謝の涙があふれた。


特に
娘が生まれてからは
さまざまな親の会の役員をさせて頂いて
帰宅が遅くなったことも
超手抜きの食事のことも度々だったけれど
一度も何か言われたことはなかった。
それどころか
いつも
率先して手伝ってくれたし、
明らかに味付けを失敗したときでも
「大丈夫、食べられるよ」と言ってくれた。
そして残さず食べてくれた。



かなうなら
もう一度だけ伝えたい
君と歩めて幸せでした

かなうなら…

かなうなら君との日々をもう一度
生きなおしたし深き愛もて

かなうなら
君のことばに応えたし
最後の日々の君のことばに

かなうなら
あの日にもどりもう一度
もう一度だけ笑顔見せたし

すすみゆく病状よりも
のこしゆく私の未来を気遣いし君

オカリナ

新しく買ったオカリナと
高校生の頃買ったオカリナ。


新しいものは
一回り大きいけれど
初心者向けで
低音も高音も
下手なりにきれいな音が出る。


高校生の頃、
「コンドルは飛んで行く」が大好きで
吹けるようになりたくて
お小遣いをためて買ったけれど
当時は
習うところもなく、
我流では挫折したまま
それでも手放せずにいた。

今回4回の講座があり、
様々な予定と重なって
2回しか出られないけれど
4回分の受講料を払うことで
参加をOKして頂いた。


でも、練習はできるだけ毎晩。


「コンドルは飛んで行く」が吹けるようになるのは
いつのことかわからないけれど……



夫がいた頃
一緒にお酒を飲んでいた時間、
オカリナの練習しています。

今更に……

絶望と哀しみの淵に沈みゆく
君の思いを今味わいており


いのちとは
いつかは終わるものなのに
なぜ人々は笑いさざめく



いのちとは
いつかは終わるものだから
笑っていたい、あなたと共に



ゆらゆらと揺れる心をもてあます
夜更けはいつも激しい風雨


君は今いずこにおわす
かなうなら
君のみもとに飛んでゆきたし