ギャラリー酔いどれ

売れない絵描きの世迷い言&作品紹介

櫻はまだかいなⅢ

2008-03-29 11:05:20 | Weblog
  画は歌川國貞(三代豊國)(1786年)~(1864年)作



 「浅草寺櫻奉納花盛ノ図」です。


  三枚組みの其の参(左)。



☆今日はちと寒い。

櫻といえばこの人、西行法師。

*西行は、以下の歌を生前に詠み、その歌のとおり、
陰暦二月十六日(1190年3月23日)、
釈尊涅槃の日に入寂したといわれています。享年73。


      ねかわくは はなのもとにて 春しなん

                 そのきさらきの 望月の比 


また、坂口安吾(さかぐち あんご、1906年 - 1955年)の名作、

「桜の森の満開の下」では、

『近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで
喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、
桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので、
能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供を探して発狂して
桜の花の満開の林の下へ来かかり見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて
狂い死して花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足(だそく))
という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです』

とあります。

で、昨日の続きになりますが、

◆http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=157766
精神医学会の“結果と原因のすり替え”

以下、「医者にウツは治せない」織田淳太郎著(光文社新書)より引用。

精神科医の専門家によるうつ関連の書籍を読んでいて驚いたことがある。
「セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の放出量の減退」を
うつの「原因」とする専門書がいくつか目に付いたことである。
しかし、実際にそうなのか。「純然たるうつ」は別として、
うつの「原因」に対するこの解釈は、
精神医学会における唯物論的な姿勢をいかにも顕している。

神経伝達物質の放出量の異常とは、正確に言えば、
歪んだ観念や思考、感情などがもたらす現象である。
つまり、原因としての観念や感情がまず存在し、
その結果として脳内の神経伝達物質の異常が生じ、
うつ症状を出現させる。これが良識的な捉え方だろう。

さらに首を傾げる記述もある。
多くの専門書がうつは薬物療法で治るとしていることである。
たとえば、心療内科を専門とするある著名な精神科医は、
著書の中でこう記している。

<うつ病は、よほどの軽症の場合を除いて自然治癒することはないが、
適切な治療によって治すことができる。(略)うつ病の治療の基本は、
抗うつ薬による「薬物療法」と「安静休養」である。うつ病になっても、
早めにそれと気づき、休養をとりながら抗うつ薬をのめば、
イライラや不安、絶望などが軽減され気持ちが楽になり、
やる気も出るようになる。つまり、
「死にたい」という思いがだんだんと消えていくのである。>

だが、投薬療法がある患者に効力を発揮する一方で、
ある患者には副作用をもたらすだけの「無用の長物」にすぎないことは、
本著の中でもたびたび紹介している。さらに、
投薬療法を続けているにも拘らず、
自殺に走るという事態をどう説明したらいいのか。

「軽症以外、自然治癒することはない」と言い切る閉じられた医療姿勢。
「抗うつ薬をのめば、やる気が出るようになる」とする傲慢な医療観念。
精神科医学会のトップにいるこうした医療専門医の狭窄的な視野が、
“結果”としての脳内ホルモンの異常を“原因”にすり替える医療、
すなわち、精神医学会における投薬中心療法の形態を
強化しているのかもしれない。(引用終わり)

*精神科医たちが
「脳内ホルモンの異常は、なんで?」と考えないところが、
根本的におかしいと思う。
原因を追求して“治療”するのではなく、
ただ薬物を投与してその場しのぎをするのは、
誤魔化し以外の何ものでもない。
薬物療法ではうつは治らないことは、
もはや明らかではないだろうか。


◆http://shinran-bc.tomo-net.or.jp/
「半幸せ時代の自分」 大平 健 より

そろそろ還暦を迎え始めた団塊の世代の老後意識をさらさらと書いた、
小浜逸郎の好著『死にたくないが、生きたくもない』(幻冬舎)を、
あ、そうだよねと共感しながら読んでいて、ふと気がついた。
人にいくらポジティヴに生きるべきだと言われても、
「だらだらと老い、だんだんに死んでゆく」しかないじゃないかという実感や、
「せめて、なるべく不幸せでなく」生きてゆきたいという希望。
これって還暦世代に限らず、診察室で若い人たちからもよく聞く話だ。

<略>

ついでに言っておくと、不定愁訴の患者は精神科にも来る。
いや、来るなんていうものではなくて、多い。
日本でも右に挙げたアメリカの一流病院の
内科を超える割合になっているかもしれない。
たぶん、精神的な半健康の場合、サプリや健康器具で自己治療というか、
自己予防することが難しいせいで、いきなり病院に来てしまうのだろう。
そして精神科的な不定愁訴の場合、身体的なものと違って、
いとも簡単に投薬治療されてしまうことが多々ある。

例えば、うつ病という病名をつけられている患者。
何かの拍子に「気分が沈む。やる気が出ない」状態になった人が、
インターネットなんかに載っている
アンケートみたいなものでチェックすると、
「うつ病の可能性大」と答えが出る。で、精神科を受診するわけだが、
身体の場合みたいには、うつを検査する機器はないから、
そこにたまたま運悪く、薬を盲信しているような医者がいると、
症状をマニュアルに従って確認しただけで投薬! となってしまう。

「うつは薬で簡単に治る」という製薬会社の宣伝めいた
“情報”が行き渡っているせいだが、同じ理由で精神科以外でも、
内科・外科・婦人科……と、
手引きさえ見ずに抗うつ剤を投与する医者は増えている。
ま、薬で本当に(運良く)治ってしまえば、それはそれで結構なのだが、
なかなかそう上手くはことが運ばない。

何時(いつ)までたっても治らないと転院してくる患者たちに、
あらためて詳しく話を聞くと、
もともとはちょっと嫌なことがあって気分が晴れなかっただけの、
要するに“半幸せ”な人たちだったとわかるという次第。

ちなみに、こううした“患者”の救済はとても簡単で、
リバウンドに気をつけながら少しずつ減薬してゆくだけ。
ゼロになったら終了です。もともとの悩みは初めに聞いてあって、
本人たちも自分が落ち込んだ原因が何だったのかわかっているから、
幽霊かと思えば、枯れ尾花の原理で、
もう不安に苛(さいな)まれることがないのである。

<略>

(おおひら けん・精神科医・聖路加国際病院精神科部長)


・・・

如何ですか?

手前酔いどれは、うつではありませんが、

アル中で金欠病ですよw。

なにもって「うつ」と定義するのかなあ?

どうも真面目すぎる人がかかる「真面目やまい」かな?

ときには植木等ならぬ「こつこつやる奴ぁご苦労さん」と、

無責任をきめこむのもいいのではないでしょうか。

気が楽になりますよ。

思うにまかせぬのが人の一生ですから。

それと案外隠された内科的疾患があるのかも?

医者の誤診・見落としはよくあることです。

昨日書いたように日々の食事にヒントがあることもありでは。

野菜の摂取が少なかったとかね。

人間よくよくの原因がなければ(愛児を人さらいにさらわれてとか)、

「こころのやまい」にはならぬと思いますよ。


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