脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

ありがとう 2

2011-12-31 19:04:52 | 日記 2
とうとう大晦日を迎えた。
息子たちはそれぞれに今日まで仕事・・・でまだ帰省せず
娘と二人
出来るだけ平日に近い過ごし方をした。

先日夫の友人たちが
夫が残したアマチュア無線の機材類を買い取ってくださり
心づくしのカンパを届けてくださった
夫が大切にしていた友人たちの存在に
あらためて感謝し
発病後は
失語があって
友人たちとも交信できなかったことが
どんなにつらかったかと
思い・・・

今年は
何をする気力も湧かず
寒さを言い訳にして
娘と
「冬ごもり」していたのだけれど
ご近所から
お餅をいただいたり
お正月用料理を分けていただいたりして
気づかわれていることにも
感謝・・・

たくさん泣いて
たくさんの優しさに癒されて
たくさんの励ましに力をいただいた1年だった
あらためて
すべての人に
ありがとう・・・


俵万智さんの短歌
「いのちとは心が感じるものだから
     いつでも会えるあなたに会える」
「思い出と呼べば何かが嘘になる
     いま生きているいま愛してる」




寒い~

2011-12-27 20:44:33 | 日記 2
昨日の朝は積雪30センチを優に越え・・

なが~い急坂の上に建つ我が家は
坂道と方向転換のための車庫前の除雪をしないと
出かけることができない


昨日の朝は
道路ははやくに除雪車が来たので
娘の迎えを作業所にお願いし
その間にせっせと坂道の雪掻き・・
1時間半かけて
ようやく坂道をあけたころ
作業所の車がきて
職員さんに手伝っていただいて
娘を両脇から支えて
ようやく坂道をおろして
迎えの車に乗せて
「行ってらっしゃ~い!」

さて、それから
さらに1時間かけて
家の前と車庫の前の雪を掻き
車庫と自宅の軒先の
屋根の雪を落とし・・

終ったらもうお昼近くて
昨日は
仕事に行くのをあきらめた

今朝は
冷え込みが厳しく・・・
勤務先は
南に向かって走るので
安心なのだが
帰ってきたら
室内温度2度!
無駄に広い田舎の家は
天井も高くて
なかなか暖まらない

灯油も高くて
一人暮らしにはもったいなくて・・

去年の冬
ずっと居間で座っていた夫が
隙間風を気にして
あちこちの隙間を塞いでくれたことを思い出した

今年の仕事はあと明日一日!
明後日からは娘も休みに入る

毎年この時期には
大掃除とおせち作りの予定表を作って
予定をこなしていたのだけれど
今年はまだ何も手付かず・・・
明後日からの3日間で
どこまでできるのかな~

ホワイトクリスマス

2011-12-24 20:45:42 | 日記 2
午後から降り始めた雪が
夕方からどんどん積もり・・・

高校生の頃
友人の家に集まってクリスマスパーティを開くとき
ちょうど降り始めた雪に
みんなで
「ホワイトクリスマスだね~」
「ロマンチックだね~」などと
浮かれていたことを思い出す。
なんの責任も思慮もなかった
「青い時代」の甘酸っぱい思い出

今は
現実の心配が先に立つ。
(「おばさん」だなぁ・・・)

明日の朝までに
どれくらい積もるんだろう・・・


夕食は
夫の写真と共に
娘と
「クリスマスパーティ」をした
ちょっとした演出(企み)をして
食事の途中
サンタさんからのプレゼントが届くようにした。

心の中では
(明日の予定があるんだけど外出できるのかなぁ・・・)と不安に思いつつ
娘には
「ホワイトクリスマスだねっ!
 ステキなクリスマスになってよかったねっ!」と
思いきり元気に話した。

ありがとう

2011-12-24 20:31:45 | 日記 2


娘と私宛に届いたクリスマスカード

ありがとうのクリスマスツリー

「なかよくしてくれてありがとう
 そばにいてくれてありがとう
 はげましてくれてありがとう
 話を聞いてくれてありがとう
 助けてくれてありがとう
 えがおをありがとう
 やさしくしてくれてありがとう
 あそんでくれてありがとう
 見守ってくれてありがとう
 ありがとう
 ありがとう
 ありがとう
 ありがとう」

ありがとうがいっぱい!

それはそのまま今の私の気持ち・・・

夫は大きな悲しみと
たくさんの優しさと
たくさんの小さな喜びを残してくれた

何にもかえられない宝物

外は降りしきる雪
でも

私は
泣いているけど
あたたかい 
悲しいけど
心はあたたかい
とてもさみしいけど
でも孤独じゃない・・
みんな
ありがとう
そして
誰よりも
夫に「ありがとう」を伝えたい





星空

2011-12-21 23:32:56 | 日記 2
仕事から帰って、細々とした家事を済ませ
ワンコの散歩に出る頃
あたりはもう真っ暗。

一昨日は雪雲がいっぱい出ていたのだが
雲の隙間にひときわ明るい星がひとつだけ瞬いていた。
膨大な時間をかけてたどり着いた輝き…

昨日はよく晴れて満天の星空だった。
冬は空気が澄んで星がきれいに見えると言うが、
まるでガラスをちりばめたみたいにキラキラ輝いていて
あまりの美しさに、長い時間ぼーっと見上げていた


散歩の途中、時々、
どうしても足を出すことができなくなってしまうことがある
それはふいに
本当に突然にやってくる

そんなときは
空を見上げることしかできない…

しばらく、
ただじっと空を見上げていると
不思議にまた足が動き出すのだ……

ただ空を見上げて
その時の思いに身を任せていることしかできないのだが…

今夜は雲が多く、星は見えなかった。
足が止まって空を見上げながら
雲の上には
一面に星が輝く空があるんだよね~と思っていた。
「見えぬものでもあるんだよ」という一節をふと思い出していた