脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

弱い私

2023-02-13 20:55:40 | 日記 2
またひとり、大切な人を失いました。
障がい児をもつ保護者の集まり(育成会)で知り合った方でした。
奥様は夫が発病した年に亡くなられ
以来、一人暮らしをしてこられました。

いろいろな場面で、その方が語られた言葉を
その独特の語り口とともに思い出します。

晩年には
「女房の遺言だから・・・」と
障がいのある息子さんのために
いろいろなことをしてくださいました。

お通夜で、そんな話をしているとき
ふと気づいたことがあります。
その方のお声も、口癖もしっかり思い出してマネできるのに
夫の口癖は思い出せるのに、
口調はまねできないのです。
そのことに気づいたとき
とてもとても苦しくなりました。
どうして夫の声や口調が思い出せないのか
いちばん思い出したいことなのに・・・
いまだに
思い出すことに耐えられないほど
私の心は弱いのか・・・と

すべてを思い出し
大切に心の中に抱いていたいのに




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