脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

大掃除 2

2018-12-29 19:53:51 | 日記 2
今日は義弟が大掃除の手伝いに来てくれた

今まで
年末もほとんど休めなかった義弟だが
今年、定年退職し
今は同じ職場にアルバイトで勤務している身
「人生で、こんなに休みがあるのは初めて」と言い
「何か手伝えることがある?」と来てくれた
その気持ちがうれしく
夫がいなくなってから
全くできなかった換気扇や網戸の掃除をお願いした

夫がいたころは夫がやってくれた場所
夫がいなくなって
わたしも膝を痛めて
高いところや力仕事は難しくなって
ずっとあきらめていた場所

義弟のおかげで
ぴかぴかになった換気扇
外回りも
きれいに片づけて
水を流して洗ってくれた

田舎には
男手でないとできないことが多く
時々
休みにやってきては
草刈りをしたり
伸びすぎた木を切ったりしてくれる

夫の闘病中は
名古屋の病院まで送迎してくれたり
ずいぶんとお世話になった

夫の葬儀も
その後の手続きも
義弟がいてくれたおかげだ

これも
夫が遺してくれた
たいせつな関係

義弟にこころから感謝している



それでも
やっぱり
夫にいてほしい・・・

大掃除

2018-12-23 20:37:04 | 日記 2
何年振りかで
大掃除の真似ごとをした
夫がいなくなってからは
ほんとうに手抜きでしか
できなくなってしまった
加えて
今年は
膝が痛くて
しゃがむことができないから
手が届くところだけ・・・

書類を整理していて
夫がデイサービスに通っていた時の記録を読んだ
家では
錯語が激しくて
思うように話せなかったのに
デイサービスでは
他の利用者さんに気を使い
職員さんにも
「ありがとう」「申し訳ない」などの言葉を
連発していたらしい
夫があのころどんな気持ちで生活し
どんな想いで自分の状態を受け入れていたのかと思う
ひとことも「つらい」とか「苦しい」とか言わなかった
夫の本当の気持ちを想い涙があふれる
わたしを困らせないように
きっと本当の気持ちは胸の奥にしまいこんでいたのだ・・・

結局
デイサービスの記録と
カルテ開示してもらった最初の手術の時の看護記録は
また
たいせつに袋に入れて
書棚に戻した
夫が精一杯生きた記録を遺しておきたい
いまも
夫と過ごした
たいせつな日々の記憶に支えられている

不安

2018-12-09 21:30:13 | 日記 2
先月、けっこう鼻血がひどく
耳鼻科で「焼いて」もらったのだが
今朝
比較にならないほど大量の出血があった

抑えている手をはなすと
シャーと鼻から血が流れる
抑えていないと止まらないと思い
力を入れて抑えると
いき場のない血が
もう一方の鼻からも
口からも
眼からも流れ落ちる
「鼻と眼ってほんとうにつながっているんだ」
なんて思ったけれど
それを見た娘がパニックになってしまい
「おかあさん」「おかあさん」とそばを離れない
わたしは
大量の出血で口も鼻もふさがって呼吸も思うようにできないし
話すこともできない
困ったな、これじゃ救急車も呼べない、と思いつつ
鼻血で救急車を呼ぶのも申し訳ないし、、、などと考えながら
家族がいないことのさみしさに涙があふれてきた
それでも30分ほどして
ようやくぽたぽた程度までおさまり
話すこともできるようになったので
義弟に電話して
義弟のお嫁さんに来てもらって
娘を着替えさせ
わたしもの着替えも手伝ってもらい
病院に連れて行ってもらった。
耳鼻科の先生が来てくださり
電気で焼いてもらって
出血を止めてもらった

これが
鼻血だったから
この程度の騒ぎで済んだけど
もし私が意識不明とかになったら
娘は
助けを呼ぶこともできず
誰かが気づいてくれるまで
寒い部屋で震えているしかないのだろうな、と思うと
不安と心配で胸がつぶれそうになる
心配しても仕方ないのだと思うけれど・・・

フォークコンサート

2018-12-01 19:45:42 | 日記 2
今日は地元の小さなフォークグループのコンサートに娘とともに行った。

この集まりに行くのは精神的にとてもキツイけれど
娘と夫が大好きだったので
都合がつく限り参加している

夫は仕事の都合でなかなか参加できなかったけれど
テープの時代から彼らの音楽が好きで
すべて買い揃えていた
CDに変わってからも
すべて購入していた

最後に参加したのは
再発前だった

そんな思い出がたくさんあって
いつも涙がこぼれてしまう


今の私の視野はとても狭いと思っている
夫との思い出をたどることと
娘を喜ばせることしかできない


以前のようには
なにもできないし
がんばってみても
うまくできない
人間関係も
すべて
うまくいかなくて
八方塞なのは
わたしの精神状態がおかしいからなのだろうと思う

それでも
歌を聞いている間だけは
すこし
やさしい気持ちになることができた