ギャラリー酔いどれ

売れない絵描きの世迷い言&作品紹介

桃の節句

2009-03-03 11:07:33 | Weblog
 画は拙作にて、

 「親鸞聖人熊皮の御影 謹写其の一」です。

 油彩F6号


☆曇り、桃の節句なれどハラハラと雪が舞う蝦夷ヶ島です。


さて、新聞連載中の五木寛之「親鸞」面白いですなぁ。

予想どうりこの人の代表作(長く読まれる作品)になりそう。

今日が序盤のハイライト、「六角堂の夢告」でした。

*御伝鈔

建仁三年 辛酉四月五日夜寅時、聖人夢想の告ましましき。
彼の『記』にいわく、六角堂の救世菩薩、
顔容端厳の聖僧の形を示現して、
白衲の袈裟を着服せしめ、広大の白蓮華に端坐して、
善信に告命してのたまわく、

「行者宿報設女犯  我成玉女身被犯  

 一生之間能荘厳  臨終引導生極楽」文。*注

救世菩薩、善信にのたまわく、
「此は是我が誓願なり、善信この誓願の旨趣を宣説して、
一切群生にきかしむべし」と云々爾時、夢中にありながら、
御堂の正面にして、東方をみれば峨峨たる岳山あり、
その高山に数千万億の有情群集せりとみゆ。そのとき告命のごとく、
此の文のこころを、かの山にあつまれる有情に対して、
説ききかしめおわるとおぼえて、夢悟おわりぬと云々 ・・・


*注「行者がこれまでの因縁によって
   たとい女犯があっても私(観音)が
   玉女と身となって、肉体の交わりを受けよう。
   一生の間、能く荘厳して
   その死に際して引き導いて極楽に生ぜさせよう。」

今日の拙作、最初に描いた「熊皮の御影」です。

右上にこの偈文、「女犯偈」といいますが貼られています。

五木寛之「親鸞」、回数を区切らず続けたらよいのにね。

大河小説になるのではないかな?

吉川英治「親鸞」が定番ですかね、あと、

丹羽文雄「親鸞 全6巻」、津本陽「弥陀の橋は」、

倉田百三の「出家とその弟子」、

吉本隆明「最後の親鸞」というのもありますな。

江戸時代までは坊主の妻帯は一向宗(浄土真宗)以外厳禁。

寺社奉行の取締りを受けたそうです。

解禁になるのは明治維新後ですね、何だかなぁとは思います。

とりわけ出家仏教の宗派の坊さんにはね。


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