脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

もろもろの・・・

2013-05-31 00:19:52 | 私の思い 3
歯茎の痛みに参っている。
これっぽっちの痛みなのに。

再発したころ、
横になっても目が回ると言っていた夫。
どんなに不安でつらかっただろう。

今の私の生活は
すべて夫が残してくれたもので成り立っている。
夫が働いて残してくれたもの。
台所も
お風呂も
トイレも
夫が改修して快適にしてくれた。
夫の残してくれた遺族年金のおかげで
なんとか暮らすことができる。
それなのに、
夫だけがいない。

こんなことになるなら
もっと好きなことを
してもらえばよかった。
血圧だの
コレステロールだの
気にしないで、
美味しいものを
たくさん食べてもらえばよかった。

老後の夢など語り合わないで、
もっと今の生活を楽しんでもらえばよかった。

すべては結果論でしかない。

でも、
私だけが
今を楽しむことを許すことができない。


歯科受診

2013-05-29 22:29:00 | 日記 3
先日から歯茎が腫れて痛みが退かないので歯科に行った。

午前中は仕事。
娘を作業所に迎えに行き、
高速を走って、片道1時間半の障害者歯科へ。
娘の虫歯治療はやっと今日で終了。
高速を走って帰ってきて、娘をケアホームに送り、
私の歯科へ5時半の受付終了ぎりぎりに滑りこんだ。


疲れがたまるといつも歯茎が腫れる。
でも、夫の闘病中は一度も症状が出なかった。
今頃になって、体のあちこちが悲鳴をあげている。

今日は溜まった膿を抜いて洗い、
抗生剤と痛み止めを処方された。
腫れがひいてから根本的な治療をする。
やっと娘の通院が終わったのに、
今度は私の通院。



どんなに疲れていても、
がんばり続けるしかないのだと思う。
独楽が
回り続けることで立っていられるように。
回ることをやめた独楽は倒れるしかないのだから。

成年後見

2013-05-27 21:46:10 | 私の思い 3
被後見者の選挙権が認められたニュースは嬉しかった。

相続の関係で娘の成年後見人に私がなって以来、
娘の選挙権はなくなり、
選挙に行けなくなっていた。
選挙に行くことが大好きだった娘は
投票日のニュースを見るたび
「選挙に行かないの?」と言いたげな表情で私を見たが
私は娘に選挙に行けない理由を説明することができなかった。
それほど理不尽な制度だったのだ。
やっと、また、
娘と一緒に選挙に行くことができる。


少し飛躍する連想かもしれないけれど・・・


娘にとって
選挙に行っていたことは
紛れもない事実であり、
その記憶は現実のものである。
お父さんと過ごした日々も
同じく、現実にあったことであり、
今も現実に記憶として
確かに残っているのではないだろうか。


そんなふうに考えると、
私が今、感じている
現実世界との違和感も説明できるような気がする。


私にとっても、
夫との日々は
確かに存在し、
今もなお、
私の中で存在し続けているものだからだ。
過ぎ去った過去ではなく、
現在進行形の日々。

夫の思いを体現することは
夫の思いが今もなお、
私の中で生きているから。


お父さんの写真

2013-05-21 04:51:00 | 私の思い 3
先日、
娘の部屋の引っ越しの日のこと。

引っ越しを終えて帰宅後
「新しいお部屋に持って行きたいものはある?」
と、娘に聞いてみた。
私は、本とかカレンダーとかを
想像していたのだが
娘は、
居間にあって
いつも、出かけるとき
「行ってきます」と
声をかけていた
お父さんのとびきりの笑顔の写真を持って行きたいと言った。
「そうだね、お父さんと一緒なら淋しくないよね」

プリントアウトするついでに、
A4に拡大したものもプリントして
寝室においた。
目が覚めたら一番に見える位置。

娘には
お父さんとのツーショットの写真の
二人の笑顔を切り取り、
拡大したものもプリントした。
お父さんの
たくさんの愛情を
いつも感じていてくれたらいいな、
と思いながら。
娘の気持ちが
やっと
ここまできたのだということが
ほっとすると同時に
少し淋しくもあるけれど・・・



さて、
いたずらざかりの
仔猫。
(もう若者か?)

紙袋が目下のお気に入り。









エネルギー切れ

2013-05-18 22:22:26 | 日記 3
今日は
朝、お寺に3回忌の相談に。

日時と規模を相談。

義姉と義弟とも相談して
義父(夫の父)の命日であるお盆に行うことにした。
夫の命日からは一週間遅れになる。


その後、
娘のケアホーム内での部屋がえのため
引っ越し作業に。
火災訓練や停電訓練などで
恐怖で動けなくなってしまう娘のために
二階の部屋から一階への引っ越し。
入居する時、
娘の嫁入り支度みたいだね、と
夫と話しながら選んだ家具類を
世話人さんに手伝っていただいて
一階に運んだ。



その後、
原発問題を考える集まりに行きたかったけれど、
エネルギー切れ。

お寺と
引っ越し作業中、
涙をこらえるのに精一杯で
そこに参加すれば出会うであろう知り合いたちと
笑って話す自信はなかった。


まだたくさんの予定をこなすことはできない。


それでも、
明日も研修会参加の予定があり、
ほかにも
締切間近の仕事を数件抱えているので
人と会う元気はなくても
気持ちをはりつめていられる。
仕事があるのは
ありがたいことだと思う。